番組紹介

放送時間: (土) 11:30-11:55
出演者:

こはまもとこ
香月千鶴(FM福岡)
ちん。(ラジゴン水担当)

提供:サウンドピュアディオ

毎週多彩なゲスト(ミュージシャン/映画監督/俳優/文化人 etc.)を迎えて、音楽トークを中心に展開する25分番組。「音」を「楽しむ」と書く「音楽」をゲストと一緒に紐解くことで、より深く、広く、音を楽しむことができるハズ。そんな音楽にまつわる私たちの知的好奇心を刺激する番組です。
メールのあて先は、 oto@fmfukuoka.jp まで。

SOUND PUREDIO presents 音解 これからの放送予定

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◆今後のラインナップ

9月15日  SIRUP
9月22日  Aimer
9月29日  Aimer   
※以降も続々待機中!どうぞご期待下さい!。        

放送予定は諸般の事情により予告なく変更する場合もございます。予めご了承ください。
☆この後も続々注目のアーティストが登場。これからもどうぞご期待くださいね!

9月15日のゲストは SIRUPです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは SIRUP。 #SIRUP

関西クラブシーンで名を馳せたシンガーKYOtaroは、東京に拠点を移して歌とラップ、日本語と英語の間を自由自在にフロウするSIRUPへ。

ルーツであるR&B/ソウルそしてメインストリームのHIPHOPをベースに、変幻自在なボーカルとグルーヴィーなサウンドで今注目のアーティスト。

トンガったアーティスト像を思いつつスタジオで待機していると、やってきたSIRUPは礼儀正しくて気さくなお兄さんでした。ちょっと安心したりして。

ちんとの最初の会話は、「SIRUPさんって呼びます?」「いやもうSIRUPでもう(笑)」という不思議なやりとりからスタート。なんすかね、なんか不思議な会話ですよね。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


今日のドライブミュージックは、Brasstracks feat. Xavier Omärの『Stay There』でスタート。メッチャクチャかっこいいサウンドにSIRUPもついでにちんも上機嫌です。

「ブラストラックっていうトランペットとドラムの人なんですけど、チャンス・ザ・ラッパーの『No Problem(Chance the Rapper ft. 2 Chainz & Lil Wayne "No Problem")』をプロデュースして有名になって、僕、全リリースチェックしてるんですけど最近だとこの曲が好きで、めちゃくちゃ気持ちいいんですよ。まさにドライビングミュージックかなと」

チャンス・ザ・ラッパーはSIRUPに大きな影響を与えた人の一人。常に新しい音楽へアンテナを伸ばしているSIRUPの音楽と人を紹介する最初の曲としてはバッチリ。

そんなSIRUPの新しい音源は昨年リリースして話題となった『SIRUP EP』につづく2nd EP『SIRUP EP2』です。

5月に先行デジタルリリースされた『LOOP』を筆頭に前作よりさらにパワーアップした全7曲が収録されています。

「今回も前回と一緒で、今作りたいサウンドと伝えたいメッセージをどんどん曲として作ってまとめたものになるんですけど、 今回は前作がリリースされて、それを聞いて呼応してくれたトラックメーカーの人だとか出会った人達とバンバン作っていった感じですね

その言葉通り、色々な才能と制作していくのはSIRUPとして活動する上でのテーマでもありそうですね。

前作では小袋成彬氏率いるTokyo Recordings、今作に至るまでYaffle、小島裕規と、音楽シーンの次世代を担う面白い才能が集まっている印象です。

「そうですね元々のコンセプトの中にもそういう概念が入ってるそんな感じです。前にあった人とやらないとかはないんですけど、どんどんできるだけいろんな人と作って、いろんな自分も引き出してもらえますし。その人とセッションして生まれるものとかをもっと大切にしたいなと。 自分がチャレンジしようと思う気持ちがだいぶ大きくなってきたんかなと思いましたね」

SIRUP自身もそういった才能とさらに活動の幅を広げています。
例えば今回のサウンドの要にもなっているSoulflexはSIRUPも参加するクリエイティブクルーです。

「バンドとしてのリリースとかも今年はずっと毎月曲出してるんですけど、バンドがいてラッパー、シンガー二人ではトラックメイカーもいるんですけどカメラマンと絵描きもいたりとか。なんかこう面白いものやろうっていうグループですね」

最新のHip-Hopシーンやクラブサウンドを取り入れながら、歌うようにラップし、ラップするように歌う。これもまたアメリカのチャートを席巻している流れに呼応しつつ、しっかり日本のポップスに昇華させたナンバーが揃っています。

そんなEPの中からSIRUPが、象徴する一曲として選んだのは自然と体が揺れるダンサブルなナンバー「Do Well」。

「この曲は、あの本当にただただ楽しんで欲しいなって思って作った曲で、メッセージ的にもこの曲を聴いてたら、色んな事どうでもよくなるわ、なんとかうまくいくやろ!みたいな意味で作ったんです。

直感的な単語の羅列とかをいっぱいしてるんですけど、僕の中でポジティブなクリエーションのことをずっと言ってるみたいな感じのリリックで、多分何言ってるかほとんどわかんない感じかもしれないんですけど(笑)全体でフィーリングで聞いてくれたら楽しめるんじゃないかなと

この曲についてのすごく面白いリリック=歌詞の取り組み方は、次の「どんなサウンドでもワードがしっかり耳に入ってくる」という感想に対する答えの中でさらに明確になります。SIRUPが考えるサウンドと歌の関係について。

「なんかスタンスの話になっちゃうんですけど。SIRUPを始めて踊れる楽曲にしたいのが一番なんですけど、歌詞がすごい先行して歌詞ばっかり聞いてぐってなるよりは、踊れるけど歌詞もちゃんと入ってくるというか、サブリミナル的にメッセージが伝わってくるのが、音楽として直感的でいいんかなと思ってるんでそれをスタンスとして守ってる感じはあります」

時に文章をそのまま伝えるのでなく、音楽とワードが密接に絡み合うことで「ひとつの楽曲」としてメッセージや詩情を伝えるのがベスト。ということでしょうか。

この曲ではSoulflexチームによるサウンドプロダクションでクールに盛り上げます。それにつけても全体にサウンドの直輸入感というか質感にやはり耳が惹きつけられます。

「こだわってるかもしれないですね。あのーもちろんフィルターは通しているんですけど、スタンスとしてこういうHip-Hop、R&Bならその上で自分の色を出していたいんで、できるだけその直輸入的なサウンドに近づいていくようには気にしてます」

近年、世界のトレンドを旺盛に吸収するというよりは、少し内向きに影響を受け合うことも少なくない国内の音楽の世界で、こういうスタンスは頼もしいです。

もうひとつSIRUPを特徴づけているのはそんな世界のR&Bやクラブミュージックとリアルタイムに共振したマニアックな一面もありながら、作品としてのキャッチーさを外さないところでしょう。
例えばこの曲なら印象的な「♪Da Da Da Da,Do Well」と繰り返されるウキウキするようなフレーズ の繰り返しは、楽しくてこの曲のポジティブなメッセージを際立たせます。そして、そこにも意識的で、きちんとした考えがあるのでした。

「好きに音を作っているもんで、もしかしたら(とっつきにくい)耳馴染みがない要素とかもいっぱいあるかもしれないんですけど、(その分)サビでちょっとポップでキャッチーなものを置いて、みんなで歌ってライブとかも楽しめるかなって。自分自身がそういうスタンスが好きなんですけど、あの、皆ライブで一緒に歌ってほしいなと(笑)

そう言ってヘヘヘと無邪気に笑うSIRUP。スタイリッシュでマニアもうならせるサウンドではありますが、同じくらい本人の人懐っこさが音に表現されているということなのでしょう。SIRUPの丁寧で穏やかな語り口に耳を傾けていると、結局根っこがポップな人なんだろうなあとも思えます。

尽きることのない音楽のお話。
始終、穏やかで理知的なSIRUPは、音楽への深い愛情と熱意が感じられて、普通の言葉にリズムがあります。とても気持ちのいい時間でした。

それでは、最後に番組中、SIRUPの一面を垣間見ることができた一番笑えたやりとりを紹介して今日はおしまいにします。

---SIRUPって英語の発音がすごい良いじゃないですか?

