番組紹介

放送時間: (土) 11:30-11:55
出演者:

こはまもとこ
香月千鶴(FM福岡)
ちん。(ラジゴン水担当)

提供:サウンドピュアディオ

毎週多彩なゲスト(ミュージシャン/映画監督/俳優/文化人 etc.)を迎えて、音楽トークを中心に展開する25分番組。「音」を「楽しむ」と書く「音楽」をゲストと一緒に紐解くことで、より深く、広く、音を楽しむことができるハズ。そんな音楽にまつわる私たちの知的好奇心を刺激する番組です。
メールのあて先は、 oto@fmfukuoka.jp まで。

SOUND PUREDIO presents 音解 これからの放送予定

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◆今後のラインナップ

8月25日 フレンズ
9月 1日  コレサワ
9月 8日 clammbon      
(予定)SIRUP   
※以降も待機中!どうぞご期待下さい!。        

放送予定は諸般の事情により予告なく変更する場合もございます。予めご了承ください。
☆この後も続々注目のアーティストが登場。これからもどうぞご期待くださいね!

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは先週に引き続いて東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンドの横山剣さん。 クレイジーケンバンド #CKB #CRAZYKENBAND

結成20周年。
その集大成でもありネクストステップでもある3年ぶりのオリジナルアルバム『GOING TO A GO-GO』を中心にクレイジーケンバンドの音世界をひも解いていたら時間も忘れて、そのお話に夢中になってしまいました。

2週目になって剣さんもすっかりリラックス。
剣さん自身の人生観も垣間見える素敵なお話をたっぷり聞くことができました。
どうぞお楽しみあれ。

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


今日のドライビングミュージックに剣さんがピックアップしてくれたのはニューアルバムから5曲目「ZZ」。変わったタイトルですけども。

「そうですね。ま、かっこいいZZ=ジジイになりたいという願望ですね。
おじいちゃんになってもポルシェのタルガをぶっ飛ばすような、かっこいいジイサンになりたいなって理想はあるんだけど、でも現実は BBA=ババアをのせて(笑)家内を乗せてるのが現実なんだけどでもまあいいじゃんっていう。でもそんな毎日楽しいよって。これもまあ、歳を重ねることを肯定するソングですね

誰だってあんな大人になりたいと憧れる剣さん。
なんといっても歳を重ねることを楽しんでいる様子に憧れる方は多いのでは。

「僕も10代20代の時も30になったらどうしようっていつもイライラしてたけど。なんか逆になってきて良かったですよね。今は歳を取るのが楽しみ

先週もお話いただいた20周年でこれからの20年にまたワクワクしている。
そこにはお手本になるべきやんちゃな先輩たちとの交流も大きいようですよ。

「特にクラシックカーの集まりでいろんな方の話を聞いていると、みんなますますヤンチャになると止まらなくなっちゃう。堺正章さんが言ってたんですけど『仕事はやりがい、趣味は生きがい』そうなのかなあ、なんてだんだん思ってきて。

58歳だけど最年少なんです。 かつての日本を彩ったレーシングドライバー生沢徹さんとかミッキー・カーチスさんなんかも顔をだすんです。そういった方々の話聞いてるとずっと小僧でいられる。『お茶持ってきました!』なんてね(笑)新鮮なんですよね」

そんな、まさに今が絶好調の剣さん率いるクレイジーケンバンドの3年ぶりのオリジナルアルバムにして20周年記念アルバム『GOING TO A GO-GO』。

剣さん自ら「出したくて出したくてしょうがなかった」という新アルバム。

テーマは「支離滅裂」。
この間、ずっと新曲を作っていながら「できるだけ新しい曲を出したくて、結局今年生まれた曲が8割」なんだそうです。

そんなアルバムの中から、特に1曲剣さん自らピックアップしたのは、アルバムの中でもとりわけ剣さんのエッジの効いたボーカルと全体にクールで危険な雰囲気が魅力的なナンバー「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」です。

このナンバーにはすごい秘密が隠されていました。

「さっきも言ったように、今年の曲ばっかりの中でこの曲は異色なんです」

実は20年前に既にレコーディングを済ましていまして、1st アルバム『Punch! Punch! Punch!』に入る予定だったんですけど、どうも気に食わないと。でそのままデッドストック状態で放置してたんですけど。

なぜかというと当時サックス一本しかなくて。でもホーンセクションじゃないとヤなんだよなと思って、当時は5人編成で、キーボードもホーン・セクションもいないわ、パーカッションも女性コーラスもいない状態で。しょうがないから寝かせたんですけど、20年経ったんで蘇生させようかと。(新たに)ホーンやキーボードをトッピングして、20年の歳月を経て完成しました」

つまり声もドラムもベースもギターも20年前のまんまなんですこれ。
もう一度、イチから全部録り直しとか考えなかったんですか?

「そうですね。これに関してはチャレンジしようとすら思わなかったぐらいに。
この時の声って絶対出ないので。この時の、この空気感が音に入ってるわけなんですよ。こりゃもう、これを使うのがエージングというか。はい。 瞬間瞬間の輝き、煌めき、爆発を感じるということですね、やり直しちゃダメですね

音楽家としてのこだわりを感じますね。
20年前、環境も力量も理想に及ばなかった当時の横山剣さんの頭の中に鳴っていたサウンドが、時を経てついに完成させた、ということなんです。

「結構、恥を忍んで、というところもあるんですけど(笑)今だったらもっとこうやって歌いたいとか思うんだけど、でもそういったスケベ根性とか色気づいちゃうと良くなくなっちゃうってかね。

例えば、ベテランシンガーの方が代表曲をね、ためすぎて歌ったりとかちょっとメロディ変えちゃったりとか。そうじゃなくて正調で歌ってよ!ってリスナーの時の僕は思うんですよね。そういうのも含めてそのまんまが美しいと僕は思うんですよね」

もちろん過去のままではなく、新たに加える音は細部にまで剣さんのこだわりがほどこされていて、アルバムの中でもしっかり馴染んで、今の音楽になっています。

「頭の「せーの!」も20年前のドラムス廣石恵一の声です。今より気合入ってますね(笑)」

アルバム『GOING TO A GO-GO』はまさに結成20周年のクレイジーケンバンドの歴史も音楽も、隅々までぎっしり詰まっていて、さらに未来へと旅立つ一歩として相応しい思いの詰まったアルバムなんだなあと、思いますね。

そんな20年を迎えてなお今が旬!のCKBのライブ、これは見逃せませんね。

CRAZY KEN BAND TOUR 2018 GOING TO A GO-GO

10月8日(月祝)福岡国際会議場メインホール(福岡)
11月1日(木)防府市公会堂(山口)

※詳しくはクレイジーケンバンドOFFICIAL WEB SITE (外部リンク)


2週に渡ってお届けしたクレイジーケンバンド、横山剣さんとの音解、いかがだったでしょうか?
人としての横山剣さん、音楽家としてのクレイジーケンバンド、それぞれの魅力にちょっとだけ迫ることができたのでは?と思います。

その語り口や所作、随所に覗かせる照れなどスタジオの横山剣さん、やっぱり素敵なオトナだなあと改めてファンになります。

最後に皆さんに向けて剣さんからひとこと。

「我々クレイジーケンバンド、20年やってましたけども、ここでちょっとハーフタイムの時間を取って、これからもバッと行こうとアグレッシブな気持ちになっております。是非確認しにライブ会場に来て下さい。皆様のご健勝を心より祈念申し上げます。イーネッ!」

  

次週、8月25日はフレンズを迎えします。お楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンドの横山剣さん#クレイジーケンバンド #CKB #CRAZYKENBAND

ソウルをベースにR&B、ファンク、ジャズ、歌謡曲など、あらゆる音楽を縦横無尽に取り込んで唯一無二のサウンドで大人だって踊らせるCKBことクレイジーケンバンドも結成20周年。

いつだって誰にだって礼儀を重んじてジェントルな剣さん。
どうもどうもとスタジオに入ってきて今日もダンディでおしゃれです。

そんな剣さんがドライビングミュージックに選んでくれたのは横浜の後輩とも言えるSuchmosの『PINKVIBES』。

親子ほど違う年齢ではあるけども、あこがれの先輩たちがやっていたような音楽に後輩気分になってしまうと笑う剣さん。そんな音楽を今の音楽ならではの絶妙のセンスで仕上げる頼もしい後輩を絶賛です。

