番組紹介

放送時間:
◆FM福岡 毎週土曜日12:30~12:55(4/6放送分より12:30からの放送に変更)
◆FM山口 毎週土曜日11:00~11:25

出演者:

こはまもとこ
香月千鶴(FM福岡)
ちん。(ラジゴン水担当)

提供:サウンドピュアディオ

毎週多彩なゲスト(ミュージシャン/映画監督/俳優/文化人 etc.)を迎えて、音楽トークを中心に展開する25分番組。「音」を「楽しむ」と書く「音楽」をゲストと一緒に紐解くことで、より深く、広く、音を楽しむことができるハズ。そんな音楽にまつわる私たちの知的好奇心を刺激する番組です。
メールのあて先は、 oto@fmfukuoka.jp まで。

SOUND PUREDIO presents 音解 これからの放送予定

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◆今後のラインナップ        

                 
5月18日  雨のパレード
5月25日  平原綾香
       

放送予定は諸般の事情により予告なく変更する場合もございます。予めご了承ください。
☆この後も続々注目のアーティストが登場。これからもどうぞご期待くださいね!

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手は香月千鶴です。

今回のゲストは雨のパレードから福永浩平さん #雨のパレード #雨パレ

ポストロックや音響系のサウンドを取り入れながら高揚感溢れる独自の音楽でシーンに登場し、あっという間に人気を博してきたみなさん。今年はじめに3人体制となり再び自分たちなりの新しい音楽へと挑戦を開始しました。

そんな中でスタジオ入りした福永さんはいたってにこやか。

ご自身で選んでくれたドライビングミュージックはKHの「ONLY HUMAN」。
エッジーなフロアトラックがスタジオに溢れて福永さんはおだやかに話し始ました

   

この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


「土曜のお昼には尖り過ぎかもしれませんけど(笑)すみません。
FOUR TETという名義の方は有名ですけど、KHの名前で世界流通するのは多分初なのかなあと僕は思ってるんですけど、最近出たばっかりのシングルです」

ドライブのときはこんなタイプの音楽が多いんですか?

「僕結構ドライブのときとかこういった曲でトランス状態というかガーッとなれる曲が好きで、アンビエント・ミュージックとかもよく流すんですけど、高速道路とか夜中運転してるときとかガンガンいけると思いますね。東京から福岡全然着いちゃうんじゃないですかね」

新しい音楽にアンテナを張っているイメージですが、どういうタイミングでそんな音楽と出会っているんですか?

「僕、基本新譜が大好きで、洋楽なんですけど。僕らの楽曲のスタンス的にも洋楽の新譜から音を吸収したりすることは多くて、でも最近はやっぱりサブスクが多くなってきてますね。なんかおすすめしてくれる音楽の精度が高くて、この人知らんかったなみたいな曲を結構おすすめしてくれて勉強になったりしてます。

もちろんショップに足を運ぶのも僕好きで、バイヤーさんが知名度のない人を調べて売ってくれてるんで、そういう好きなバイヤーさんのおすすめなんかも見てますね

このあたりのお話は、とても嬉しそうで普通に音楽マニアって風情でとても無邪気な笑顔をのぞかせます。

そういえば、この曲、雨のパレードの新作にもちょっと通じる高揚感もありますね。

その新作は先月24日リリースのシングル『Ahead Ahead』です

新体制となったバンドが羽ばたいていくリアルな心情と勇気、希望に溢れるメッセージを新たな方向性の重層的なサウンドとアフロ風のダンサブルなリズムに乗せて歌われる力強い作品となっています。

「なんか今までやってたテイストと違ったりするんですけど、思いのほか反応が良かったりとか 今まで届いてなかった層にも届いてるような気はしてますね」

タイトルも前向きに『Ahead Ahead』とぴったりです。

「ま、自分たちの状況がやっぱあったんで、それは大きく反映されてると思ってて、前へ前へという意味なんですけど。 何があってもまた一歩前に出せるような勇気を与えられるような楽曲になったらいいなと思いながら」

