FM 福岡 FUKUOKA

映画ライター三好さんに 今年のアカデミー賞と
新生活におススメの映画を教えて頂きました。

前回に引き続き、今回も映画ライターの三好剛平さんにお越し頂きました。
日本時間の4月26日に、アカデミー賞が発表されます。(放送時にはノミネート作も
揃っています)

三好さん
「今年は異例中の異例。アカデミー賞は本来であれば劇場でかかった映画を中心に
賞を決めていく授賞式なんですが、
今回はなにせコロナで、劇場がどこも稼働して
いなかったので、すべてが基本「動画配信でかかった作品」が候補作にならざるを得ない。

そういう意味では、全く前例的な予想が効かないものになってくる。
かたや、2020年「パラサイトー半地下の家族ー」がいわゆる外国語映画で
ありながら作品賞を獲った、というこれもまた異例だったわけで、
本当に慰霊続きで、今年どんな作品がとっても、ある意味おかしくない、という
状況ではあるなーと思っていて、今回候補で並んでいる作品も、今まででは
考えられないような、どっちか言うと小粒なラインナップなんです。

こちらで今年のノミネート作をチェック! https://academy.yahoo.co.jp/
大作ではなく、かなりインディっぽい手触りだったり、どっちか言うと国際映画祭では
評価されるけど、興行的に見たら・・・みたいなものがノミネートしてますが、でも
そこ以外なくないですか?というようなラインナップにならざるを得なくなっている」

三好さん的には見ものだぞ!と言うラインナップになってるそうです。
で、今年の最有力作品が・・・
           「ノマドランド」
(今日から劇場公開もあります)
メチャクチャ地味で、半ドキュメント、半劇。中国系アメリカ人のクロエ・ジャオ監督作品

前作の「ザ・ライダー」がドキュメント劇が半々で見た事も無い作品だった。
それもそのはず、主人公の落馬事故を起こした人は役者ではなく
実際に事故を起こした人が主役として映画に出演、またその家族も実際の
家族が出演しています。もちろん皆素人。
三好さんはこの事を知らずにこの映画を見て、どんな演出にしたら
こんなにリアルに撮れるんだろうか、と思っていたそうです。
それくらい演出はバッチリ、さらに画作りもうまい!

このクロエ・ジャオと言う監督、実はこの作品の後に撮る作品が決まっていて
それがマーベルの「アメコミ」作品「エターナルズ」と言うゴリゴリのヒーロー映画なんです。
https://theriver.jp/eternals-changes-superheros-view/

このふり幅の広さ!そしてあまり作品を撮っていないのに大抜擢!
「ノマドランド」とともに「クロエ・ジャオ監督」からも目が離せません!

そして今回は三好さんおススメ
「新生活におススメの一本」

リチャード・リンクレーター監督
          「エブリバディ・ウォンツ・サム」
高校を卒業することが決まって、大学入学までの3日間の学生の物語をとらえた映画
https://natalie.mu/music/column/356854

この写真見るだけで、何かワクワクします。

ここでも物語と同じくらいオススメしてくれたのが監督。

おススメの映画は?と聞かれて必ず1作品は入れるというリチャード・リンクレーター。
こちらもチェックしてみて下さい。