「でも、しゃべれないんですよ(笑)。マジで今勉強してますね。
この前、ついに韓国でライブしたんですけどそれが初めての海外でして(笑)。韓国の若い世代の人って結構。英語結構喋る人いるみたいで、ガンガン話しかけてこられるんですけど『センキューセンキュー』って(笑) ややこしいんですよね。めっちゃ発音だけ勉強してるんで」

最高でしょ。

  

SIRUP - SIRUP OFFICIAL SITE (外部リンク)

  

次週、9月22日はAimerを迎えします。お楽しみに。

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今日のゲストはクラムボンから原田郁子さん。 #クラムボン

音楽専門学校の同級生の原田郁子、ミト、伊藤大助で結成され1999年メジャーデビュー。
高品位なポップスでありながら常に実験精神旺盛な音楽性と、それぞれ充実したソロ活動、そして音楽のみならず活動形態から運営まで既成概念にとらわれない姿勢で、国内外から大きな尊敬も集めるクラムボン。

原田郁子さんは福岡生まれ。いつものように、のびやかな歌声にふさわしい柔らかな笑顔で登場。さっそくのドライビングミュージックはJanet Jacksonの『Got Til It's Gone』をチョイス。

「私遅ればせながら、この何年かで免許とったんだけど、すごい初心者でドキマギがすごいんですよ。いいんすか右折ここで。みたいな。だからあまり疾走感ある曲だとちょっと焦っちゃうんで、これくらいのかんじでお願いしたいなと(笑)もうほんとすみませえん」

なんか最初からホッコリ。今日の音解も楽しくなりそうですね。

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「最近、自分が10代の頃福岡から上京して東京に出てから、聞いていた音楽を今また聴き直したりしてるんですけど、TLCとかアレステッドデベロップメントとか、今の耳で聞くとなんかその時代独特のクールさっていうか、音はすごいシンプルなんだけどグルーブとかかっこいいなと思って。

この曲高い声のパートのところがジョニ・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」って曲のサビの所をサンプリングのようにジャネットジャクソンが歌い直してて、当時それもすごい新鮮だったんですよ。こんなになっちゃうの!?って」

のっけから、根っからの音楽ファンっぽいお話をアツく語ってくれた原田さんです。

さて、クラムボンと言えば今年6月に『モメント e.p.』シリーズの第3弾『モメント e.p.3』がリリースされました。

今のクラムボンは2016年から、全く新しい形でのバンド運営、CD販売を行って大変な注目を集めています。原田さん自身に解説してもらいました。

「2015年でクラムボンが結成20周年の節目でそれを機にずっとお世話になってたメジャーレコードから離れて、流通を通さずにできるだけ一番届けたいリスナーの皆さんに直接渡したいということで直売ツアーと呼んでるんですが、ライブハウスをそのまま新譜のレコード屋さんみたいにできないかなと。

出来たばかりの曲を生で聞いてもらって、もし『いいじゃん』って思ってくれたら購入してもらって、その後でサイン会して、ホントにお一人ずつに手渡ししたい。その熱量がそのままダイレクトに届けられるんじゃないかって2年前から始めてて今年で3作目ですね」

一枚一枚音質から装丁までこだわってCDを作り、ライブをして直接販売する。完全な自主制作のスタイル。それが、現代にふさわしい心地よい制作環境で、未来に続く商業としての音楽のひとつの在り方じゃないか。そんな思いで取り組んでいるのだとか。

ただ会場だけでは欲しい人のすべての手には届かない。そこでユニークな「販売店」システムがとられています。

「ツアーで回りきれない街の方とか、来れなかった方たちに作品を手にできるチャンスがない。なんかいい方法無いかなってことで、ミトくんがライブのMCで『CD を取り扱ってくれるお店あったら教えて下さいっ』て呼びかけたんです(笑)。そしたら、ウチ飲み屋やってるからいいっすよ、とかホントにそんなかんじで始まって。通ってるバーでも病院でもカフェでもなんでもいいんですけど、今は自分たちの想像を遥かに超えるお店で扱ってもらっているんです」

福岡でもいくつかのお店で取扱中詳しくはクラムボンのWEBでご確認ください)。山口はただ今募集中なので、われこそは!と思う方応募してみてください。

箔押しのとても洗練されたデザインのジャケットに、開くと蛇腹型の超変形歌詞カードが広がる凝りまくった仕掛けも美しい「モメント e.p. 3」。
先程の言葉通り、一曲一曲にこだわりを尽くした全くタイプの違う5曲が収められています。

そんなアルバムの中から音を紐解いていただくべく一曲選んでいただいたのはJR西日本の夏キャンペーンCMソングにも提供されていたポップでダイナミックな「グラデーション」です。

こはまさんの興奮が伝わる感想をそのまま引用しますね。

「この曲すごく面白いなあと思って。静かな感じで始まってたラララララララっていうクラシカルな雰囲気があって、そっから今度ダイナミックにそのタタ、タタ、タタ、タタ、タタ がジャンジャンジャン、ジャンジャンジャンって三拍子になっていくっていう変化に うわっ!て驚きました!

その勢いを受けて原田さんの解説も熱が入ります。

「すごいですよね(笑)これはミト君がアレンジもしてくれてるんですけど、すごく小さな繊細な世界からダダッダダって激しくなる。そこで終わるんじゃなくて、収縮するようにまた小さな深い世界に潜って、また爆発の方に行くというのが交互にやってくるんですよね。私も最初は聞いた時にクラシックを聞いてるようですごく面白いなと。このダイナミクスが大きい曲はクラムボンの中でも今までなかったんじゃないかと思ってます」

ここで原田さんクスリ。ミトさんの攻めた楽曲の素晴らしさはともかく、実際に演奏するとなると大変だったようです。

「でも、これってこれどうやって(ドラムスの)ダイちゃんは叩くんだろう?って思って。人間には限界があるというか機械ではないので。(実際に聞くと)最後にクライマックスでダンダン!ってダイちゃんのドラムがもうとんでもないことになってるんですよ!

私はずっと音源としてのダイちゃんのドラムを聞いてたので、レコーディングで久しぶりにあったら。もうファンみたいになっちゃってて(笑) 「ああっ、あのドラムはこう叩いてるんだ!」みたいな(笑)、今だに速すぎてよく見えないみたいな。なんかすごいんですよ、刀を振り回している殺陣の人っているじゃないですか。名殺陣師にみえる。サパサパサパサパサパって...説明できない(笑)ぜひ、ご覧いただきたい(笑)」

ラララでダンダンダンでサパサパサパ。ふたりともなんだか少しテンションあがっちゃって、でも楽しそうですね。

そんな挑戦的なサウンドとそれに応えた演奏。歌詞を書く原田さんとしては力が入ったようです。

「歌詞も集中して書いたんですけど、この世界を一体どういう歌にするのが一番いいかと思って。ダイナミクスをなるべく活かしたいし、サビの所のあの爆発したところではここ数年ずっと感じてきたことであったり、クラムボンでやってきたことも、すべてあの場所にぶつけたいなと思って。 願いと言うかあれだけの場面では歌わなくてはいけないだろうと考えて書きました」

お話を聞いているだけで、今のクラムボンが自分たちの満足の行くまで音楽に向き合い、自分たちの許される自由の中でとことん音作りに取り組んでいる、そのしんどさ、楽しさ、そして揺るぎない自信を感じることができますね。


そんなこだわりの詰まった一枚は、ぜひメンバーから直接受け取りたいものですね。

現在、クラムボンは『モメントツアー2018』を開催中です。

clammbon モメントツアー2018

9月16日(日)、9月17日(月・祝) 福岡BEAT STATION <●サイン会あり>
開場17:30 開演18:00


「今回、新曲を全ての会場で演奏してきてるので、そうとう育ってきてるというか、みなさんに聞いていただくごとに曲が進化していているんです。福岡は地元ですし、ひさしぶりに2Daysでライブをやれることで、しかも日曜日と祝日ですからぜひ山口の方も遊びに来てください」

こはまさんとも何度も顔を合わせているせいもあって、最初からリラックスして楽しい雰囲気の今回の音解。それ以上に、今の活動に誇りと自信を持っていきいきとしていることが伝わってきます。

最後に頂いたリスナーへのメッセージには、そんな今の気分が溢れているのでした。

「今、クラムボンはすごく今良い形で音楽の活動が自分達らしくできてるんじゃないかなと思っていて。なんか私たちもやればやるほど、音楽は素晴らしいって自分たちでも思えているということはすごく幸せなことだと思ってます

ライブ会場でお待ちしてます!そう言ってまたにっこり笑う原田さんでした。

clammbon official website (外部リンク)

  


次週、9月17日はSIRUPを迎えします。お楽しみに。

9月1日のゲストはコレサワさんです。

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今日のゲストはコレサワさん。 #コレサワ

2014年活動開始、昨年2月デビューの大阪出身のシンガーソングライター。
一度聞けば耳を奪われるメロディとキュートな歌声。そしてその声で歌われる歌詞は独特の視点で女子の気持ちをしっかり捉えたリアルで時に毒もあれば夢も涙もあるもの。話題の覆面女子シンガーソングライター、それがコレサワです。

期待を胸にスタジオで待っていると、コレサワのビジュアルを担っている「れ子ちゃん」でやってきましたよ!!