剣さんのイメージだと1960年台くらいのアメ車でこんな音楽を聞いていそう。そんな言葉を受けて、

「実際は2017年の現行のキャデラックなんですけどね」

そう笑いながら『PINKVIBES』をこんな風に紹介してくれました。

「自宅の本牧から湘南のね、横浜横須賀道路をバーっと行って逗葉道路ってところを走ると、逗子の辺りから海が見えて。そこから134号線を茅ヶ崎に向かって走るんですね。それでだんだんだんだん陽が暮れてきて、水色とオレンジと紫が混じったようなそんな空に夕日が沈んで、マジックタイムっていうんですかね。そんな、なんっとも言えないその時にこの曲を聞いたらたまんないですね」

なんと素敵な。剣さんのショウタイムのはじまりです。

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伝説のクールスRCのボーカルはじめ数々の音楽活動を経て、クレイジーケンバンドを結成したのが1997年。そこからの20周年、どんな感慨があるのでしょうか。

「クレイジーケンバンドとしてデビューしたのが38なので38歳からの20年って あっというまですよね」

さらりとそう答えてくれました。

そんな思いは今月1日発売された3年ぶりのオリジナルアルバムにして20周年記念アルバム『GOING TO A GO-GO』にたっぷり込められているようです。

今回、興奮してアルバムを作ったという剣さん。

「ここ2年間はオリジナルアルバムも出さなくて、ベスト盤やセルフカバー出したりしていたんです。ここまでを前半戦、ハーフタイムと考えて、これから後半戦に向けてのキックオフという感じなんです」

ここからさらに20年ってことですね。

「確かに、ここから20年と考えると自分はいくつかなって思うと、僕まだ78歳なんですよね。
(剣さんが尊敬する先輩)加山雄三さんが81歳で今もモズライトのギターで速弾きして現役で、これから先もまだまだ現役だと思うんですけど。そう思うと自分たちも生涯現役だな、まだまだ行けるなとアグレッシブな気分になって。
だから今は20年前のデビューの頃より興奮してます」

そんなたぎる思いのもと作られた今回のアルバム。
いつものように、あらゆるジャンルが入り混じって、いつも以上にジャンルのみならずいろんな国の匂いがする濃いアルバムになりました。

土地の匂い。CKBにとってそれはソウルバンドとしてとても大事なテーマでもあるようです。

「そういうアイディアは意外と運転しながら出てきたりするんですね。
『タイガー&ドラゴン』という曲があるんですけど、あれは運転しながら『トンネル抜ければ海が見えるから』ってホントに三笠公園ってところまで走りながら一筆書きで曲ができあがっちゃったんですね。
フィラデルフィアソウルとかシカゴソウルとか やっぱりその土地のかんじって言うか 音の向こうに質感としてあるような気がしますね

クールなナンバーと共に数多くのタイアップ曲、そしてCKBらしいユーモラスなナンバーもたくさん。

とりわけ自身も母親でもあるこはまは「みんなのうた」のために書き下ろされた「山鳩ワルツ」が耳に止まりました。子供に向けてもいつもと変わらぬジャジーでクールなナンバーなんです。

これは「みんなのうた」で曲を書いてくださいってオファーがあったんですか?

「ええ、自由につくってくださいと。その時に僕は子供の頃のみんなのうたって、子供向けなのに意外にダークダックスとかボニージャックスとか、大人の人達がちょっとジャージーなちゃんと真剣にかっこいいクールなサウンドをやっていたの思い出したんです。ちょっとそんな路線。サウンドは子供に媚びないけど歌詞の内容で優しくちょっと向き合おうかなと。うん」

子供達に媚びないってすごく大切ですよね。
でもこの曲の原型はまさしく剣さんの子供時代にあったというから驚きです。

「50年前の8歳の時に、朝起きたらなんか山鳩が鳴いていんたんですよ「クークーポーポー」って。それが三拍子に聞こえたんですね。だから8歳の時にコーラス部分は誕生したんですけど、まあ、当然そこからは進んでいなくて、残りを今年作って50年の歳月を超えて完成したんですね(笑)」


そんな濃密な20曲と併せて、ジャケットデザインにも注目。
懐かしいような未来的でもあるような曲線が美しい建物と飛び立つ飛行機がなんとも美しいですね。

「ロスの空港なんですね。到着すると最初に見える風景がこれで。今はエンカウンターレストランっていってますけど、昔からなんかスペイシーな不思議な建物だなあと思ってですね」

これも剣さんの子供時代のワクワクした気持ちがベースになっています。

1970年に万博(万国博覧会)に行ったその感覚で71年の11歳のときに見て。これは万博からさらにスペイシーな世界が目の前に広がって『アメリカすげえなあ』と思った記憶がありますね。まさにレトロフューチャーですね」

そこから飛び立つ飛行機。まさに『GOING TO A GO-GO』!

「わざと背景を黄昏にしてるのもこれから後半戦という。歳を重ねることも肯定的に考えようぜってそういう意味もありますね」

楽曲のみならずビジュアルの隅々まで、いろんな思いや意味を込められているのがこのアルバムなんですね。

そして、そんなクレイジーケンバンドのもうひとつの魅力といえば、大人をも夢中にさせるステージです。
福岡、山口でのライブも予定されています。
 

CRAZY KEN BAND TOUR 2018 GOING TO A GO-GO

10月8日(月祝)福岡国際会議場メインホール(福岡)
11月1日(木)防府市公会堂(山口)

※詳しくはクレイジーケンバンドOFFICIAL WEB SITE (外部リンク)


「ファーストアルバム『Punch! Punch! Punch!』からまあまあのボリューム、『GOING TO A GO-GO』からもまあまあのボリュームで。それでもって微妙な曲や不人気曲もかっこよく仕上げて(笑)車で言うところのカスタマイズ。これをやろうと思ってるんですね。みんなが知ってるようなカバー曲も2曲ほどいれて、遊び心の詰まったステージにしたいと思っています 」

まだまだ剣さんの楽しいお話をまだまだ聞かせてほしい所。
次週も引き続きお迎えして横山剣さんとクレイジーケンバンドの音世界をさらに紐解いていきましょう。

「楽しい時間はあっという間。時間は残酷だと思ったらそんなことはなかったんですね」

そんな粋な一言にまた魅了されちゃいますね。どうぞ次週もお楽しみに!

  

次週、8月18日は引き続きクレイジーケンバンド 横山剣さんをお迎えします。お楽しみに。

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今日のゲストはフレデリックの三原健司さん#フレデリック

巷に音楽が溢れている今、個性的であることが困難なこの時代に、圧倒的に個性的で独創的な楽曲とパフォーマンスで人気のロックバンド、フレデリック。

そのバンドで唯一無二のボーカルで魅了するのが三原健司さんです。

だけどスタジオに入ってきた健司さんは至って爽やかで誠実そうな方。そんな健司さんがドライビングミュージックに選んだのは超個性的な伝説のバンド、BO GUMBOSの『トンネルぬけて』でした。

やっぱりタダモノではないみたい。

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1989年のファーストアルバム「BO & GUMBO」に収録されているこの曲。健司さんは1990年生まれです。

「リアルタイムではないんですけど、僕、SUPER BUTTER DOGっていうバンドがすごい好きで、ずっとルーツとしてもあるんですけど、ボーカルの永積さんのハナレグミで『トンネルぬけて』をカバーしたのをたまたま聞いた時に「この曲すごい曲だな」と思って。僕、最近運転免許取ったんですけど その時に一番はじめにかけたい曲ってなんなんやろ?って思った時にこの曲しかないやろって思って。」

いいお話。
そして、フレデリックの個性的な音楽のルーツの一端を垣間見たような気もしますね。

そんなフレデリックは先月、新曲4曲が収録されたEP『飄々とエモーション』をリリース

表題曲『飄々とエモーション』はじめ、強力なナンバーや話題曲が詰まったこのEPですが、健司さん自ら「結構今までのリズムを大事にしてたフレデリックとはまたちょっと変わって、歌を軸にアレンジとかを変えていったりしてます」と語る、意欲作でもあります。

そもそものきっかけは4月に地元神戸で大成功だった初のアリーナワンマンライブだそうです。

「僕らにとって初めてのアリーナ公演っていうものを、思い出として残したくなかったんですね」

「残したくない?」ですか。

「ここがピークにしたくないっていうか、バンドとして初めてのものはやっぱりメモリアルなものになるじゃないですか。でもそこで、どういう方向を見せていくのかがこれからのフレデリックにもつながってくるなって思った時に、やっぱり新曲を一番最後にやりたい、披露したいっていう気持ちがあって今回の制作はずっと始まってたんですけ」