この曲ではやっぱりそのサビがとっても印象的で、「アヘ、アヘ」って聞こえていつまでも頭の中でループしますねえ。

「ま、あれも実はデモの時はただの掛け声だったんですけど僕的には(笑)。
今回はじめてプロデューサーの蔦谷好位置さんてすごい著名な方にやっていただいて。楽曲を作っていくことになったんですけど、幾つかデモを送っていた中のひとつにこれがあって、最初の状態はもっとなんかスタイリッシュなモードみたいな曲だったんです。その中に僕がアフリカの先住民的なイメージで『アヘ』って入れるのちょっと楽しくなっちゃって。その『アヘ』いいじゃん!みたいなことを蔦谷さんが言ってくれて。こっちも『アヘ』いいっすよねえって。で『アヘ』の回数増えましたし、『Ahead』でいいんじゃないって言ってくれて。自分たちにもめちゃくちゃ合ってるなあ『Ahead』って思って、ぴったしだったんで『アヘアヘ』っていう仮タイトルから『Ahead Ahead』になりました」

じゃあ「アヘアヘ」で大丈夫なんですね。

「『アヘアヘ』でぜんぜん大丈夫ですよ!歌も実際言ってないですからね『ド』は(笑)」


そんな楽しい裏話もあるこのナンバーですが、楽曲の作り方など根本から変えて新たに取り組んだ楽曲でもあります。

「僕らって曲の作り方が今まで、4人だった時はスタジオに入ってセッションで構築して行くみたいなやり方をやっていたんですけども、必然的にそれが出来なくなったんですね。実は今までそれが一番早かったんですよね。僕らの曲の作り方としては3日間で20曲ぐらいは作れてたんですよ」

すごいですね。

「ですけど、まあそれと代償ってわけじゃないんですけど僕らの腕の本数しか楽器を重ねられなかったと言うか。セッションといってもコード進行どうしようとか音色どうしようとかいうセッションなんですけども、音数が必然的にめちゃくちゃ少ないバンドではあったんです。今回別のやり方で作ってみるタイミングで、蔦谷さんとやらさせてもらって積極的に音を重ねたりとか、やり方の部分とかでもホントに勉強させてもらって。刺激がいろいろ受けましたね」

全く新しいチャレンジ。一方でその結果、改めて自分たちの根本と向き合うこともできたようです。

作り方は変われど、やっぱり表現したい物っていうのはやっぱ変わらないんだなあっていうのをこのタイミングで大きくまた再認識しました」


そんなシングルのカップリングの曲では、もうひとつの新たな取組がありました。

2曲目の「/eɔ:/(エオ)」を例に新しい制作スタイルについて、さらに深く掘り下げてもらいました。

「今回のシングルのカップリングの曲なんですけど『アヘアヘ』に関しては蔦谷さんとゼロから一緒にやっていったっていう感じなんですけど、その手法でありながら今度はメンバーだけで曲を作った初めての曲っていう感じですね。

まず初めて自宅で僕がデモみたいなものを作りましてほぼほぼ完成した状態なんですけど、それをメンバーに聞かせて低音が足りないとかビートを変えようとか言って作ってたのがこの『/e??/』っていう感じですね」

もう最初の時点でメロディーは固まっていたという感じですか。

「オケもメロディもそこで完全に固まっていた状態という感じですね。僕は詞は後から乗せるタイプなんですけど。宇宙英語といいますか、無いような英語っぽい発音でいつも乗せてデモのときはつくってます」

それがそのまま『/eɔ:/』というタイトルに。この表記がまた...

「発音記号なんですけど、僕はこの曲は『鏡花水月』っていう四文字熟語があるんですけどそれをテーマにしてて。詩を読んだ時に言葉にできない感覚に陥るみたいな、そういうことを『鏡花水月』き気がしましたね。元々僕らの楽曲を聞いて、出会ったことない感情に出会ってほしいなあ、という感覚はすごい強くて、その感覚をより強く落とし込めたらいいなって思って作ったのがこの『/eɔ:/』っていう曲ですね」

4分弱の楽曲ですが、なんといっても詞が極限までシンプルで印象的です。

「もうめちゃくちゃ言葉少なくて、ほぼインストの曲みたいなんですが(笑)。オーストラリアのエレクトロユニットで HVOBっていう人たちがいるんですけど最近その人たちを聞いてて、それくらいの歌のバランスで曲に入ってるもの作りたいなあと思ったりとか。あと音色的には最初聞いてもらったKHのFour Tetの方の名義での新しいアルバムで『New Energy』っていうのがあって、それで使われた音色みたいなものを結構意識して作ってますね」

当にいろいろな音色が交錯しているんですが、何パターンくらいの音が重なっているんですか?