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今日の音解はコレサワさんが選んだドライビングミュージックArctic Monkeysの『Mardy Bum』からスタート。

「最近友達とドライブしてる時に初めて存在を知ってハマってしまって。明るい曲なんですけど歌詞は彼氏が不機嫌な彼女に対して『君の不機嫌な顔よりもいつもの明るいの方が僕は好きだな』って歌ってるんですよね。歌詞も可愛いしメロディも面白くてギターのリフも何かお子様じゃないけどなんかヨチヨチした感じがすごい好きで最近ずっと聴いてます 」

と、なーんとなくコレサワさんらしいコメントですねえ。

今月19日に、メジャー2ndアルバム『コレでしょ』をリリース。

「前のアルバムは『コレカラ』なんで今回も 『コレ』がつくタイトルつけたくて『コレでしょ』にしたんですけど、女の子の気持ちと言えばコレサワでしょ!って定番にもしたくてこのタイトルにしました。」

今年コントロールベアとのコラボぬいぐるみをリリースした際のおまけCD『君とぬいぐるみ』を始め、長編アニメ『ゴーちゃん。?モコと氷の上の約束?』のエンディングテーマ『友達だからかな』『いたいいたい』、『彼氏はいません今夜だけ』など、話題の楽曲を含む全12曲収録されています。

「コンセプトは最初からガッツリ決めなくて、自分が一年間生活しててできた曲を12曲集めた時に、『あ、やっぱり女の子の気持ちが揃ったな』と思って。」

恋愛にまつわるさまざまな気持ちをリアルに歌っています。

「失恋も片思いも、手短な男にで済ませる曲もあるし(笑)」

そんな女性ならではの視点で、共感度が高くてユニークな歌詞はどうやって作られるんでしょう?

「だいたい、身内ネタが多くて自分自身が8割なんですけど。あとは友だちの話聞いたりとか、自分がこうしたいけど現実ではできないから、歌の中やったら自由に女の子操れるというか、なにやっても怒られへんからていう(笑)願望とかもあると思います」

そうやって書かれた12の世界。いずれも女の子の気持ちを代弁するようなバリエーション豊かな楽曲が揃っています。

そんなアルバムの中から、さらに音世界を紐解くべくコレサワさんご自身に選んでもらった一曲は、アルバムの最後を締める「最後の有給」です。アルバムの中でもちょっと雰囲気の違う一曲です。

「そうですね。この曲は最初から一番最後に入れるって決めてた曲で、本当はファーストの『コレカラ』のときからあったんです。その時はあまりにもいろんな曲があったので、次のアルバムの最後の曲にしようかなと言ってて。他の11曲はコレサワっていう女の子の気持ちを歌うアーティストとしての曲ですけど、この曲だけはその時のコレサワ(自分自身)が作った曲だなって自分でも思います。一番大事な気持ちがもう絶対ここにいなきゃいけない曲になりましたね」

コレサワさん自身のリアルが詰まった一曲なんですね。

「バイトをメジャーにいった時にやっと辞めれたんですけど、その時にちょうど3年目の夏を迎えそうな時やって、辞めるなら有給を使ってからやめようと思って書いた曲ですね

「なんか仕事してる人とかって言うと、今聞いてる人の中にも本当にやりたい仕事があるけど、そうじゃない仕事をしてる人とか、夢を追っかけながらバイトしてるけどなかなかバイト辞めれない人とか絶対いると思って。私もそのひとりやったんですけど。 私もメジャーがすごい早くはなかったので、そういう遠回りしてる自分の夢やけど、でもそれをちゃんと正しかったって自分で思いたいし、そうやって行ってほしいなと思って作った楽曲でもありますね」

ひとつひとつの歌詞が赤裸々で笑っちゃうけどわかるわかるって「私より時給が高いくせに働かないあいつにも愛着がわいてたんだな」とか。

もうほんまソイツ働かないんですよ!(笑)でも最後の方には愛着わいたし、あとすごいクレームおじさんが一人いたんですよね。絶対これ歌にしてやる!と思ったけどなんかここでは愛らしく歌えたのでよかったなーって思います。

辞める時にウチ、もうはよ辞めよってずっと思ってたんですけど何か辞める直前に寂しいと思ったんですね。さよならを寂しく思えたことになんか嬉しくて音楽で頑張ろうって決意できましたね」

旅立つ時にしかわからない感覚が言葉として鮮やかに切り取られていると思います。
そんな気持ちを美しく表現しているサウンドがまたとても素晴らしいです。

初めてストリングスを生で入れさせてもらって。もうチューニングしているぐらいから私泣きそうなって!
ストリングスをずっとこの方にアレンジしてもらいたいと思っていた出羽良彰さんにお願いして、音的には、これはサビで転調してるんですけど、普通転調って上に上がるんですけど、これは下にテンションを下に下がるのんですね。そこをストリングスで壮大に深くしてもらったなっていう印象もあります」

そのアレンジのおかげでより繊細なニュアンスが表現されてより深いサウンドになったんですね。

「『守りきるためには一番近くにいる人を傷つけなきゃいけない時もある』って言うのはやっぱ夢を叶える時に親とか恋人とかにでも別れを告げる人もいると思うんですよ。遠くに旅立ってしまうとか修行に行っちゃうとか、一番近くの人が傷ついちゃうけどでも、自分の夢を守るためにはそれをやらなきゃいけない時が多分あるんじゃないかなっていうのはすごい思います。

そんな人がもしこの曲聞いてちょっとでもなんか背中押せたらなっていう気持ちもあるし、自分の背中も押してほしいなと思って作った曲でもあります」

そんな曲を聞きながら、突如コレサワさんと香月は「有給大事!」と有給話で一盛り上がり。ホラ、共感度が高い。奇しくもここでも証明されました。

今のコレサワ、ここまでのコレサワの魅力がたっぷり詰まった自信作を携えて、この秋からツアーもスタート。

弾き語りの『ぼっち編』8カ所と、バンドの『仲間編』8カ所と、全国16カ所を廻る予定です。

コレサワ ワンマンツアー2018「コレでショー」-仲間編-

2018年12月8日(土) 福岡 DRUM Be-1
open17:00 / start17:30


「はい!もう今までで一番広いとこでやるのでたくさんの人に見てもらう気満々で、是非ソールドアウトさせたいなって思います。頑張ります! 」

『ぼっち編』と『仲間編』って面白いですね。ちなみに福岡は『仲間編』です。

「『ぼっち編』は皆さん椅子に座ってもらって、私も一人で歌うので聞きやすいと思いますし立って一時間半もしんどい方もいると思うんでゆったり聞いていただいて。 もっと騒ぎたいな、とかバンド編成の生演奏を見たいな、って方はぜひ『仲間編』の方に来てもらいたいなと思いますね。まあ両方来ていただくのが一番ありがたいですけど(笑)一番近いところに来ていただいたら嬉しいですね」

色んなお話をたくさん聞かせてくれたコレサワさん。
「れ子ちゃん」の下に隠れた素顔は、音楽通り自然体で歌詞の通り繊細で時に鋭い等身大の女性でした。聞いていただければおわかりの通り心地よい声で楽しそうにしゃべる様子はずっと聞いていたいほど。

最後にみなさんへコレサワさんからメッセージです。

「はい!とっておきなアルバムができたと思っているので、ぜひCDを買って、歌詞カードを見ながら曲を聴いて、そしてライブに会いに来て下さい。お願いします。男の子に向けた曲が多いので男子にも!」

コレサワ公式WEB(外部リンク)

  

次週、9月8日はclammbonを迎えします。お楽しみに。



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今日のゲストはフレンズからひろせひろせさんと、三浦太郎さん。 #フレンズ

それぞれが今に至る音楽シーンを賑わせてきたメンバーが集まって結成されたのは2015年6月。
ハイクオリティの新世代シティポップはあっという間に話題となり、この8月には1stフルアルバム「コン・パーチ!」をリリースという、いま耳の早い音楽ファンの間では話題沸騰中のフレンズ。

一見、メガネの学生風の三浦さんと巨漢でやんちゃなひろせさんの組み合わせがなんだかアニメから出てきたようですが、お二人のやり取りもなんだかイメージぴったりで楽しいもの。しかし、主にひろせさんの口から繰り出される音楽の話はかつてないほどマニアックでテクニカル、フレンズの底知れない音世界をかいま見せてくれました。

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三浦さんが選んだドライビングミュージックは、同じく今話題の福岡のバンドAttractionsの『Leilah』。

「福岡のバンドじゃないですか。僕、三浦太郎も福岡に8年住んでいたこともあってAttractionsのボーカルのTAROとTAKEが前のバンドやってる時に僕も前のバンドやってて一緒にライブやったり、ドラムのAKIRAは僕のサークルの後輩だったり、ベースのJUNは僕の弟と一緒に地元の佐世保でバンドやっていたり、実はめちゃくちゃ縁があるんです」