表題曲「飄々とエモーション」はまずタイトルの「飄々」という言葉選びが非常にユニークです。 

「ライブやるにあたって、どういう歌詞、どういうメッセージを提示するのか。どうやったら先に進めるのかなと思った時に、この「飄々と」っていう言葉が出るのが何か面白いなって思って。

反面、飄々としているだけでもダメだなって思って。
飄々としている内側にはすごい感情がこもってますし、なんかウチのメン

バーって結構四人が四人とも負けず嫌いだったりしますし、でもそれが表に出るようなタイプでもないので、なんかそういう人間性も含めて飄々とエモーションしてる人たちだなっていうのもあったりとか。

結局なんかフレデリックの決意表明が新しくできたなと思ってて。 本当にここから何か始まるんじゃないかと、自分たちでも思えるような作品になりましたね」

「シントウメイ」は発売90周年を迎えるキリンレモンのあの「キリンレモンのうた」をモチーフにしたナンバー。CMでもおなじみです。

「いやもう光栄な話で。本当に俺の声で歌って大丈夫なんかなって思ったんですけど。 あんなに爽やかな清涼飲料水のメロディーをこんな癖のあるボーカルでいいのかなみたいな(笑)。
これはある意味挑戦状叩きつけてもらえたみたいなところで。じゃあもうそっちの爽やかな歌い方をするんじゃなくて『こいつの声なんやねん』って思われるぐらいにやってやろうととか、結構そういう風な気持ちで歌いましたね」

少し照れくさそうに笑う健司さんですが、結果フレデリックらしい一曲になりました。


そんなEPの中で健司さん自ら楽曲解説でピックアップしたのは、オリエンタルな雰囲気で新基軸でもあり、そしてフレデリックらしい一曲「NEON PICNIC」です。

「この曲を作る歌詞のきっかけは、僕らはツアーで台湾にも行ったんですけど、そこで見た街の風景とか。その台湾って夜市ってあるじゃないですか。屋台がいっぱいあってすごいイルミネーションも綺麗で。そういう時の思い出とかなんとか曲としてを取り込めないかなっていう話をした時に、この楽曲はできあがりました。メッセージ性っていうよりかは結構、情景というか風景を曲にしたみたいなとこありますね」

この楽曲では、健司さんの双子の弟でフレデリックの作詞作曲も担当している三原康司さんのボーカルも聴きどころです。

「サビの中で『君はなぜあの星に触れたこともないくせに」の1節目は僕なんですけどもその後の「ネオンライトの...』のあたりはベースの康司が歌っているんですよ。

フレデリックで大事にしてることの一つが、メインボーカルが歌うからこれはバンドなんだっていうような概念というかあんまり作りたくない。そういうのは大事にしていきたいと思うんです」

それにつけても、双子でも個性が異なるボーカルですね。

「歌い方とかも似てもないですし声質も僕よりだいぶすごい低いところがでるんですね康司は。でも二人でハモった時とかすごい綺麗に一致したりとかあるんですけど。

なんか僕もそのボーカリストとして康司が歌ってるニュアンスとか一つ一つのその歌に対する姿勢とかすごい好きで。そういう部分がかなりお互い切磋琢磨しあってる様子がこのNEON PICNICの中にあるんで結構面白いですね」

思いがけず、兄弟のちょっといいお話も聞けました。
そんなボーカルのみならず、この曲ではメロディが際立つ今までとはまた違う新しいアプローチが特徴です。

「この曲に関しては、そのメロディーをやっぱり立たすためにガッツリ楽器で足していくっていうわけではなくて、メロディに対してとかリズムを作っていく中の間、隙間を見つけてそこにギターフレーズを入れていくとかそういうことを大事にはしていますね。全員が隙間を埋め合うことで一緒に同じフレーズを作っていくっていうよりは、全員でバトンを受け継ぎ合うみたいな

健司さんが話してくれる言葉の端々にバンドに対するふんわりとした愛というか、思いのようなものをすごく感じます。今のフレデリック4人がお互いを尊重しながら一丸となって、前へと進んでいる様子が伺えるようです。

そんな、今まさに前進前進のフレデリック。この秋から『FREDERHYTHM TOUR 2018-飄々とインセプション-』を開催。12月16日(日)に、『広島・BLUE LIVE』でのライブが決定しています。

「なんか本当に僕らの一番大事にしてることの一つがやっぱライブでもあったりとか。その音源とライブって全然別物だと考えていて。音源はその時点でのベストじゃないですか。それを越えて行くのはライブでしかないなと思っていて。音源のその一週間後にライブがあるんならもっと超えていきたいとか、そういうことを大事にしていて。ライブでは常に昔をずっと更新し続けて、お客さんの声も含めて進化していこうっていうの大事にしてます」

福岡での予定は今のところは未定ですが、現在は「第一弾」の発表ですね。
第一弾て言ってるからなんかあるんちゃうかな!と思ってるんですけどね 。明るい未来が待っていると思います(笑)」

期待しましょう。

すごく軽やかな語り口ながら、今の自分達の思いや楽曲への思いを伝えようという意欲が伝わる健司さんのお話。今、バンドがとても良い状態であることも自然と伝わってきました。

後半は少し肩の力も抜けて笑顔もたくさん。とても楽しいお話を聞くことができました。

「バンドとして作詞作曲がその弟の康司なので、そういうところと別の、自分の目線として紐解いていくってあんまなかったので面白いなと思いました」

と、喜んでいただけたよう。

最後にリスナーの皆さんに一言。

「改めて一曲一曲を大事にしていきたいなって感じれましたし、それをライブでどんどん披露して進化するフレデリックをこれから見せしていけたらなと思っておりますんで、これからもフレデリックどうぞよろしくお願いします」

ありがとうございました。

フレデリック FREDERIC OFFICIAL WEB SITE (外部リンク)

  

次週8月11日はCRAZY KEN BAND をお迎えします。どうぞお楽しみに。

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今日のゲストはSABANNAMANからボーカルの吉田涼さんとヒゲが印象的なギター上田雄さん。 #SABANNAMAN

90年代のミクスチャーロック?オルタナティブに強く影響を受けたロックを現在に堂々と鳴らすそのサウンドとイキのいいライブは2012年の結成以来大きな評判を呼び、HAWAIIAN6所属のレーベルIKKI NOT DEADと異例の契約。以降、ライブシーンを中心に人気が拡大しています。

スタジオに入ってきたお二人はちょっと落ち着かない様子。

「ちゃんと音楽の話できるかなあ」なんて緊張気味にスタート。
だけど、上田さんが自らピックアップしたドライビングミュージック、Red Hot Chili Peppers の「Around The World」がスタジオに流れると、少し落ち着いたよう。

「ちょうど走るのにいいテンポっていうか最初のベースの バーンってところからドライビングミュージックかなって」

SABANNAMANというとRed Hot Chili Peppers、レッチリ。
そんなイメージ通りの選曲からスタートしました。

   

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なんといっても「SABANNAMAN」というバンド名からして、レッチリの楽曲からとられたものです。

「そうっすね。レッチリの曲で「ジャングルマン」ってのがあって、向こうがジャングルならこっちサバンナだなってことで決めたっす」

お二人のレッチリ愛は本物です。

「すべてを愛してます。最近の大人なかんじも、最近超かっこいいだと思いますね。(最近のアルバムは)出た当初とかは『なんかちょっと違うくない?』みたいだったんですけど、最近聞いてたらハマっちゃったんですねえ」

結成は大学のサークルでというみなさんですから、自分たちの成長に伴って長い歴史のRed Hot Chili Peppersの作品の中でも好みが変わっていくわけですね。そして、そういった自分自身の嗜好の変化がそのまんま音楽に反映されるのがSABANNAMANの魅力でもあります。

そんな、みなさんの最新アルバムが2015年のデビューアルバム「Magic Mutant」以来3年半ぶりとなる7月に発売されたセカンド『ADVENTURE』です。

この間、数多くの大舞台や様々なアーティストとの共演を経て進化したバンドの豊かな楽曲が収められています。

「すごい今までにない新しいこと挑戦していて、バラエティにも富んでいてタイトル通りアドベンチャーなアルバムができました」

今回、一聴してわかるのはエッジの効いたサウンドも進化しつつ、なによりも「うたごころ」溢れるメロディへのこだわりが感じられます。お二人はこうお話してくれました。

ボーカルとかに関しては曲にメロディーをしっかりつけようって思いましたね。1枚めとかはまだ大学生のころで、ハードコアパンクとかが好きで、そういうノリの曲が多かったんですけど、今回は歌にこだわりましたね」