「これ、割とトラックあったような気がしますね。終盤出てくるギターとかは録っててそれも録った後に ある手法を試してみたり。それが入ってくることによって結構、僕アイスランドの音楽が好きなんですけど、そのアイスランド感みたいなのも少し出たなって個人的に勝手に思ったりして。ミックスエンジニアの人もアイスランド好きな人でなんで思いっきりアイスランドっぽくしてください ってお願いして出来上がったのがこの形ってかんじです」

新たな体制でまた新しいスタイルにチャレンジしながら、メンバーやスタッフそれぞれが共鳴しあって出来上がったんですね。聞いていると現実から解き放たれるような感覚に陥ります。

「いいですね。夜中一人で聞いてみて下さい」


今回のシングルの初回限定盤付属 DVDには、去年行ったワンマンツアー『COLORS』のツアーファイナル『日比谷野外大音楽堂』の模様がギュッと収録されています。

「まるっと入ってて、ココだけしか見れないMVも入っています。
上海でワンマンした時にちょっとノリで撮ったやつなんですけどでもクオリティはめっちゃ高いんで、過去曲の中から『Count me out』と『Take my hand』という曲なんですけど、それもちょっと是非見ていただきたいですね」

そちらも楽しみ。

そして、なんと今年10月には地元鹿児島で『フェス』ならぬ『ヘス』に登場です。

THE GREAT SATSUMANIAN HESTIVAL 2019


10月5日(土)、6日(日)
鹿児島 桜島多目的広場&溶岩グラウンド

(雨のパレードは5日に出演)


地元で行われる『ヘス』なんですけど(笑)
SOIL&"PIMP"SESSIONSのタブゾンビさんていうかたがいらっしゃって、 前回の僕らのアルバムにもゲストで入ってくれたりとかしてる方なんですけど、その方が主催になって、もう本当地方でこのメンツ集まれのかっていう。東京でもやってねえんじゃねえかってくらいのメンバーで、九州を代表するフェスになるんじゃないかなと僕思ってますんで」

タブゾンビさんとすごいご縁があるんだそうですね?

「そうなんですよ。めちゃくちゃ地元も一緒中の一緒で、同じ街で生まれ育ってまあ僕と年齢は二回りほど違うんですけど、僕がちっちゃい頃から通ってた本屋さんがタブさんの実家だったりして。

このイベントに向けて地元の方でタブさんとテレビの枠を頂いてそれでそれに向けて盛り上げていくような番組を二人でやるんで、それもチェックできたらチェックしてほしいですね」


今年もまた新たな挑戦を続けながらまた新しい音世界を開いていく雨のパレード。
今日はそんな音楽の話をたくさん聞かせてもらえました。

「いい番組ですよね」と笑顔の福永さん。

またひとつ新たな経験を経てアップデートした自分たちへの揺るぎない自信と、楽しさが伝わってくるようなお話の数々でした。またぜひ遊びにきてください!

これからの雨のパレードにも注目ですね。

  

雨のパレード オフィシャルサイト (外部リンク)

次回は、平原綾香さんをお迎えします。どうぞお楽しみに。

5月11日のゲストは Curly Giraffeでした

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はちんです。

今回のゲストはCurly Giraff 高桑圭さん。 #Curly Giraff

ロッテンハッツにGREAT3、渋谷系をはじめとする良質なポップソングを送ってきたバンドを経過して、今や引っ張りだこのベースプレイヤー。そして2005年からは「Curly Giraffe」として作曲、歌、演奏、録音、ジャケットデザイン全てを一人で手掛けるソロ活動も各方面で熱い支持を受けています。

長身で飄々とした音楽そのままの雰囲気の高桑さんがドライビングミュージックとして選んでくれたのはニューオリンズ・ファンクの開祖の一組、The Metersの『Out in the country』からスタート。

陽気でほっこりしたサウンドはCurly Giraffeのサウンドにも似て今日は楽しい音楽のお話が聞けそうな予感です。

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(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)

「単純に気持ちいいってことで。 最高なんですよ」

開口一番、高桑さんはこの曲をピックアップしてくれた理由を話してくれました。

「このアルバム(「FIRE ON THE BAYOU(1975)」ってミーターズファンからするとそんな評価高くないっすよね。ミーターズっていうと「Cissy Strut(1969年発表の代表曲)」あたりでスタートじゃないですか。もちろんかっこいいんですけど、僕ね。こういう中途半端な時期の歌もののアルバムがすっごい好きで」

1975年の「Fire On The Bayou」というアルバムでこのアルバムはちょっとゆるい雰囲気で。

「ゆるいんですよ。『Cissy Strut』とかが好きな人は、逆にあんまり好きじゃないかもしれないっすよ(笑)。 でも絶対、青空のドライブに絶対合いますよ」

確かに青空によく合う音楽。それはCurly Giraffeの音楽とも共通していますね。

  

そんなCurly Giraffe、先月24日におよそ5年振りとなる7枚目のオリジナル・アルバム『a taste of dream』をリリースしました。

久しぶりのアルバムになりましたね。

「そうなんですよ。気がついたら5年もあいちゃってて。自分でもびっくりですね(笑)」

今回、話題になっているのはなんと言ってもデビュー以来、一貫して英語で歌ってきていたのですが12曲中8曲を日本語で歌っています。この間になにか心境の変化などあったんですか?

