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メシュラングルメ研究所 1月15日 八女茶

様々な食材に関して、研究し新しいメニューを開発していこうじゃないかというメシュラングルメ研究所。
現在は、福岡県を代表する「八女茶」の魅力について研究していきます.

先週は、八女茶の情報に詳しい、福岡県 農林水産部園芸振興課 特産・加工係長 吉田健美さんと電話を繋いで、八女茶の歴史や、令和5年に福岡で開催される「全国お茶まつり」にむけて、有名パティシエの方々と連携し、八女茶を用いた新たなスイーツを開発するという話を伺いました。


今週は、さらに、詳しくなろうということで、「大濠テラス &ローカルズ」に行って、山科茶舗代表の山科康也さんに、八女茶というか、日本茶全般についてお話を伺いました。

九州は、日本茶の一大生産地
全国で流通する日本茶のうち、45%のシェアがあります。

日本茶鑑定士とは
39名しかいない資格で、各産地で選抜されたプロ中のプロです。
お茶の鑑定も行い、お茶にかかわる人だけが持てる資格です。

日本茶インストラクターとは
一般の方でも取得できる資格です。
お茶に対する基本的な知識、お茶の淹れ方などができて、
正しくお茶を教えることができるという認定資格です。

日本茶葉について
緑茶で正式に登録(農林登録)されている品種は、110種ほど。
しかし、現在日本で飲まれている緑茶の75%は、「やぶきた」です。
それは育てやすいということだけではなく、やはり美味しいからです。
今後、様々な特徴ある茶葉を使うようになっていくだろうとのことでした。

日本茶の種類
主に煎茶、玉露、白折、深蒸しなどの7種類、
ほうじ茶、玄米茶などの再加工品を加えると12、13種類になります。
中国の茶製造の流れをくむ "釜炒り茶は、今でも九州で多くみられます。

日本茶の加工
新葉を摘み、簡単に乾燥させる一次加工まではお茶農家が行います。
それを形を整え焙煎し、さらに、様々な茶葉の特徴を捉えながらブレンドし、販売します。

食べ物に合う日本茶は
嗜好品なので、好みによって分かれますが、ある程度の考え方の目安として、
御飯には煎茶、煎餅などは玄米茶
饅頭などの甘いものには、さっぱりしたほうじ茶が合うそうです。

八女 伝統本玉露
全国茶品評会「玉露の部」において、最高位である農林水産大臣賞を7年連続で受賞し、
上位20位までを独占しました。
また、八女市が20年連続で産地賞を受賞しています。

玉露と伝統本玉露の違い
茶葉は同じですが、育てる過程が違います。
伝統本玉露は、昔からの育て方にこだわり、藁を使って日光を遮ります。
そのため、湿度などの調整も可能となるわけです。
また、丸く成形されたお茶の木ではなく自然に枝が伸びているので、手摘みしかできません。
それだけ手間をかけるから、美味しいお茶になるわけです。


&LOCALS (アンドローカルズ) 大濠公園(「大濠テラス 八女茶と日本庭園と。」内)

福岡県福岡市中央区大濠公園1-9
TEL 092 401 0275
定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日休み)
https://andlocals.jp/

山科茶舗
福岡県朝倉市甘木1635
0120-177-515
https://www.e-ochaya.net/


来週は、お茶の正しい淹れ方を伝授してもらったので、紹介します。