ひろせ「イケメンだよねえ」
三浦「すごいイケメンなのよ。9頭身くらいある」
ひろせ「(人気とられちゃうのに)なんで紹介すんのよ」

だいたいこんな感じで今日は進んでいきますよ。

東京都渋谷区神泉(しんせん)をイメージした音楽ジャンル、神泉系バンドとして活躍するフレンズ。「神泉系バンド」ってなんでしょう。ご自身に説明していただきました。

みうら「東京都渋谷区、その1駅となりが神泉なんです。飲み屋で『音楽やってます』というと絡んできたおっちゃんに「お前どんな音楽やってんだ?」という会話が絶対あるんです」

ひろせ「あるある」

「そこで『ポップでボーカルが女の子で』とか説明していると『そんなんどうでもいいからきかせろ!』って会話にいつもなるんで、なんとかならんのかなと思っててじゃあ自分で作っちゃおうということで『神泉系』。そこにはなにも深いものはないんですけど。ボーカルのえみさんは『渋谷から一駅離れているしワクワク感とかそのパーティからちょっと離れた、ちょっと落ち着いたイメージ』と解釈して僕らはレペゼン神泉でやっています(笑)」

そして満を持して8月に発売されたファーストフルアルバムが「コン・パーチ!」。挨拶代わりのナンバーが、全12曲収録されています。

ひろせ「いやー、やっとですね。今年の4月に日比谷野外音楽堂でライブさせてもらって、そこで夏にリリースしますと宣言してとんでもないこと言ってしまったなと。そこから制作で曲も本当に4曲ぐらいしかなかったんですけど。なので5月6月の記憶がないですね(笑)。毎日なにかずーっとやってましたね。」

洗練されてワクワクするナンバーの本当にバラエティ豊かな楽曲の数々の間に「元気D.C.T~憧れのマチュピチュ~」...途中コントですかね。

「人間賛歌と言わせていただいております(笑)」

そんなアルバムの制作、さぞ大変だったのでは。

三浦「あのう、アルバム自体かなりタイトなスケジュールでやったので、レコーディングの作業がですね本当に難航して。曲ができてない状態でレコーディングするとか。俺は曲作ってるからわかってるんですけど、メンバーはみんなはわかんないみたいな」
ひろせ「前日レコーディング進んでいる時に、明日録る曲みたいなのがプッと送られてきて『これです』みたいな」
三浦「結果みんな号泣してました」
ひろせ「あっはっは」

タイトルは「コン・パーチ!」。ちょっとラテンぽくもあるタイトルですがどういう意味ですか。

みうら「ボーカルのおかもとえみがネットサーフィンしていて考えてくれたんですが、もともと相撲用語で。相撲部屋で(初めて髷を結えるようになった力士は)挨拶回りをする時に(迎える親方や兄弟子は記念として)デコピンをするというしきたりがあるんだそうです。「ごっつぁんです」パチン。みたいな。なので衝撃の挨拶。はじめてのフルアルバム→衝撃の挨拶→コンパチで。ここからはよくわからないんですけど。おしゃれにイタリア語っぽくしました。イタリアがおしゃれなのかもわかりません(笑)」

なにはともあれ、今回のアルバムに似つかわしい陽気なインパクト溢れるタイトルですよね。

さて、今日もご自身に一曲ピックアップして自らじっくり紐解いていただきました。
その一曲はアルバム最後を飾る「ベッドサイドミュージック」。

「これがフレンズのとして初めて作った曲なんですよね。これが結成のきっかけになって、この曲を演奏するために集まったバンドがフレンズになったんですよね

そして、この曲と三浦さんにとって切っても切れないある楽曲の存在がありました。

「僕がこれ書いたのが2012年ぐらいなんですけど、当時(ジブリの)「風立ちぬ」という映画がありまして。その中で荒井由実さんの「ひこうき雲」が使われていて大好きな曲なんです。(その影響で)僕、音楽プロデューサーになりたいなと思って音楽始めてるんです。だから僕、楽曲分析野郎なんです。結果的にはそんな風なヤツは良くないなと思って変わってきたんですけど(笑)」

「ひこうき雲」のすごさってどこでしょう。

「後で知ったんですが、荒井由実さんの旦那さんの松任谷正隆さんは『ひこうき雲』を聞いて、こいつと一緒にいたいと思ったと言ってるぐらいパワーがあるんですね。
この曲どこがすごいのか考えると、この曲は『切なさの塊』だなと。せつないことを重ねた先にあの曲ができているんだなと思ったんです。
その一番最初の切なさのキモはベースのイントロがあるんです。
その「どぅどぅどぅどぅん」ってベースの入りを(自分たちのこの曲では)完全に真似してます」

「わかりやすくAメロ→Bメロ→サビという構成があるんですけど、メインを僕が歌って、そこからずっとBメロからえみさんが歌ってる。そうすると場面転換ができないので、サビの前にカウンターメロディ=駆け上がりのピアノのメロディを入れました。ピアノの『パンパンパンパン』ってのは旅に向かう高揚感たっぷりで、歌が変わるよって。(男女が交互に入れ替わりみたいなわかりやすい変化が無い分)場面転換を入れることによってさらにぐっとあげてる」

はらだ「よく考えてますね(笑)」

止まらない!溢れるようにこの曲について解説する三浦さん、とても楽しそうですし実際隅々まで施された工夫に感嘆するばかり。

「サビの折り返しに『♪ベッドサイドミュージック』って後に左右同時にコーラスで『ミュージック』って入っているんですが、ベッドで寝ている間にラジオから流れてきているイメージなんです。じゃあラジオっぽくってどうしようとエンジニアさんと相談して。結局、録音したものを一回電波で飛ばして、それをラジオで受信して鳴らしたものをマイクで録って。というデータなんです。ラジオっぽく編集したとかいうものではないんですね」

はらだ「僕の知らないことも...(笑)」

「今回、初めてのフルアルバムということで歌もギターも改めて録り直してんですけどその ラジオからなる『ミュージック』っていうのは、僕が2012年に録ったときの音そのまま使っているんです」

その他にもボーカルの声を眠りにつきやすい周波数を意識してチューニングしてあったりと、いくらでも秘密が出てくるんです。

「この CDのリリースでいろんなところを回ってるんですけど、今すごく楽しいです(笑)」

そう言って満面の笑みの三浦さん。ホントに音楽好きなんですねえ。その傍らで他人事のように感心しながら少し呆れた顔で笑っているはらださん。ホントにいいコンビです。

そんな、ありったけの情熱とそれぞれの才能と工夫を注ぎ込んだ今回のアルバム、決して聞き逃がせませんよ。

そしてライブも楽しみです。

まずは9月15日に『海の中道パノラマ広場』で今年初開催となる野外フェス『GOLD SOUNDZ 2018』出演。

「初めて開催されるフェスなんですよね。我々がぶちかますしかないですね」

GOLD SOUNDZ 2018

2018年9月15日(土)
開場 10:00 / 開演 11:30 / 終演予定 19:30
会場 海の中道パノラマ広場 (福岡県福岡市)

そして、秋から全国ツアーもスタート。

コン・パーチ! Release Tour シチュエーション・コメディ season3

11月11日(日)BEAT STATION
OPEN 17:00/START 17:30


三浦「今回、福岡は正直ちょっとえこひいきしちゃいます。というのも、ギターの三浦太郎の凱旋なのでスペシャルなことになるかと思います。ツヨシも来てくれることなので」
ひらた「俺のお父さんですそれ(笑)。
嬉しいですね。福岡でバンドやってたんですけどフレンズでまた帰ってこれるというのはまた一つ乗った感動があります。福岡地元でもあるんですけどまふれんずとっても大切な場所なのでまたライブで是非皆さんにお会いできたらと思いますよろしくお願いします]

一つの楽曲にここまでいろんな思いと工夫が施されているもんなんだと、音楽の聞き方が少し変わってしまいなそうなくらいたくさんの驚きがあった今回の音解。アツくアツく語るひろせさんとふんわり突っ込む三浦さんのコンビネーションも楽しく濃厚な30分。みなさんは楽しんでいただけましたか?