「5年開いたからこそ、歳取ったっていうこともあるんですけど、いい意味でこだわりがなくなってきたんですよね。それこそCurly Giraffeを始めた時には英語でずっと歌ってたから、周りから日本語で歌った方がいよとかも言われたりもしてたんだけど全然日本語で歌いたい気持ちでもなんなかったし」

  

それが今回大きく変化した理由を問うと、思いもよらない意外な理由を披露してくれました。
それはカナダ出身のシンガーソングライター、マック・デマルコ(Mac DeMarco)がカバーした細野晴臣さんのナンバーです。


「いっこきっかけがあって、マック・デマルコってアーティストが細野さん(細野晴臣)のカバーをしてまして『Honey Moon』だったかな。それを聞いた時にすごい良くて。最初聞いた時にこの人、絶対日本人じゃないなってわかってるんだけど、そのたどたどしい日本語の方が日本語が入ってきたんですよ。何言ったってるんだ?ってすごい聞きたくなっちゃったっていうか。そういうアプローチって新しいなと思って」

え。そっちからですか!?

「そう、そっちから。その日本語の聞こえ方って、なんか今まであんま感じたことなかったっていうか、日本人が歌う日本語と違うから。もしかしたらマックデマルコは全然意味が分からず耳で聞いたまま歌ってるかもしんないじゃないですか。その感じがむしろ日本語が耳に入ってきたっていうのが、僕にとって新しい感覚でしたね」

確かにマック・デマルコさんのカバーは、上手くはないけど丁寧に日本語で歌うカバーは細野晴臣さんへの愛情がすごく感じられるカバーでしたねえ。

「確かに。音楽に対する愛を感じるじゃないですか。そこって言葉を越えているっていうか、その聞こえ方っていうのに僕ショック受けちゃって。だからこうやって言葉にこだわってる自分がすごいつまんない奴だなって思っちゃって。日本語でも英語でもいいんじゃないかと思って」

逆輸入的に日本語詞に目覚めたってことですか。

「そうなんですよ(笑)。アメリカ人が歌っている日本語になんか感動しちゃって。むしろ言葉の意味に強さを感じると言うか不思議な感覚が好きになっちゃって」

今回のCurly Giraffeのアルバムで聞かれる日本語は丁寧に丁寧にすんなりと耳に入ってくるきれいな歌になっています。それはそんなところに原点があるせいなんですね。

  

もうひとつ今回は、楽曲提供やプロデュースあるいはベーシストとして日頃親交の深い高橋幸宏さん、藤原さくらさん、ハナレグミさんとの共演も話題になっています。

「もともとデュエット曲があったんですね。この5年の間に勝手になんかデュエットを誰かとできたらいいなって想定して、特に今回のアルバム用にってわけでもなくて曲を作っていたんですよ。今回アルバム作るに当たって、そういえばデュエット曲あったなと思って聞き直したら、 『あ、これユキヒロさんが歌ったら合うなあ』とか『さくらちゃんが歌ったら合うなあ』とか『永積くん(ハナレグミ)が歌ったら合うなあ』って後から当てはめて、だからアテ書きしたわけじゃないんですよ」

それにしてはどの曲もそれぞれのアーティストにピッタリの曲ばかりですね。

「ピッタリなんですよ」

結果、日本語詞と合わせて今回のアルバムがまた今までと違う一枚になりましたね。

「そうですね。で、またデュエット曲に限ってアレンジがよりシンプルで(笑)。幸宏さんの曲に至ってはアコギ一本です(笑)」

しかも高橋幸宏さんと声がそっくり。

「僕ね。Curly Giraffe始めたときから割と幸宏さんと声が似てるね、って言われてたんですよ。それを『高橋幸宏 with In Phas』って幸宏さんのアルバムを一緒にやった時にコーラスとか入れるとどっちが歌ったかよくわかんなくなるくらい似てて」