「ライブとかやってるうちに歌がやっぱり大事だなと思って。特に大きな会場になってくると勢いだけでは伝わりにくいって言うか自然に」

ライブハウスからフジロックはじめ大きなステージを踏むことで、伝えること、大きなフィールドへ伝えたいという気持ちが今回のアルバムにつながっています。そして音楽の嗜好もより広いものへと変化したそうです。

「最近はレゲエっぽいものとかポップミュージックもテクノも聞きますね。好きな音楽があるととりあえずやってみよう!とやってみるけど、出来上がってみるとあれ、どうも違うな。という感じ(笑)」

それがSABANNAMANらしいサウンドとして出来上がるから不思議。

「まあ、同じ音楽になってもしょうがないですから。それがおもしろいっす自分たちでやってても」

そうやって、今回のアルバムはより広く世間へアピールするかっこいいアルバムができました。

今回の変化をもっとも象徴するのが、全編日本語で書かれたミドルチューン「Wandering」でしょう。異色のナンバーですが今回のアルバムはこの曲から始まった、といいます。

心地よいリズムとメロディ、アーシーで雄大な歌詞。すべてが新境地であり新たな代表曲です。

「まずリフができて、その瞬間『あ、これ名曲できるわ』って(笑)昔は英語をにこだわってて、その方がかっこいいんじゃね、と思っていたんですけどね。日本語でやることにテレがあったんでしょうね。でも今回はやってみようと思ったんですよね」

照れることなく堂々と日本語で。それは自分たちの音楽への深まった自信でもあります。

片や、お二人が自らピックアップしたナンバー「The Way」は従来のSABANNAMANのイメージを受け継ぎながら、より研ぎ澄まされ、フッと入る叙情的なメロディなど、先程お話してくれたメロディのこだわりが光る、もう一つのこのアルバムを代表するナンバーです。

「この曲は、ちょっとおしゃれなジャジーというかファンキーなノリを大事にしたかったんですね」

作曲した上田さんは、そんな楽曲が完成するまでかなり苦労したことを教えてくれました。

「この曲、前作のミニ(2016年発売の『Psychedelic Sox Funk』)の時から Bメロだけあったんですけど、そん時作れなくて、今回やっと作れた曲なんですね。Bメロのギターとベースの絡みとか歌の絡みとかがパズルみたいにバチっとハマってよかったんですが、結局、曲としてできなくって」

そこから数年、やっと今回完成して収録することになりました。そのきっかけは?

「吉田がメロディを良くしたいって言うので、それですごいすんなりいけたって言うか 」
「最初のイントロのリフとかを上ちゃん(上田)に10個くらい出してもらって。そん中のひとつがうまくハマったんです」

ひたすらあれじゃないこれじゃないとフレーズを作ってはジャッジ。メンバーとセッションしてまたやりなおしと繰り返すのだそう。

「一ヶ月かかることもあるし一瞬でできることもあるし。これは一ヶ月かかったっすね。駄目なときは寝かせて。その間にアイディアを思いついたりして引っ張り出して」

毎回いろんなアーティストにお聞きしますが、私達が何気なく聞いている4分前後の一曲ができるまでの苦労たるや。いつも驚くばかりです。

そういえばこのアルバム、ファーストに比べると変幻自在なギターの音がそれぞれの楽曲に効果的に鳴らされているのも印象的です。

「今回のアルバムはヴィンテージっぽいアンプ使ってちょっと荒々しくとか、ストラトキャスターや今っぽいのやら一曲一曲変えてみたりしましたし時間かかったっすねえ。設定覚えるのも大変で(笑)時間置くと音も変わっちゃいますしね」

と笑顔の上田さん。

こういう踏み込んで聞かれることはどうやら苦手な様子のお二人ですが、テレまくりながら考え考え話してくれるお話は、今まさに大きく成長しようとする若いバンドの音楽への情熱と意欲にあふれていて、とても興味深くて気持ちの良いものでした。

そんなSABANNAMAN、残念ながら福岡でのレコ初ライブライブはすでに終了しています。
7月24日、拝見しましたが、圧倒的な演奏力とパフォーマンスに噂以上!と感激したことを付け加えておきます。最高でしたよ。

最後にお二人から一言。
「『ADVENTURE TOUR』全国津々浦々やってますのでどっか見に来て下さい。よろしくおねがいします」
「めちゃくちゃいいアルバムなんでみんなで聞いて欲しいです。お願いします」

今日の放送どうでした?

いやあなんか...楽しかったっす。あんまりこういう話することないっすもんね」
そう言ってやっと満面笑顔のお二人。
本当にお疲れ様でした。また遊びに来てくださいね。

  

SABANNAMAN WEB (外部リンク)

7月21日のゲストは関取花さんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは同性を中心に高い共感を集めるシンガーソングライター、関取花さん。 #関取花

今日のお相手、こはまもとことは以前から顔を合わせていて「おひさしぶりです」とリラックスした笑顔でスタジオ入り。なんだかまた大人っぽく綺麗になったような気がしますね。

今日のドライビングミュージックはサザンオールスターズの「波乗りジョニー」をチョイス。

「私中学から大学までが神奈川県の藤沢市っていう所で江ノ島とか茅ヶ崎とかに放課後でも行けるような距離にあったんですね。 大学になると車で通学してる先輩がいて、結構サークルの仲間と先輩の車に乗って待ってドライブしたりとかって思い出があってそういうときの車内で流れてた思い出ですね」

さらにもう一言。
「みんな知ってて、みんな歌い出すみたいな。すごいですよね」
同じアーティストとなって、そんな楽曲をコンスタントに送り出すサザンに、大学時代とはまた違う視点でも感じるところは大きいようです。

今日はそんなアーティストとしても日々成長する関取花さんの今を紐解いてもらいましょう。

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関取花さんといえば先月6月13日にサード・アルバム『ただの思い出にならないように』がリリースされました。

『親知らず』『朝』『オールライト』など、お馴染みのタイアップソングに加え、LUCKY TAPESが参加した『三月をこえて』、おかもとえみさんが参加した『彗星』を含む、全10曲が収録されています。

それにつけてもなんだかちょっと意味深なアルバムタイトルが気になる所。

「さっきの『波乗りジョニー』のときの思い出とかもそうですけど、一瞬で消え去っちゃうような思い出だったりとか、写真に残らない所にこそ思い出があったんじゃないかな、とかそういうこと考えながら今回曲を作ったので、アルバムタイトルも『ただの思い出にならないように』ってつけたんですね」

こはまはNHKの「みんなのうた」のために描き下ろした「親知らず」を聞いて、以前イベントで一緒になった時にお話してくれた、花さんの積み木くずしの時期のエピソードを思い出しました。

「そーなんですよ。あのとき崩した積み木がこんな形で曲になってよかったなって(笑)。
歌詞にしたんですけど私、反抗期が外ヅラがね良くて『花ちゃん花ちゃん』ってみんなに言われたくて。でも家に帰るとその反動じゃないですけど親に当たっちゃったんですけど。で『みんなの歌』に書き下ろしってなった時に、迷ったんですけど、思春期、反抗期ってみんな通るなと思って。小学生中学生ぐらいからでもやんわり正しいとされるものに抗いたい気持ちが芽生えてくれるんじゃないかと思うんですよ。 大人の方も、ああ、あったなあってみんなハッとしてくれるかなって。

あと自分の中で思いいれの深い時期なので。人に迷惑をかかけたみたいな。 みそぎの意味も含めて(笑)」

そんなアルバムの中から特に一曲、関取花さんがピックアップしてくれたのは、アルバムの1曲め、関取花さんの音楽では珍しいくらいポップなバンドサウンドの「蛍」です。

「実は今までこういうことリズム感のある曲っていうのが少なかったんですよ。といういうのも好きな音楽が70年代頭とかの海外のシンガーソングライター、ジョニミッチェルとかキャロルキングとかが好きなんですね。だからこういうちょっとポップな感じであんまりは聞いてこなくて。でも最近はバンドセットとかで回ることとかも増えて、セットリストを組むときにリズム感ある曲が欲しいって思ったんですよ」