お二人、今日はありがとうございました。

  

フレンズ OFFICIAL WEB (外部リンク)

次週、9月1日はコレサワを迎えします。お楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは先週に引き続いて東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンドの横山剣さん。 クレイジーケンバンド #CKB #CRAZYKENBAND

結成20周年。
その集大成でもありネクストステップでもある3年ぶりのオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』を中心にクレイジーケンバンドの音世界をひも解いていたら時間も忘れて、そのお話に夢中になってしまいました。

2週目になって剣さんもすっかりリラックス。
剣さん自身の人生観も垣間見える素敵なお話をたっぷり聞くことができました。
どうぞお楽しみあれ。

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今日のドライビングミュージックに剣さんがピックアップしてくれたのはニューアルバムから5曲目「ZZ」。変わったタイトルですけども。

「そうですね。ま、かっこいいZZ=ジジイになりたいという願望ですね。
おじいちゃんになってもポルシェのタルガをぶっ飛ばすような、かっこいいジイサンになりたいなって理想はあるんだけど、でも現実は BBA=ババアをのせて(笑)家内を乗せてるのが現実なんだけどでもまあいいじゃんっていう。でもそんな毎日楽しいよって。これもまあ、歳を重ねることを肯定するソングですね

誰だってあんな大人になりたいと憧れる剣さん。
なんといっても歳を重ねることを楽しんでいる様子に憧れる方は多いのでは。

「僕も10代20代の時も30になったらどうしようっていつもイライラしてたけど。なんか逆になってきて良かったですよね。今は歳を取るのが楽しみ

先週もお話いただいた20周年でこれからの20年にまたワクワクしている。
そこにはお手本になるべきやんちゃな先輩たちとの交流も大きいようですよ。

「特にクラシックカーの集まりでいろんな方の話を聞いていると、みんなますますヤンチャになると止まらなくなっちゃう。堺正章さんが言ってたんですけど『仕事はやりがい、趣味は生きがい』そうなのかなあ、なんてだんだん思ってきて。

58歳だけど最年少なんです。 かつての日本を彩ったレーシングドライバー生沢徹さんとかミッキー・カーチスさんなんかも顔をだすんです。そういった方々の話聞いてるとずっと小僧でいられる。『お茶持ってきました!』なんてね(笑)新鮮なんですよね」

そんな、まさに今が絶好調の剣さん率いるクレイジーケンバンドの3年ぶりのオリジナルアルバムにして20周年記念アルバム『GOING TO A GO-GO』。

剣さん自ら「出したくて出したくてしょうがなかった」という新アルバム。

テーマは「支離滅裂」。
この間、ずっと新曲を作っていながら「できるだけ新しい曲を出したくて、結局今年生まれた曲が8割」なんだそうです。

そんなアルバムの中から、特に1曲剣さん自らピックアップしたのは、アルバムの中でもとりわけ剣さんのエッジの効いたボーカルと全体にクールで危険な雰囲気が魅力的なナンバー「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」です。

このナンバーにはすごい秘密が隠されていました。

「さっきも言ったように、今年の曲ばっかりの中でこの曲は異色なんです」

実は20年前に既にレコーディングを済ましていまして、1st アルバム『Punch! Punch! Punch!』に入る予定だったんですけど、どうも気に食わないと。でそのままデッドストック状態で放置してたんですけど。

なぜかというと当時サックス一本しかなくて。でもホーンセクションじゃないとヤなんだよなと思って、当時は5人編成で、キーボードもホーン・セクションもいないわ、パーカッションも女性コーラスもいない状態で。しょうがないから寝かせたんですけど、20年経ったんで蘇生させようかと。(新たに)ホーンやキーボードをトッピングして、20年の歳月を経て完成しました」

つまり声もドラムもベースもギターも20年前のまんまなんですこれ。
もう一度、イチから全部録り直しとか考えなかったんですか?

「そうですね。これに関してはチャレンジしようとすら思わなかったぐらいに。
この時の声って絶対出ないので。この時の、この空気感が音に入ってるわけなんですよ。こりゃもう、これを使うのがエージングというか。はい。 瞬間瞬間の輝き、煌めき、爆発を感じるということですね、やり直しちゃダメですね

音楽家としてのこだわりを感じますね。
20年前、環境も力量も理想に及ばなかった当時の横山剣さんの頭の中に鳴っていたサウンドが、時を経てついに完成させた、ということなんです。

「結構、恥を忍んで、というところもあるんですけど(笑)今だったらもっとこうやって歌いたいとか思うんだけど、でもそういったスケベ根性とか色気づいちゃうと良くなくなっちゃうってかね。

例えば、ベテランシンガーの方が代表曲をね、ためすぎて歌ったりとかちょっとメロディ変えちゃったりとか。そうじゃなくて正調で歌ってよ!ってリスナーの時の僕は思うんですよね。そういうのも含めてそのまんまが美しいと僕は思うんですよね」

もちろん過去のままではなく、新たに加える音は細部にまで剣さんのこだわりがほどこされていて、アルバムの中でもしっかり馴染んで、今の音楽になっています。

「頭の「せーの!」も20年前のドラムス廣石恵一の声です。今より気合入ってますね(笑)」

アルバム『GOING TO A GO-GO』はまさに結成20周年のクレイジーケンバンドの歴史も音楽も、隅々までぎっしり詰まっていて、さらに未来へと旅立つ一歩として相応しい思いの詰まったアルバムなんだなあと、思いますね。

そんな20年を迎えてなお今が旬!のCKBのライブ、これは見逃せませんね。

CRAZY KEN BAND TOUR 2018 GOING TO A GO-GO

10月8日(月祝)福岡国際会議場メインホール(福岡)
11月1日(木)防府市公会堂(山口)

※詳しくはクレイジーケンバンドOFFICIAL WEB SITE (外部リンク)


2週に渡ってお届けしたクレイジーケンバンド、横山剣さんとの音解、いかがだったでしょうか?
人としての横山剣さん、音楽家としてのクレイジーケンバンド、それぞれの魅力にちょっとだけ迫ることができたのでは?と思います。

その語り口や所作、随所に覗かせる照れなどスタジオの横山剣さん、やっぱり素敵なオトナだなあと改めてファンになります。

最後に皆さんに向けて剣さんからひとこと。

「我々クレイジーケンバンド、20年やってましたけども、ここでちょっとハーフタイムの時間を取って、これからもバッと行こうとアグレッシブな気持ちになっております。是非確認しにライブ会場に来て下さい。皆様のご健勝を心より祈念申し上げます。イーネッ!」

  

次週、8月25日はフレンズを迎えします。お楽しみに。

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今日のゲストは東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンドの横山剣さん#クレイジーケンバンド #CKB #CRAZYKENBAND

ソウルをベースにR&B、ファンク、ジャズ、歌謡曲など、あらゆる音楽を縦横無尽に取り込んで唯一無二のサウンドで大人だって踊らせるCKBことクレイジーケンバンドも結成20周年。

いつだって誰にだって礼儀を重んじてジェントルな剣さん。
どうもどうもとスタジオに入ってきて今日もダンディでおしゃれです。

そんな剣さんがドライビングミュージックに選んでくれたのは横浜の後輩とも言えるSuchmosの『PINKVIBES』。

親子ほど違う年齢ではあるけども、あこがれの先輩たちがやっていたような音楽に後輩気分になってしまうと笑う剣さん。そんな音楽を今の音楽ならではの絶妙のセンスで仕上げる頼もしい後輩を絶賛です。

剣さんのイメージだと1960年台くらいのアメ車でこんな音楽を聞いていそう。そんな言葉を受けて、

「実際は2017年の現行のキャデラックなんですけどね」

そう笑いながら『PINKVIBES』をこんな風に紹介してくれました。

「自宅の本牧から湘南のね、横浜横須賀道路をバーっと行って逗葉道路ってところを走ると、逗子の辺りから海が見えて。そこから134号線を茅ヶ崎に向かって走るんですね。それでだんだんだんだん陽が暮れてきて、水色とオレンジと紫が混じったようなそんな空に夕日が沈んで、マジックタイムっていうんですかね。そんな、なんっとも言えないその時にこの曲を聞いたらたまんないですね」

なんと素敵な。剣さんのショウタイムのはじまりです。

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伝説のクールスRCのボーカルはじめ数々の音楽活動を経て、クレイジーケンバンドを結成したのが1997年。そこからの20周年、どんな感慨があるのでしょうか。

「クレイジーケンバンドとしてデビューしたのが38なので38歳からの20年って あっというまですよね」

さらりとそう答えてくれました。

そんな思いは今月1日発売された3年ぶりのオリジナルアルバムにして20周年記念アルバム『GOING TO A GO-GO』にたっぷり込められているようです。

今回、興奮してアルバムを作ったという剣さん。

「ここ2年間はオリジナルアルバムも出さなくて、ベスト盤やセルフカバー出したりしていたんです。ここまでを前半戦、ハーフタイムと考えて、これから後半戦に向けてのキックオフという感じなんです」

ここからさらに20年ってことですね。

「確かに、ここから20年と考えると自分はいくつかなって思うと、僕まだ78歳なんですよね。
(剣さんが尊敬する先輩)加山雄三さんが81歳で今もモズライトのギターで速弾きして現役で、これから先もまだまだ現役だと思うんですけど。そう思うと自分たちも生涯現役だな、まだまだ行けるなとアグレッシブな気分になって。
だから今は20年前のデビューの頃より興奮してます」

そんなたぎる思いのもと作られた今回のアルバム。
いつものように、あらゆるジャンルが入り混じって、いつも以上にジャンルのみならずいろんな国の匂いがする濃いアルバムになりました。

土地の匂い。CKBにとってそれはソウルバンドとしてとても大事なテーマでもあるようです。

「そういうアイディアは意外と運転しながら出てきたりするんですね。
『タイガー&ドラゴン』という曲があるんですけど、あれは運転しながら『トンネル抜ければ海が見えるから』ってホントに三笠公園ってところまで走りながら一筆書きで曲ができあがっちゃったんですね。
フィラデルフィアソウルとかシカゴソウルとか やっぱりその土地のかんじって言うか 音の向こうに質感としてあるような気がしますね

クールなナンバーと共に数多くのタイアップ曲、そしてCKBらしいユーモラスなナンバーもたくさん。

とりわけ自身も母親でもあるこはまは「みんなのうた」のために書き下ろされた「山鳩ワルツ」が耳に止まりました。子供に向けてもいつもと変わらぬジャジーでクールなナンバーなんです。

これは「みんなのうた」で曲を書いてくださいってオファーがあったんですか?

