ブチカンガストロノミー研究所 8月14日 きのこ
ガストロノミーとは、「食事と文化」全般について指すもので、食材、その食材を使った郷土料理と文化、それを出すお店、というふうに、食材を起点に「食べること」を追求していくものです。
近年では、「ガストロノミー・ツーリズム」と言って、現地に行かなければ出会えない料理を求めて旅行する方も増えてきました。
そんな福岡が誇る食材にスポットを当て、皆さんにも知って頂こうというコーナーです。
今日から新しいテーマでお送りします。
テーマは、「きのこ」です。
実は、福岡県は長野県、新潟県に次ぐ全国第3位のきのこ生産量を誇る有数の産地です。
その中でも三潴郡大木町は、きのこの生産量西日本一を誇る「きのこの町」として知られています。
ということで、大木町にある九州最大規模のきのこ生産企業「株式会社きのこの里」の、専務の北島さん、常務の田中さんにきのこについてインタビューしてきました。
■「株式会社きのこの里」について
https://ookinoko.com/index.html
福岡県三瀦郡大木町大角808番地
昭和60年9月に組合を設立して、今年で41年です
きのこの里で作られたきのこが購入できる店舗
ゆめタウン、道の駅おおき、道のえきみやま
JAから出荷しているものは、福岡県内の各スーパーで購入できます
■大木町のきのこ生産の始まり
昭和40年代は、イグサの産地として有名でした。
しかし、イグサの生産が他地域へ移っていくようになり、「イグサに代わる新しい作物はないか」という模索が始まります。
その中でイチゴなどの栽培が始まり、さらに一部の農家が長野県へ視察に行った際、工場のような施設でエノキを生産しているのを目にして、施設で安定して生産できて収益も期待できるということで、エノキ栽培をスタート。
これが成功し、きのこの生産に取り組む人が増え、組織化されていきました。
■そもそも「きのこ」とは何なのか
きのこは一般的な意味で、植物でも野菜でもありません。
菌糸を広げながら生育し、子孫を残すために「きのこ」という形を作り、そこから胞子を飛ばして新しい場所へ広がっていく生物ということです。
■きのこには大きく2つのタイプがある
① 木や草などを腐敗させて養分にして生きるタイプ
エノキや椎茸などが、このタイプです。
菌糸が木などに入り込み、分解していくことで、栄養を得ながら成長します。
立っている木を腐らせると悪いことのようにも思えますが、倒木を土に戻す役割もあるため、森林の循環には必要なきのこです。
②木の根などと共生しながら生きるタイプ
松茸、ポルチーニなどが、このタイプです。
植物の根と関係を持ち、共存・共生しながら生きていきます。
■「毒きのこ」の見分けはプロでも難しい
きのこは非常にたくさんの種類があり、食べられない毒きのこも数多く存在します。
専門家でも判断が難しいものもあります。
野生のきのこをむやみに食べないようにしてください。
来週もきのこの話を続けます。
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