そこで書かれたのがこの曲。しかし、できあがったもののまた困っちゃいました。

「書いたんですけど、自分のルーツにはこういう曲がなかったので、アレンジがぜんぜん思い浮かばなくて。結局、田中裕二さんというお世話になっているドラマーの方がいらっしゃって、Bonoboっていうバンドで鍵盤では鍵盤なんですけど、私が音楽でご飯食べていこうと思ったくらいから今まで、本当に私の音楽キャリアっていうか今までを全部知ってるお兄ちゃんみたいな人なんですね。で、好みも何でも知っているしお願いしたら今までにない感じになるんじゃないかなと思ったんです」

今回の新しいサウンドは田中さんのサポートが大きいようです。
さらにこのバンドサウンドは実は三人で作り上げたんだそう。

「裕二さんが鍵盤も三つぐらい重ねてて、普通のピアノの音とエレピの音とファッファッファーってなってる上モノの音と。ドラムももちろん裕二さんですし。ベースも裕二さんが紹介してくれたアポロン増田さんです。ブラックミュージックというかリズム感のある単音を置いていくような感じで。蛍が少しづつ明かりを灯す感じを、ウワモノはキラキラ飛んでく感じを表現してくれて、音楽的にも感性的にもわかってくださって「こんなんどお?」って聞かせてくれたら一発で「最高じゃないっすか!」っていいながら裕二さんとアポロンさんと私の三人だけでレコーディングしてできた曲なんですね

たった3人の作業とは思えないバンド感、グルーヴ感。ぜひ皆さんも聞いてみてくださいね。
でもこの曲ステージで再現するのは難しそう。

「大変なんですよ(笑) 」

そのあたりもちょっと楽しみな福岡でのライブも間もなくです。

「関取 花 バンドツアー 〜あっちでどすこいこっちでどすこい〜」

2018年7月23日(月) 福岡ROOMS
開場/開演:18:30/19:00

  なんとソールドアウト!だそう。

「今回のツアー初日なんですね。福岡では福岡でしか見れないこの『蛍』のライブが絶対見れると思うので、ぜひ見に来ていただきたいですね。やっぱりツアー初日っていうことで緊張もあるけども、初日にしかない熱量ってすごいあるんですよね。特に今回はアルバムのリリースツアーなんでライブ初披露っていう曲がほとんどなんですよ、バンドセットでは福岡は来たことがなかったので。かなりこっちの士気も高まっていると思います」

そういえばこの「蛍」のMVにもご注目。
子どもたちと一緒に自然な花さんの表情が魅力的な作品になっています。

「廃校で撮っていて、子供は本当に最高ですね。この蛍っていう曲は、子供の時の純真無垢な好奇心に忠実に生きてた頃、みたいなところを描きたくて。本当にあの子たちはキャッキャキャッキャ楽しんでて、私にもすごいなついてくれてたんで、本当に(自分の)ナチュラルな笑顔が撮れていると思います。ホントそこらへんも見てほしいなと思います」

新しい関取花さんの魅力満載のアルバムとツアー。
これからもさらに皆さんの前に関取花さんが登場する機会は更に増えそうです。

今日は限られた時間ですが、またひとつ大きく成長した花さんの楽曲への思いや裏側をたっぷり聞けたような気がします。そんなお話をする花さんはまたとっても楽しそうで、充実した音楽活動なんだなと感じることもできました。

「なかなかラジオでアルバムの楽曲をここまで詳しく説明させていただく機会というのはなかったので、自分でも嬉しくて。またこのように喋ったことで自分でも演奏する時に改めて初心に帰って、この曲の持ってる意味とか思い出しながら演奏できると思います。今日は聞いていただき本当にありがとうございました」

そんな一言も大人っぽい。また遊びに来てくださいね。

関取花の新しいホームページ (外部リンク)

  

次週7月28日はSABANNAMANをお迎えします。どうぞお楽しみに。

7月14日のゲストは Chageさんです。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストは今年でソロ20周年の Chageさん#Chage

CHAGE and ASKAはもちろん、MULTI MAX、ソロ、多くのコラボ活動と一貫して陽性のキャラクターと圧倒的なボーカルで愛されてきたChageさん。

アーティストとしてのChageさんは、ビートルズをこよなく愛する王道のメロディメイカーといったイメージでしょうか。

周囲を決して緊張させないリラックスした雰囲気で登場したChageさんが、最初にドライビングミュージックとして選んでくれたのはこれもまたこよなく愛するエルトン・ジョンの名曲をカバーしたレディ・ガガの「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」でした。

まさに今を走り続けるChageさんならではの選曲から今日の音解はスタートしたのです。


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ソロ20周年で還暦イヤーを迎えたChageさん。今年5月に初のソロ・ベスト・アルバム『音道』をリリースしました。

「ソロ20周年と人生60年ちょうど重なっちゃいまして」

そういえば今回のジャケットも鮮やかな赤ですね?

「クリムゾンですね(笑)」

ソロ活動の全シングルはじめ多彩な活動や楽曲がオリジナルアルバムのように並んでいて、改めて新鮮に聞こえてきます。

「もうタイトルを「音道」と決めた途端に曲順に悩むことなく、もう発表した楽曲をそのまんま並べてさかのぼって行こうかなぁってやってみたんですが、結果お互いの相乗効果が出てきて非常に不思議な化学反応が起きちゃったんですね。

ベストアルバムっての過去の作品を振り返るんですけど、それを振り返ったと同時になんか未来が見えてくるっていうかね。またやりたいことが見えてきたっていうかね

そういえばそんなChageさんの活動を振り返ると不思議な符合に気が付きます。

1979年CHAGE and ASKAデビュー、1989年マルチマックス、1998年初ソロシングル、アルバムと10年ごとに活動の節目があり、「Chage」という表記も、チャゲ(1979年 - 1989年)、CHAGE(1989年 - 2008年)、Chage(2009年 - )と大体10年周期で変わっていきます。

「偶然なんですよ。僕そんな深読みしないですから。節目節目にいろんなChageがいたんですねえ。ほんとありがたいです」

そう言って笑うChageさんにはそんな偶然のような必然のような、自身の活動をドラマティックに彩る不思議なことがいくつもあります。

これも意識的なのかな?と思っていたのが、今回のアルバム一曲目のにもなっている「 終章(エピローグ)」です。一曲目が「 終章(エピローグ)」から始まる構成もとても洒落ています。

自分でも一曲目に 「終章(エピローグ)」を持ってきたことが勝因というか「やった」とてごたえを感じました

ただインパクトある一曲目としての意味だけでなく、この「終章(エピローグ)」こそ、Chageさんのデビューからの音楽活動に関わってきた運命の一曲でもあります。

「この楽曲は数奇な運命をたどった楽曲で、もともとこの楽曲がなかったら僕は存在してなかったんですね

それはデビュー前にさかのぼります。
「アマチュア時代の19歳の頃にコンテストに出るために作った楽曲なんですね。だけどこれを当時のスタッフに持っていったら『いい曲だけど、コンテスト向きじゃない』って言われちゃって。のちにやっぱりいい曲だから入れましょうということでファーストアルバムに入って世に出ることになったんです。 これが20歳です」

それ以降もこの楽曲はライブでずっと歌われ、いろいろな活動をまたがってアルバムにも収録されています。

CHAGE and ASKAの初アルバム「風舞(1980)」、「PRIDE(1989)」、「STAMP(2002)」、ソロになってからの「Many Happy Returns(2009)」、そして今回。

一つの楽曲をここまで時代時代に併せてセルフカバーする例をあまり知りません。

「気がついたら10代、20代、30代、40代、50代までのバージョンで歌っていたという。ずーっと歌い続けてますから今回60になった時に『あ、60の終章が今度作れるんだ』と思ったらワクワクしました。それで亀田くんにお願いして、そしたら亀田くんが洒落た恋人みたいなことをしてくれましてね。レコーディングメンバーが当時僕がソロで一番最初にレコーディングしたメンバーを集めて、サプライズですよ。泣きそうになりましたよ」

そんな盟友からの嬉しいプレゼントもあって、また新しいイメージに生まれ変わった「終章(エピローグ)」。

「今回の60の『終章(エピローグ)』は希望さえ感じる、辛いこともあったけど今は未来に向かって歩き出したい。そんな前向きな歌にしか聞こえなくなって。歌もそんな感じで歌ったのでこれはもう一曲目しかないなと思ったんですね」