「ええ、自由につくってくださいと。その時に僕は子供の頃のみんなのうたって、子供向けなのに意外にダークダックスとかボニージャックスとか、大人の人達がちょっとジャージーなちゃんと真剣にかっこいいクールなサウンドをやっていたの思い出したんです。ちょっとそんな路線。サウンドは子供に媚びないけど歌詞の内容で優しくちょっと向き合おうかなと。うん」

子供達に媚びないってすごく大切ですよね。
でもこの曲の原型はまさしく剣さんの子供時代にあったというから驚きです。

「50年前の8歳の時に、朝起きたらなんか山鳩が鳴いていんたんですよ「クークーポーポー」って。それが三拍子に聞こえたんですね。だから8歳の時にコーラス部分は誕生したんですけど、まあ、当然そこからは進んでいなくて、残りを今年作って50年の歳月を超えて完成したんですね(笑)」


そんな濃密な20曲と併せて、ジャケットデザインにも注目。
懐かしいような未来的でもあるような曲線が美しい建物と飛び立つ飛行機がなんとも美しいですね。

「ロスの空港なんですね。到着すると最初に見える風景がこれで。今はエンカウンターレストランっていってますけど、昔からなんかスペイシーな不思議な建物だなあと思ってですね」

これも剣さんの子供時代のワクワクした気持ちがベースになっています。

1970年に万博(万国博覧会)に行ったその感覚で71年の11歳のときに見て。これは万博からさらにスペイシーな世界が目の前に広がって『アメリカすげえなあ』と思った記憶がありますね。まさにレトロフューチャーですね」

そこから飛び立つ飛行機。まさに『GOING TO A GO-GO』!

「わざと背景を黄昏にしてるのもこれから後半戦という。歳を重ねることも肯定的に考えようぜってそういう意味もありますね」

楽曲のみならずビジュアルの隅々まで、いろんな思いや意味を込められているのがこのアルバムなんですね。

そして、そんなクレイジーケンバンドのもうひとつの魅力といえば、大人をも夢中にさせるステージです。
福岡、山口でのライブも予定されています。
 

CRAZY KEN BAND TOUR 2018 GOING TO A GO-GO

10月8日(月祝)福岡国際会議場メインホール(福岡)
11月1日(木)防府市公会堂(山口)

※詳しくはクレイジーケンバンドOFFICIAL WEB SITE (外部リンク)


「ファーストアルバム『Punch! Punch! Punch!』からまあまあのボリューム、『GOING TO A GO-GO』からもまあまあのボリュームで。それでもって微妙な曲や不人気曲もかっこよく仕上げて(笑)車で言うところのカスタマイズ。これをやろうと思ってるんですね。みんなが知ってるようなカバー曲も2曲ほどいれて、遊び心の詰まったステージにしたいと思っています 」

まだまだ剣さんの楽しいお話をまだまだ聞かせてほしい所。
次週も引き続きお迎えして横山剣さんとクレイジーケンバンドの音世界をさらに紐解いていきましょう。

「楽しい時間はあっという間。時間は残酷だと思ったらそんなことはなかったんですね」

そんな粋な一言にまた魅了されちゃいますね。どうぞ次週もお楽しみに!

  

次週、8月18日は引き続きクレイジーケンバンド 横山剣さんをお迎えします。お楽しみに。

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今日のゲストはフレデリックの三原健司さん#フレデリック

巷に音楽が溢れている今、個性的であることが困難なこの時代に、圧倒的に個性的で独創的な楽曲とパフォーマンスで人気のロックバンド、フレデリック。

そのバンドで唯一無二のボーカルで魅了するのが三原健司さんです。

だけどスタジオに入ってきた健司さんは至って爽やかで誠実そうな方。そんな健司さんがドライビングミュージックに選んだのは超個性的な伝説のバンド、BO GUMBOSの『トンネルぬけて』でした。

やっぱりタダモノではないみたい。

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1989年のファーストアルバム「BO & GUMBO」に収録されているこの曲。健司さんは1990年生まれです。

「リアルタイムではないんですけど、僕、SUPER BUTTER DOGっていうバンドがすごい好きで、ずっとルーツとしてもあるんですけど、ボーカルの永積さんのハナレグミで『トンネルぬけて』をカバーしたのをたまたま聞いた時に「この曲すごい曲だな」と思って。僕、最近運転免許取ったんですけど その時に一番はじめにかけたい曲ってなんなんやろ?って思った時にこの曲しかないやろって思って。」

いいお話。
そして、フレデリックの個性的な音楽のルーツの一端を垣間見たような気もしますね。

そんなフレデリックは先月、新曲4曲が収録されたEP『飄々とエモーション』をリリース

表題曲『飄々とエモーション』はじめ、強力なナンバーや話題曲が詰まったこのEPですが、健司さん自ら「結構今までのリズムを大事にしてたフレデリックとはまたちょっと変わって、歌を軸にアレンジとかを変えていったりしてます」と語る、意欲作でもあります。

そもそものきっかけは4月に地元神戸で大成功だった初のアリーナワンマンライブだそうです。

「僕らにとって初めてのアリーナ公演っていうものを、思い出として残したくなかったんですね」

「残したくない?」ですか。

「ここがピークにしたくないっていうか、バンドとして初めてのものはやっぱりメモリアルなものになるじゃないですか。でもそこで、どういう方向を見せていくのかがこれからのフレデリックにもつながってくるなって思った時に、やっぱり新曲を一番最後にやりたい、披露したいっていう気持ちがあって今回の制作はずっと始まってたんですけ」

表題曲「飄々とエモーション」はまずタイトルの「飄々」という言葉選びが非常にユニークです。 

「ライブやるにあたって、どういう歌詞、どういうメッセージを提示するのか。どうやったら先に進めるのかなと思った時に、この「飄々と」っていう言葉が出るのが何か面白いなって思って。

反面、飄々としているだけでもダメだなって思って。
飄々としている内側にはすごい感情がこもってますし、なんかウチのメン

バーって結構四人が四人とも負けず嫌いだったりしますし、でもそれが表に出るようなタイプでもないので、なんかそういう人間性も含めて飄々とエモーションしてる人たちだなっていうのもあったりとか。

結局なんかフレデリックの決意表明が新しくできたなと思ってて。 本当にここから何か始まるんじゃないかと、自分たちでも思えるような作品になりましたね」

「シントウメイ」は発売90周年を迎えるキリンレモンのあの「キリンレモンのうた」をモチーフにしたナンバー。CMでもおなじみです。

「いやもう光栄な話で。本当に俺の声で歌って大丈夫なんかなって思ったんですけど。 あんなに爽やかな清涼飲料水のメロディーをこんな癖のあるボーカルでいいのかなみたいな(笑)。
これはある意味挑戦状叩きつけてもらえたみたいなところで。じゃあもうそっちの爽やかな歌い方をするんじゃなくて『こいつの声なんやねん』って思われるぐらいにやってやろうととか、結構そういう風な気持ちで歌いましたね」

少し照れくさそうに笑う健司さんですが、結果フレデリックらしい一曲になりました。


そんなEPの中で健司さん自ら楽曲解説でピックアップしたのは、オリエンタルな雰囲気で新基軸でもあり、そしてフレデリックらしい一曲「NEON PICNIC」です。

「この曲を作る歌詞のきっかけは、僕らはツアーで台湾にも行ったんですけど、そこで見た街の風景とか。その台湾って夜市ってあるじゃないですか。屋台がいっぱいあってすごいイルミネーションも綺麗で。そういう時の思い出とかなんとか曲としてを取り込めないかなっていう話をした時に、この楽曲はできあがりました。メッセージ性っていうよりかは結構、情景というか風景を曲にしたみたいなとこありますね」

この楽曲では、健司さんの双子の弟でフレデリックの作詞作曲も担当している三原康司さんのボーカルも聴きどころです。

「サビの中で『君はなぜあの星に触れたこともないくせに」の1節目は僕なんですけどもその後の「ネオンライトの...』のあたりはベースの康司が歌っているんですよ。

フレデリックで大事にしてることの一つが、メインボーカルが歌うからこれはバンドなんだっていうような概念というかあんまり作りたくない。そういうのは大事にしていきたいと思うんです」