晴れやかに、少し自慢の息子を自慢するようにそんな風に説明してくれた今回は「希望の終章(エピローグ)」とでも呼びたい作品になりました。

歌唱法の変化にも注目したいところ。
今回は近作でのChageさんの歌唱法、サッパリとしてのびやかにでそれでいて深みのある歌声で聞かせてくれます。

「それでいいのかなって思ってましてね。わかんないですよ80くらいになったらビブラードバンバンきかせるかも(笑)」

「出ると思うな高い声(笑)。スピードでやって来たピッチャーが年とともにコントロール重視になるのと一緒で、自分のうたいかたも全身で歌っている、全身で歌うためには体も健康じゃなきゃいけない、うたうというより体で鳴らしていく。そのかわり体幹を鍛えないとフラフラするのでそのへんは気をつけてますね。もうヴィンテージですから(笑)メンテが大変なんです」

CHAGE and ASKA時代からすごく愛されている楽曲。
「ほんとにライブで育った楽曲で、みんなに育ててもらった珍しい曲です。
今回の60代の「 終章(エピローグ)」歌い終わった時に、「ああ70のエピローグが歌えるんだ」と思い、80代90代、100だって歌えるのかも、と思ったらなんだか嬉しくなっちゃってね。一曲の楽曲でそんな歌ってほんと稀有だなと思います」

実はこの「終章(エピローグ)」は一度もシングルになることもなく、しかしチャゲアス時代からファンにずっと愛されてきた人気の高い楽曲でもあります。そんな運命の一曲とともに今の自分を確かめながら歩んでいく人生ってなんて不思議でなんて素晴らしいことなんだろう。そう思いますね。

そんなChageさんはといえば...この夏、『Chage Live Tour 2018 CRIMSON』を開催。

Chage Live Tour 2018 ◆CRIMSON◆

9月4日(火) 『電気ビル みらいホール』
開場 18:00 開演 18:30

「歴代の3人の Chage を演じてみようかなと思って。主役は末っ子のソロのChageですけどね。やっぱり歌いたい楽曲を歌いたい、そしてお客さんが聴きたい楽曲ができればいいなと思ってます。この9月4日の日はもうこのツアーの千秋楽なんですね。千秋楽ってのはまた特別な気分になるんですよね」

福岡で燃え尽きると思います。と笑うChageさんの今回のステージ。見逃せんませんね。

そんなわけで、今回のChageさんの音解。
一貫して楽しく、それでいて細やかに気を使っていただける優しい、イメージ通りのChageさんでしたがその本質であるアーティストとしてのChageさんにも少しだけ触れることができたような気がします。

最後にみなさんへ一言。

「ソロとはいえ決して一人じゃたどり着けなかったアルバムだと思っています。たくさんのファンや関係者の方々も加わってひとつのアルバム作って頂いたんで、これを自分の中にしまって何かあった時これを思い出して未来に進めていけたらいいな。と思ってます。そしてライブは楽しんでいきたい。ぜひおいでください。

そうですねまた10年頑張れるかなと思っています(笑)」

Chageオフィシャルサイト (外部リンク)

  

次週7月21日は関取花さんをお迎えします。どうぞお楽しみに。

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今日のゲストは先週に引き続きサラ・オレインさん。 #サラオレイン

眼の前のサラさんの美しさに時折クラっとしながらも、そのお話はとどまること無く2週目です。

今日はサラさん、ドライビングミュージックとしてローレン・オルレッド『Never Enough』をピックアップ。映画『グレイテスト・ショーマン』でスウェーデンの歌姫ジェニー・リンドが歌っていた(演じていたのはレベッカ・ファガーソン)あの歌です。

先週のドライビングミュージックはEDMでしたから今週はグッとイメージどおりというか。

「でもピックアップした理由は似ていて。先週は車は動くクラブだって言ってましたけど、車は動くカラオケでもあるんです。大きな音を出せるの家では恥ずかしくて歌ったりできないんですよ。だから私はこの曲を熱唱するのは車しかないんです『Never Enough♪』って車の中で歌うのが大好き

と、笑顔で意外な一面。

「映画の中でもこのナンバーのシーンが本当に印象的で。
『十分じゃない』っていう意味じゃないですか、自分のことを愛してくれないっていう恋愛の気持ちを歌っているんですけど、いろんな風に捉えられるなと思って。私も『Never Enough』。なにかに一生懸命頑張れば満足するんですけれども、いつもでも、もっと越えたい、もっと越えたい、自分は十分じゃないていう悔しい思いがあるの でそういう意味にとらえてとても共感します」

どこかで車の中で絶唱しているサラさんを見つけても、そっとしてあげてくださいね。

先週は、大河ドラマ『西郷(せご)どん』のエンディングテーマ『西郷どん紀行/薩摩編』と『池上彰の現代史を歩く』のエンディングテーマ『明日のMemory』についてたっぷりお話を伺いましたが、今週の音解は「映画とサラオレイン」。そんなお話になりました。

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サラ・オレインさんといえば...去年10月にシネマ・ミュージックの名曲たちをカバーしたアルバム『Cinema Music』をリリースしました。

香月もこのアルバムがお気に入り。
圧倒的な歌唱力と表現力でまるでそれぞれの映画を演じているよう。

「嬉しいです。私も演技は一度もやったことはないですけど、いずれチャレンジしたいですね」

バラエティに富んだナンバーが並ぶ中で、とりわけ目を引くのが「美女と野獣」では本家本元のピーボ・ブライソンが参加。素晴らしいデュエットを聞かせてくれます。すごい。

「贅沢でしたね。ピーボさんとは以前番組でお会いする機会もあったので(そこで『美女と野獣』を歌ったとか)いずれ、とは贅沢な思いをもっていたんですが。 それが偶然、ある会場でピーボ・ブライソンが前の日で、その次の日が自分。ということがあったんですね。同じ会場ですよ。こんな偶然はない!と思ってダメ元でデュエットをお願いしたら「もちろん」って言われて。それで、彼のコンサートの前にレコーディングをして、そのまま彼のコンサートを見て。ごんな偶然すぎるご縁があるなんて」

ナンパしたってことですか?

「ええ、しました! (笑)」

セリーヌ・ディオンとピーボ・ブライソンのオリジナルから25年以上の時を経て、サラさんとのデュエットをレコーディングすることができたというわけです。本当にドラマティックです。

その他にも「君の名は」から「なんでもないや」など、本当にいろんな曲がそれぞれのアレンジを施されてサラオレインの音楽として収められています。

「全てのアルバムにシネマ音楽を入ってるんですけども。改めて『シネマ』と言うテーマでやるのなら、この曲とこの曲は絶対外せないなっていうものが何曲があったので、結構あっという間に14曲。ちょっと多いくらいなんですけど決まっちゃいましたね」

そんな中でサラさん自身がピックアップした1曲は「天空の城ラピュタ」のあの名曲「君をのせて」です。

スタジオにおなじみのあのイントロが流れた途端、
「ここ、ここ変えられないですよねえ... 」と少し聞き入る様子です。
あえてイントロ部分はオリジナルの良さをそのまま残したと語るサラさん。とてもこだわりがあるよう。

そもそもこの曲を選んだ理由は?

「日本の映画を入れたいと思った時、まず最初に浮かんだのはジブリ、そしてジブリの中だったらいろいろ好きですけれどやっぱり「ラピュタ」かなって」

だけどそれだけにとどまらず、サラさんにとってこの曲は日本語を覚える基礎になったんだそう。

「私、日本の血は入ってるんですけれど、日本語で育ってはいないんですね。だけど、日本の文化や食べ物とかアニメを見ていて、全く知らない国ではなかったんですけども。ずっとジブリが大好きで。日本語ではなかったんですけど何回も何回もラピュタを観ていて。ラピュタのおかげで日本語を覚えたんです。すでにストーリーはよく知ってるので、このセリフは日本語ではこうなのかと真似して。 だから自分のルーツ音楽でもあるんです」

だから絶対に入れたかった。というわけ。世界中に広がる日本のアニメって本当に素晴らしい。
それだけ思い入れも深いこの曲、アレンジにも最大限の工夫が施されました。

「イントロは絶対オリジナルを残したかったんですけど、誰でも知ってる曲なのであえて最初は英語で歌いたいと思ったんですね。なんか新鮮に聴こえればと。そしてインタールードの部分では私のルーツであるバイオリンを入れて。

でも最後はやっぱり日本語に戻る。そこがキーです。
新鮮な感じだな、と思っていたらところに「父さん母さん」っていう(笑)。ギャップがあってなんか胸にくるようなそんなに風にしたいなと思ってこういうアレンジにしてみました」