それにつけても、双子でも個性が異なるボーカルですね。

「歌い方とかも似てもないですし声質も僕よりだいぶすごい低いところがでるんですね康司は。でも二人でハモった時とかすごい綺麗に一致したりとかあるんですけど。

なんか僕もそのボーカリストとして康司が歌ってるニュアンスとか一つ一つのその歌に対する姿勢とかすごい好きで。そういう部分がかなりお互い切磋琢磨しあってる様子がこのNEON PICNICの中にあるんで結構面白いですね」

思いがけず、兄弟のちょっといいお話も聞けました。
そんなボーカルのみならず、この曲ではメロディが際立つ今までとはまた違う新しいアプローチが特徴です。

「この曲に関しては、そのメロディーをやっぱり立たすためにガッツリ楽器で足していくっていうわけではなくて、メロディに対してとかリズムを作っていく中の間、隙間を見つけてそこにギターフレーズを入れていくとかそういうことを大事にはしていますね。全員が隙間を埋め合うことで一緒に同じフレーズを作っていくっていうよりは、全員でバトンを受け継ぎ合うみたいな

健司さんが話してくれる言葉の端々にバンドに対するふんわりとした愛というか、思いのようなものをすごく感じます。今のフレデリック4人がお互いを尊重しながら一丸となって、前へと進んでいる様子が伺えるようです。

そんな、今まさに前進前進のフレデリック。この秋から『FREDERHYTHM TOUR 2018-飄々とインセプション-』を開催。12月16日(日)に、『広島・BLUE LIVE』でのライブが決定しています。

「なんか本当に僕らの一番大事にしてることの一つがやっぱライブでもあったりとか。その音源とライブって全然別物だと考えていて。音源はその時点でのベストじゃないですか。それを越えて行くのはライブでしかないなと思っていて。音源のその一週間後にライブがあるんならもっと超えていきたいとか、そういうことを大事にしていて。ライブでは常に昔をずっと更新し続けて、お客さんの声も含めて進化していこうっていうの大事にしてます」

福岡での予定は今のところは未定ですが、現在は「第一弾」の発表ですね。
第一弾て言ってるからなんかあるんちゃうかな!と思ってるんですけどね 。明るい未来が待っていると思います(笑)」

期待しましょう。

すごく軽やかな語り口ながら、今の自分達の思いや楽曲への思いを伝えようという意欲が伝わる健司さんのお話。今、バンドがとても良い状態であることも自然と伝わってきました。

後半は少し肩の力も抜けて笑顔もたくさん。とても楽しいお話を聞くことができました。

「バンドとして作詞作曲がその弟の康司なので、そういうところと別の、自分の目線として紐解いていくってあんまなかったので面白いなと思いました」

と、喜んでいただけたよう。

最後にリスナーの皆さんに一言。

「改めて一曲一曲を大事にしていきたいなって感じれましたし、それをライブでどんどん披露して進化するフレデリックをこれから見せしていけたらなと思っておりますんで、これからもフレデリックどうぞよろしくお願いします」

ありがとうございました。

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次週8月11日はCRAZY KEN BAND をお迎えします。どうぞお楽しみに。

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今日のゲストはSABANNAMANからボーカルの吉田涼さんとヒゲが印象的なギター上田雄さん。 #SABANNAMAN

90年代のミクスチャーロック?オルタナティブに強く影響を受けたロックを現在に堂々と鳴らすそのサウンドとイキのいいライブは2012年の結成以来大きな評判を呼び、HAWAIIAN6所属のレーベルIKKI NOT DEADと異例の契約。以降、ライブシーンを中心に人気が拡大しています。

スタジオに入ってきたお二人はちょっと落ち着かない様子。

「ちゃんと音楽の話できるかなあ」なんて緊張気味にスタート。
だけど、上田さんが自らピックアップしたドライビングミュージック、Red Hot Chili Peppers の「Around The World」がスタジオに流れると、少し落ち着いたよう。

「ちょうど走るのにいいテンポっていうか最初のベースの バーンってところからドライビングミュージックかなって」

SABANNAMANというとRed Hot Chili Peppers、レッチリ。
そんなイメージ通りの選曲からスタートしました。

   

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なんといっても「SABANNAMAN」というバンド名からして、レッチリの楽曲からとられたものです。

「そうっすね。レッチリの曲で「ジャングルマン」ってのがあって、向こうがジャングルならこっちサバンナだなってことで決めたっす」

お二人のレッチリ愛は本物です。

「すべてを愛してます。最近の大人なかんじも、最近超かっこいいだと思いますね。(最近のアルバムは)出た当初とかは『なんかちょっと違うくない?』みたいだったんですけど、最近聞いてたらハマっちゃったんですねえ」

結成は大学のサークルでというみなさんですから、自分たちの成長に伴って長い歴史のRed Hot Chili Peppersの作品の中でも好みが変わっていくわけですね。そして、そういった自分自身の嗜好の変化がそのまんま音楽に反映されるのがSABANNAMANの魅力でもあります。

そんな、みなさんの最新アルバムが2015年のデビューアルバム「Magic Mutant」以来3年半ぶりとなる7月に発売されたセカンド『ADVENTURE』です。

この間、数多くの大舞台や様々なアーティストとの共演を経て進化したバンドの豊かな楽曲が収められています。

「すごい今までにない新しいこと挑戦していて、バラエティにも富んでいてタイトル通りアドベンチャーなアルバムができました」

今回、一聴してわかるのはエッジの効いたサウンドも進化しつつ、なによりも「うたごころ」溢れるメロディへのこだわりが感じられます。お二人はこうお話してくれました。

ボーカルとかに関しては曲にメロディーをしっかりつけようって思いましたね。1枚めとかはまだ大学生のころで、ハードコアパンクとかが好きで、そういうノリの曲が多かったんですけど、今回は歌にこだわりましたね」

「ライブとかやってるうちに歌がやっぱり大事だなと思って。特に大きな会場になってくると勢いだけでは伝わりにくいって言うか自然に」

ライブハウスからフジロックはじめ大きなステージを踏むことで、伝えること、大きなフィールドへ伝えたいという気持ちが今回のアルバムにつながっています。そして音楽の嗜好もより広いものへと変化したそうです。

「最近はレゲエっぽいものとかポップミュージックもテクノも聞きますね。好きな音楽があるととりあえずやってみよう!とやってみるけど、出来上がってみるとあれ、どうも違うな。という感じ(笑)」

それがSABANNAMANらしいサウンドとして出来上がるから不思議。

「まあ、同じ音楽になってもしょうがないですから。それがおもしろいっす自分たちでやってても」

そうやって、今回のアルバムはより広く世間へアピールするかっこいいアルバムができました。

今回の変化をもっとも象徴するのが、全編日本語で書かれたミドルチューン「Wandering」でしょう。異色のナンバーですが今回のアルバムはこの曲から始まった、といいます。

心地よいリズムとメロディ、アーシーで雄大な歌詞。すべてが新境地であり新たな代表曲です。

「まずリフができて、その瞬間『あ、これ名曲できるわ』って(笑)昔は英語をにこだわってて、その方がかっこいいんじゃね、と思っていたんですけどね。日本語でやることにテレがあったんでしょうね。でも今回はやってみようと思ったんですよね」

照れることなく堂々と日本語で。それは自分たちの音楽への深まった自信でもあります。

片や、お二人が自らピックアップしたナンバー「The Way」は従来のSABANNAMANのイメージを受け継ぎながら、より研ぎ澄まされ、フッと入る叙情的なメロディなど、先程お話してくれたメロディのこだわりが光る、もう一つのこのアルバムを代表するナンバーです。

「この曲は、ちょっとおしゃれなジャジーというかファンキーなノリを大事にしたかったんですね」

作曲した上田さんは、そんな楽曲が完成するまでかなり苦労したことを教えてくれました。

「この曲、前作のミニ(2016年発売の『Psychedelic Sox Funk』)の時から Bメロだけあったんですけど、そん時作れなくて、今回やっと作れた曲なんですね。Bメロのギターとベースの絡みとか歌の絡みとかがパズルみたいにバチっとハマってよかったんですが、結局、曲としてできなくって」

そこから数年、やっと今回完成して収録することになりました。そのきっかけは?