EDMなども取り込みつつサラ・オレインサウンドを詰め込んだ楽しくて愛情たっぷりな一曲になりました。

香月も思わず「サラさんといつか一緒にラピュタを見たい!」。
「いいですね!毎年必ず観るんですよ」
「私も!」
「ホントですか!」

と、いきなりファン心に火がついて意気投合。そういう気持ちになりますね。

そんな楽しいアルバムをステージに再現。間もなく福岡でも観ることができますよ。

『シネマ・ミュージック with サラ・オレイン』

2018年9月29日(土)
アクロス福岡シンフォニーホール
【開場/開演】14:15/15:00



いずれは自分の映画も監督してみたい!
そんな夢もあるサラさんの映画愛が詰め込まれたのがこのコンサート。
サラさんが全面プロデュース。舞台監督から一つ一つの演出まですべて関わったサラ・オレインの純度100%のコンサートです。

「このシネマコンサートは、ひとつの映画、ストーリーを作り上げてる。そういう感覚で作っていて、構成も映画のようにオープニングクレジットがあって、エンドロールがあって。映画館に行っているそんな気分を体感してもらいたいなと思いますね

ちなみに映画を作るとしたら1作目はどんな映画ですか?
うーーんと考えるサラさん。

「やっぱり自分の表現のルーツが音楽なので、やっぱり音楽が主役になるような映画かなと思います。でも私は、結構あのー悲劇が好きなので悲劇の要素も入っちゃうと思います。例えば曲を作るのでもなんか暗い曲ばかりになるんですよね私(笑)」

ちょっとダークな音楽映画、期待しましょう。

2週に渡ってお届けしたサラ・オレインの音解。
意外なエピソードもたっぷり、音楽への圧倒的な信頼感とこだわりはもちろんリラックしたキュートな一面も見せてくれてとても楽しかったですねえ。

最後にファンの皆さんへメッセージを。

「今回のコンサート、福岡で大きなコンサートするのは初めてなので、初めて私を見るという意味では『シネマ』というテーマでわかりやすいと思います。おなじみの曲もあり、アルバムの曲もありますし、新しいチャレンジもあります。この機会に表現者としてのいろんなサラを見てくれたらいいなと思います。子どもたちにも見てほしいですね」

次の登場もお待ちしていますね。

  

次週7月14日はChageさんをお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」

今日のゲストはサラ・オレインさん。 #サラオレイン

音解では2度めの登場、いつものようにハッとするくらい美しいサラさんですが、今日はサラさんが選んだドライビングミュージック、いきなりのバリッバリのEDM、Zeddの『Beautiful Now (feat. Jon Billion)』でスタート。最初からニッコニコです。

ちょっと意外?

EDM大好きで。車に乗ってる時、自分自身は運転できないんですけど特に夜!助手席でボリュームガーンと上げてビート感を楽しむのが大好きです」

「昔からちょっと古いですけどDJ Tiesto とか好きです。意外かもしれないけど、EDMはいい意味でのプリミティブで根源的な鼓動がいいですね。エレクトロニックではあるんですけど、むしろとても自然に近い人間っぽさもあるから好きだと思うんですね」

今日のサラさん、元気いっぱい。
眼の前でEDMの魅力を熱弁する様子は、私達がイメージするサラさんからするとちょっと不思議だけど、今日の音解は間違いなく楽しくなりそうですね。


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サラオレインさん、今年2月に現在放送中の大河ドラマ『西郷(せご)どん』のエンディングテーマ『西郷どん紀行/薩摩編』そして併せて『池上彰の現代史を歩く』のエンディングテーマ『明日のMemory』を配信リリースしました。

なんといっても話題の大河ドラマの「西郷どん」への参加ですが、この曲では「声」で見事なパフォーマンスを聴かせてくれます。

言葉がないんですよね。楽器としての声。
ドラマで特に一番印象的だったのが吉之助さんのお母さんが亡くなられるシーン。おんぶしている桜島を見る時に声が流れるシーンですね。他のシーンでもちょっと懐かしい、故郷とか思い出す時に使われることが多いのでだ暖かさやノスタルジーも意識しつつ歌いました」

またこの作品は、大河ドラマ史上最年少作曲家ということで話題になった富貴晴美さんとのコラボです。実はお二人以前から縁は深いそう。

「毎年、何かしらは富貴さんとはご一緒できて、いつも感謝してるし幸せなんです。

自分もほとんど無名な時代から何回もオファーしてくださって。大河ドラマの話が来た時にも、真っ先に自分に連絡が来て『一緒にやりましょう』って言ってくださって、感動しましたね 」」

それにつけてもこのジャケットデザインにも触れないわけにはいきませんね。
思わず息を呑む艶やかな浴衣姿。サラさん自身の提案だそうです。

「あまり和服着てる写真がないんですけどね、大好きなんです。自分で着付けできないんですけど、できるものなら毎日和服着ていたいくらい。自分自身に日本のルーツもありますしね。そして西郷どんのイメージカラーは白とブルーなので ぴったりかなって」

鹿児島は実際行かれたことあるんですか?

「何年か前テレビで一度だけ屋久島に行く機会はあったんですけど、この仕事が始まってからは一度も。薩摩おごじょから薩摩弁もちゃんと習ったのでぜひ披露したいですね」

今どうですか?

すると少し考えて突然「わせ、ひったまがった!」

びっくり!まさに「わ、びっくりした」って意味だそうです。

「(笑)いろんなところでコンサートする機会がある時は、ヘタでも必ずその場所の言葉で話すようにはします。例えばタクシーの運転士さんの話を聞いてイントネーション覚えたりして。お客様も来てホッとされる姿を見るのが嬉しいです。 」

各国の言葉のみならず方言まで。本当に努力家のサラさんの一面を見るようでした。

さらにもう一曲の「池上彰の現代史を歩く」のエンディングテーマ「明日のMemory」では音楽としてのこだわりをさらに紐解いていただきました。

まずはこの曲を手がけるきっかけから。

「とても嬉しいことに、番組サイドと作曲家の渡辺俊幸さんから是非とオファーいただいて。こういう歴史の番組のテーマ曲、チャレンジでもありますけど取り組めて嬉しいですね」

作曲は渡辺俊幸さん、歌詞はサラさんの手になるもの。ほとんど自由なオーダーの中でたった一つだけ強い要望があったそうです。

「番組サイドからはテーマは『希望』と言われたんです」

簡単なようで実はとてもむずかしい注文だったようです。

「もう1回『現代史を歩く』ということを最初からよく考えたんですね。そして、今を深く知るためにやっぱり昔のことをちゃんと理解しなくていけないってことを思いました。もちろん、歌ですから政治的なこととか重たいことは避けたいと思いつつ、そこから逆に逃げちゃダメだなって」

もうひとつのチャレンジ。それは日本語での歌詞づくりです。

「いままでも日本語でも歌詞は書いたことあるんですけれど、ここまで全部日本語で書いたのは初めてですね。でも今回は日本語じゃないといけないと思ったんです。日本の方にメッセージをきちんと伝えなきゃと」

そうやってできたのが「明日のMemory」。

「タイトル自体が矛盾じゃないですか?明日の記憶って(笑)」

でも、このタイトルにもサラさんの深い思いがこもっています。

「最初、渡辺さんの美しいメロディーを聞いて「何度も何度も」っていう言葉が浮かんだんですね。何回も(私達は)過ちを犯して、悲しいことにまだ戦争はなくならないし、悲しい事件もまだあるわけじゃないですか。過去の歴史は変えることはできない。だけど塗り替えられるとしたら、今から作る未来のための『記憶』。それこそ明日を生きる私たちの子どもたちが、いずれ振り返ったときにも後悔しない記憶を作っていこう。そんな強い思いを込めました」

スタジオでも思わず息を呑むほど胸を打つようなお話。    

結果、この曲の反響はとても大きくサラさん自身もびっくりするほどだったそう。レコーディング中にはサラさんにとって嬉しいサプライズもあったとか。

池上彰さんご本人が忙しい中、ロンドンからわざわざレコーディングスタジオにいらしてくださったんですね。その時に『むしろこの歌詞を見て僕たちこういう番組にしなくちゃいけないんだなと思った』って一番の褒め言葉を頂いて。本当に嬉しかったですねえ」