「吉田がメロディを良くしたいって言うので、それですごいすんなりいけたって言うか 」
「最初のイントロのリフとかを上ちゃん(上田)に10個くらい出してもらって。そん中のひとつがうまくハマったんです」

ひたすらあれじゃないこれじゃないとフレーズを作ってはジャッジ。メンバーとセッションしてまたやりなおしと繰り返すのだそう。

「一ヶ月かかることもあるし一瞬でできることもあるし。これは一ヶ月かかったっすね。駄目なときは寝かせて。その間にアイディアを思いついたりして引っ張り出して」

毎回いろんなアーティストにお聞きしますが、私達が何気なく聞いている4分前後の一曲ができるまでの苦労たるや。いつも驚くばかりです。

そういえばこのアルバム、ファーストに比べると変幻自在なギターの音がそれぞれの楽曲に効果的に鳴らされているのも印象的です。

「今回のアルバムはヴィンテージっぽいアンプ使ってちょっと荒々しくとか、ストラトキャスターや今っぽいのやら一曲一曲変えてみたりしましたし時間かかったっすねえ。設定覚えるのも大変で(笑)時間置くと音も変わっちゃいますしね」

と笑顔の上田さん。

こういう踏み込んで聞かれることはどうやら苦手な様子のお二人ですが、テレまくりながら考え考え話してくれるお話は、今まさに大きく成長しようとする若いバンドの音楽への情熱と意欲にあふれていて、とても興味深くて気持ちの良いものでした。

そんなSABANNAMAN、残念ながら福岡でのレコ初ライブライブはすでに終了しています。
7月24日、拝見しましたが、圧倒的な演奏力とパフォーマンスに噂以上!と感激したことを付け加えておきます。最高でしたよ。

最後にお二人から一言。
「『ADVENTURE TOUR』全国津々浦々やってますのでどっか見に来て下さい。よろしくおねがいします」
「めちゃくちゃいいアルバムなんでみんなで聞いて欲しいです。お願いします」

今日の放送どうでした?

いやあなんか...楽しかったっす。あんまりこういう話することないっすもんね」
そう言ってやっと満面笑顔のお二人。
本当にお疲れ様でした。また遊びに来てくださいね。

  

SABANNAMAN WEB (外部リンク)

7月21日のゲストは関取花さんです。

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今日のゲストは同性を中心に高い共感を集めるシンガーソングライター、関取花さん。 #関取花

今日のお相手、こはまもとことは以前から顔を合わせていて「おひさしぶりです」とリラックスした笑顔でスタジオ入り。なんだかまた大人っぽく綺麗になったような気がしますね。

今日のドライビングミュージックはサザンオールスターズの「波乗りジョニー」をチョイス。

「私中学から大学までが神奈川県の藤沢市っていう所で江ノ島とか茅ヶ崎とかに放課後でも行けるような距離にあったんですね。 大学になると車で通学してる先輩がいて、結構サークルの仲間と先輩の車に乗って待ってドライブしたりとかって思い出があってそういうときの車内で流れてた思い出ですね」

さらにもう一言。
「みんな知ってて、みんな歌い出すみたいな。すごいですよね」
同じアーティストとなって、そんな楽曲をコンスタントに送り出すサザンに、大学時代とはまた違う視点でも感じるところは大きいようです。

今日はそんなアーティストとしても日々成長する関取花さんの今を紐解いてもらいましょう。

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関取花さんといえば先月6月13日にサード・アルバム『ただの思い出にならないように』がリリースされました。

『親知らず』『朝』『オールライト』など、お馴染みのタイアップソングに加え、LUCKY TAPESが参加した『三月をこえて』、おかもとえみさんが参加した『彗星』を含む、全10曲が収録されています。

それにつけてもなんだかちょっと意味深なアルバムタイトルが気になる所。

「さっきの『波乗りジョニー』のときの思い出とかもそうですけど、一瞬で消え去っちゃうような思い出だったりとか、写真に残らない所にこそ思い出があったんじゃないかな、とかそういうこと考えながら今回曲を作ったので、アルバムタイトルも『ただの思い出にならないように』ってつけたんですね」

こはまはNHKの「みんなのうた」のために描き下ろした「親知らず」を聞いて、以前イベントで一緒になった時にお話してくれた、花さんの積み木くずしの時期のエピソードを思い出しました。

「そーなんですよ。あのとき崩した積み木がこんな形で曲になってよかったなって(笑)。
歌詞にしたんですけど私、反抗期が外ヅラがね良くて『花ちゃん花ちゃん』ってみんなに言われたくて。でも家に帰るとその反動じゃないですけど親に当たっちゃったんですけど。で『みんなの歌』に書き下ろしってなった時に、迷ったんですけど、思春期、反抗期ってみんな通るなと思って。小学生中学生ぐらいからでもやんわり正しいとされるものに抗いたい気持ちが芽生えてくれるんじゃないかと思うんですよ。 大人の方も、ああ、あったなあってみんなハッとしてくれるかなって。

あと自分の中で思いいれの深い時期なので。人に迷惑をかかけたみたいな。 みそぎの意味も含めて(笑)」

そんなアルバムの中から特に一曲、関取花さんがピックアップしてくれたのは、アルバムの1曲め、関取花さんの音楽では珍しいくらいポップなバンドサウンドの「蛍」です。

「実は今までこういうことリズム感のある曲っていうのが少なかったんですよ。といういうのも好きな音楽が70年代頭とかの海外のシンガーソングライター、ジョニミッチェルとかキャロルキングとかが好きなんですね。だからこういうちょっとポップな感じであんまりは聞いてこなくて。でも最近はバンドセットとかで回ることとかも増えて、セットリストを組むときにリズム感ある曲が欲しいって思ったんですよ」

そこで書かれたのがこの曲。しかし、できあがったもののまた困っちゃいました。

「書いたんですけど、自分のルーツにはこういう曲がなかったので、アレンジがぜんぜん思い浮かばなくて。結局、田中裕二さんというお世話になっているドラマーの方がいらっしゃって、Bonoboっていうバンドで鍵盤では鍵盤なんですけど、私が音楽でご飯食べていこうと思ったくらいから今まで、本当に私の音楽キャリアっていうか今までを全部知ってるお兄ちゃんみたいな人なんですね。で、好みも何でも知っているしお願いしたら今までにない感じになるんじゃないかなと思ったんです」

今回の新しいサウンドは田中さんのサポートが大きいようです。
さらにこのバンドサウンドは実は三人で作り上げたんだそう。

「裕二さんが鍵盤も三つぐらい重ねてて、普通のピアノの音とエレピの音とファッファッファーってなってる上モノの音と。ドラムももちろん裕二さんですし。ベースも裕二さんが紹介してくれたアポロン増田さんです。ブラックミュージックというかリズム感のある単音を置いていくような感じで。蛍が少しづつ明かりを灯す感じを、ウワモノはキラキラ飛んでく感じを表現してくれて、音楽的にも感性的にもわかってくださって「こんなんどお?」って聞かせてくれたら一発で「最高じゃないっすか!」っていいながら裕二さんとアポロンさんと私の三人だけでレコーディングしてできた曲なんですね

たった3人の作業とは思えないバンド感、グルーヴ感。ぜひ皆さんも聞いてみてくださいね。
でもこの曲ステージで再現するのは難しそう。

「大変なんですよ(笑) 」

そのあたりもちょっと楽しみな福岡でのライブも間もなくです。

「関取 花 バンドツアー 〜あっちでどすこいこっちでどすこい〜」

2018年7月23日(月) 福岡ROOMS
開場/開演:18:30/19:00

  なんとソールドアウト!だそう。

「今回のツアー初日なんですね。福岡では福岡でしか見れないこの『蛍』のライブが絶対見れると思うので、ぜひ見に来ていただきたいですね。やっぱりツアー初日っていうことで緊張もあるけども、初日にしかない熱量ってすごいあるんですよね。特に今回はアルバムのリリースツアーなんでライブ初披露っていう曲がほとんどなんですよ、バンドセットでは福岡は来たことがなかったので。かなりこっちの士気も高まっていると思います」

そういえばこの「蛍」のMVにもご注目。
子どもたちと一緒に自然な花さんの表情が魅力的な作品になっています。

「廃校で撮っていて、子供は本当に最高ですね。この蛍っていう曲は、子供の時の純真無垢な好奇心に忠実に生きてた頃、みたいなところを描きたくて。本当にあの子たちはキャッキャキャッキャ楽しんでて、私にもすごいなついてくれてたんで、本当に(自分の)ナチュラルな笑顔が撮れていると思います。ホントそこらへんも見てほしいなと思います」

新しい関取花さんの魅力満載のアルバムとツアー。
これからもさらに皆さんの前に関取花さんが登場する機会は更に増えそうです。

今日は限られた時間ですが、またひとつ大きく成長した花さんの楽曲への思いや裏側をたっぷり聞けたような気がします。そんなお話をする花さんはまたとっても楽しそうで、充実した音楽活動なんだなと感じることもできました。

「なかなかラジオでアルバムの楽曲をここまで詳しく説明させていただく機会というのはなかったので、自分でも嬉しくて。またこのように喋ったことで自分でも演奏する時に改めて初心に帰って、この曲の持ってる意味とか思い出しながら演奏できると思います。今日は聞いていただき本当にありがとうございました」

そんな一言も大人っぽい。また遊びに来てくださいね。

関取花の新しいホームページ (外部リンク)

  

次週7月28日はSABANNAMANをお迎えします。どうぞお楽しみに。