歌詞はもちろん、少しケルティックスタイルの印象的なヴァイオリンももちろんサラさん自身。

こうして、渡辺俊幸さんの美しい旋律に乗せてサラさんの素晴らしい歌唱と演奏によってその強い思いが、ひとつの楽曲として完成しました。

今日お話いただいた2つの楽曲はそれぞれ、表現者としての今のサラ・オレインさんの充実ぶりを改めて示しているようです。

そんなサラさんの表現者としての素晴らしさと、もう一つ上へとステップアップする姿が確認できそうなのが間もなく福岡で行われるコンサート。今年3月、広島・東京公演の大好評を受けてこの秋、福岡でも開催です。

『シネマ・ミュージック with サラ・オレイン』

2018年9月29日(土)
アクロス福岡シンフォニーホール
【開場/開演】14:15/15:00

   
「博多弁で言うとバリバリ嬉しかと(笑)」

ふふふ。と笑うサラさん。

「シネマがテーマでシネマミュージックもちろん大好きで。このコンサートは自分がプロデュースしたコンサートなんですね。私いつか映画監督になりたいと思っているので、最初のチャレンジとしては今回はほぼ全部制作に関わっています。選曲はもちろん、舞台監督もしてますし、衣装も選んで、映像もありますし全部!歌って演奏に集中、じゃなくてそのあれもこれも全部同時にやらなくちゃいけないので結構忙しくて。でも結構追い込まれるのが好きなんです(笑)」

と楽しそうに笑顔で話してくれました。

なんだかいいなあ。と少し思います。
すべての活動がどれもチャレンジで、決して楽ではないはずなのに、目の前のサラさんは活き活きとまるで自分の楽しい趣味を自慢するように話していて、だけどそこにはしっかりとプロとしての信念を伝えたいという意思も伝わってきます。輝いているってこういうことなんですね。

サラ・オレインさんの語るべき言葉はまだまだ尽きないよう。
来週もお迎えして、さらにサラ・オレインの音世界を紐解いてもらいましょう。

Sarah Àlainn | サラ・オレイン (外部リンク)

  

次週7月7日もサラ・オレインさんをお迎えします。どうぞお楽しみに。

6月23日のゲストは、ceroのみなさんです。

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今日のゲストはcero。 #cero
高城晶平、荒内佑、橋本翼のお三人がスタジオに来てくれました。

常に新しい音楽を追求してポップスの可能性を更新する西東京の三人組。
2015年のアルバム「Obscure Ride 」はネオソウルやジャズなど当時のブラックミュージックのトレンドをいち早く取り入れ見事に消化した傑作として熱狂的に受け入れられ多くの雑誌やメディアで年間のベストアルバムに選出されました。

ライブや新アルバムのプロモーションで多忙な皆さんですが、なんだかずっとニコニコして思いもかけないユルたのしい音解となりました。


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まずは荒内さんが選んでくれたドライビングミュージックはエイミー・ワインハウスの「Rehab」。
27歳でこの世を去った破滅型の天才シンガーソングライターの代表曲。

「先日長野に車でドライブに行ったんですが自分はいわゆる田舎というのが苦手で。あのう整頓されすぎてるのがなんか落ち着かないんです。そんな時にかけたのがこの曲で」

美しく整った風景に混沌の極みエイミーを投入。ってところでしょうか。そんなことを少し申し訳なさそうに話している荒内さんと苦笑いしている二人を見ていると、なんだか根っからの都会っ子ってエピソードだなあと笑ってしまいました。

ちなみに常にあらゆる方向にアンテナを張り巡らしているceroの皆さん、最近気になっているアーティストは?

高城さんは最近のお気に入りはライ・クーダーの新譜「The Prodigal Son」。
橋本さんは韓国の???(SESO/NEON)を聞いているとのこと、気になる方は是非チェックしてみましょう。

そんなceroの皆さん。
「Obscure Ride 」に続く四枚目のアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』がついに先月発売されました。

前作の流れを引き継ぎながら、ブラジルやアフロ・ポップ、ワールドミュージックへと傾向はさらに広がり、むしろ原点回帰的な雑多でより高度な音楽をポップスのフォーマットに落とし込んだ意欲作。早くもヒット中です。

一聴していただければ分かるかと思うんですが、リズムにまず特徴があって、サポートメンバー含め8人で作り上げているバンドなので、そのリズムも声もいろいろ重層的な感じのアルバムになりましたね」

耳を澄ますとその多様なリズムが交錯し聞き慣れないリズムやグルーブが、有機体のように一曲の中に織り込まれていることに驚くはず。

そんなアルバムは荒内さんの手になる「魚の骨 鳥の羽」から始まりました。

「まず荒内君が作ってきたところから始まってるんですけど、この3年間で最初の1年間ぐらいは荒内君が勉強に費やしてたっていうか、今回はまず荒内君が学んだ研究報告として『魚の骨鳥の羽』を出してきた ようなところがあって。僕らはそれを後追いで一生懸命勉強するみたいな。前半はかなりそういう時間が多かったですね」

4拍子と3拍子の複雑なクロスリズムが聞く人の動物的な感覚を呼び起こすナンバー。それはたゆまぬ研究の成果でもあったんですね。

それにつけてもライブはもちろん、レコーディングだって大変そうな曲ばかり。演奏は実際大変なようで、

「コーラス練(練習)とかやったりしてね。あんまり今までやってなかったんですがリズム隊はリズム隊でコーラスはコーラスで集まって(合宿みたいに)練習したりしましたね。文化祭の準備みたいで楽しかったですけどね(笑)」

そういえばceroってどこか終わらない文化祭の準備みたいなイメージがあります。気がついたらプロならやらないような向こう側まで追求して嬉々としているような。そこが魅力でもありますね。

さて、そんなアルバムから一曲、さらに紐解いていただくべくピックアップしてくれたのは、アルバムの中でもひときわポップでストレートな楽曲「レテの子」です。

冒頭のドンドコドンドコ、ジャンプやジャイヴなどビッグバンド的な跳ねるリズムが楽しくて印象的です。

「この曲はネタ元、といってはなんですが山下達郎さんの「アトムの子」を下敷きにしてます。ジャングルビートをどこかに入れたいなというところからスタートしています」

確かに!だから「レテの子」?
確信犯的な引用などは従来からceroの得意技ですが今回のアルバムでは非情に珍しいナンバーです。ただジャングルビートの導入はこのアルバムに多面的な視点を与えて深みを与える意味もありそうです。

ジャングルビートっていうのはアメリカの人間がアフリカの音楽を真似たようなものですが、アフリカ音楽直系ではなくフェイクといってはなんですが(外から見た) 『エキゾチズム』なんですよね。

片や「魚の骨鳥の羽」とかはポリリズムだったりとかアフリカの音楽そのものを取り入れて作ったものと、この曲のように外から見たアフリカのビートみたいなものが期せずして同居しているところに面白みがあるかなと思うんです」

一方荒内さんは「この曲は2番で高いくんのボーカルがだんだんラップ的なアプローチになっていくところが すごくかっこいいなと思いました。ファレルみたいな」

高城さんも「そうそう、このときは作っている間にファレルの話もよく出てきていて、ファレル的な大きいポップスを一個入れたいという話も出てました」

橋本さんは「リスナーの1人として聴くと、すごくポップでハッとするような気がします。この曲のおかげでアルバム全体が聞きやすくなってると思います」

近作では音楽の革新的で学究的なアプローチに目が行きがちですが、最終的にポップスとして着地させるところにこそceroの魅力があります。そのポップスとしての本来のメロディとアレンジの魅力を突き詰めているのがこの曲といえそうですね。

福岡でのライブは5月27日にすでに終了しているのですが、緊張感と静かに燃えるテンションの素晴らしいステージを見せてくれました。そして、音楽に取り組んでいることが本当に楽しそうなステージのメンバーに微笑ましくもありました。

「今回のアルバム、ライブでもすごく楽しめる内容になってると思いますので、ぜひ今後もライブなどありましたら遊びに来てほしいです」

今回、素晴らしいアルバムを題材に興味深いお話をたくさん聞かせてくれたceroのみなさん。

実は放送ではそうでもなかったんですが、裏では最初から最後まで笑いっぱなし。

ひとえにちんがつまんない事で悪ノリしてしまいまして...申し訳ない! 結果ずーっとちん。も含めてヘラヘラ。
でも、とても愉快な今回の音解でした。

また懲りずにおいでくださいね。

ちなみに一番ツボっていたのは荒内さんでした。

cero official web site(外部リンク)

  

次週6月30日はサラ・オレインさんをお迎えします。どうぞお楽しみに。