今回のそれぞれ音楽的にも共通しているところがあるからってのもあるんでしょうね。

「そうですね。そう思いますね」

  

そんな高桑さんにこのアルバムから1曲選んでいただいて、さらに深くお話をお伺いしました。
シンプルで奥深い、アルバムを象徴するようなナンバー「Youth」です。

「この曲アレンジはすごいシンプルで、楽器編成もギターとドラムとベースって編成で。僕いつも自宅スタジオでレコーディングするんですけど、とかくプロの方はあの自宅スタジオとしても立派なスタジオを持ってらっしゃるじゃないですか。 僕のスタジオは至って普通で本当にスタジオってるいうか部屋なんですよ」

じゃあどっちかというと宅録(こじんまりとした自宅録音)のイメージですか。

「完全に宅録ですね」

そんな自宅に高橋幸宏さん、藤原さくらさん、ハナレグミさんが足を運んだんでしょうか。そう考えると友達の家に遊びに行くようでちょっと想像すると微笑ましいですけど。

ここでCurly Giraffeのサウンドの特徴とも言える部分について質問してみました。音世界の核心についてお聞きすることができました。

この曲では音がもこもこというかアットホームな雰囲気がありますよね。そこで、Curly Giraffeの音楽ではよく言われるとは思いますが「デモ音源っぽい」というか、すごくナマモノの感じがあるですが、そういったこだわりはありますか?

「いやあのね、よくデモっぽいって言われるんですけど、僕からすると自宅スタジオだからちょっと限界はあるんですけど自宅で録れる一番最大限綺麗な音で録りたいとは思ってるんですけど(笑)。

でも、デモっぽいと思われるのは、自宅で録ってるから『僕が作曲してるときの音』なんですね。普通は自宅で作曲した音をもとに、またスタジオで録りなおすわけじゃないですか。だけど僕はスタジオで録りなおすってことはしてないので。要するに自宅でデモを作った段階で完成なんですよ。そんな工程なのでデモっぽく聞こえるのかなって」

なるほど。つまり最初に鳴らした音をそのまま届けたいってことなのかなって思いました。

「いやこれが不思議なことがあって。
コレが例えば『Youth』のデモだとして、そのままスタジオでお友達のミュージシャンと録りなおしたとするじゃないですか。するともともとのデモのパッションというのが失くなっちゃうんですよ。僕それが一番イヤで。スタジオで録れば音も良くなるし演奏も絶対良くなるんですけど、でも最初に浮かんだパッションが絶対消えちゃうのがなんでなんだろうって、昔からおもってたんですよ。プロ始めたときから。

デモテープの強さって絶対あるんですよ。
思いついたときの勢いって絶対あるんですよ。それが失くなっちゃうのがなんか納得いかなくって昔から。だからCurly Giraffeに限っては初期衝動をちゃんとリスナーに届けたいっていう意図が最初っからあるんですね」

最初におもいついた音をそのまま鳴らしたい。
Curly Giraffeのデモっぽいと言われる音は、プロの現場で長年思っていた理想の音。デモ段階である初期衝動やサムシングを残したまま、最良の環境とテクニックでパッケージしたまさにいい意味で『デモっぽい』音だったわけですね。

もうひとつCurly Giraffeのサウンドですごく気になっているのは、それこそプロのベースプレイヤーとしては隠しても隠しきれない主張やテクニック、エゴを一切感じないんですよね。

「ないんですよね」

ちなみに一人でレコーディングすることが多い中で、ベースって順番はどのへんで入れるんですか?

「一番最後です。それは理由があって、一番最初に入れちゃうとそれでカッコがついちゃうんですね。本業だから(笑)。そうすると他の楽器を入れるアイディアが浮かばなくなっちゃうんですよね。むしろ僕の場合不得意な楽器を先に入れるんですよ。例えば鍵盤とか、あんまり自分の専門じゃない楽器から先に入れると他にアレンジをしていこうアイディアが浮かんでくるんですね。先にベース入れてカッコついちゃうのはそれはあんまり望んでないというか、僕の上手なベースを聞いてねってことをしたいわけじゃないから(笑)。全体像で届けたいから」

いつも風通しが良くて自然体のCurly Giraffeの音楽。
それはプロとしてバンド活動やベースプレイヤーとして経験を積み重ねていく中で、パッションといういちばん大切なものを一番良い形でリスナーに届ける理想の形であったことがよくわかります。

Curly Giraffe  Tour "a taste of dream "
BAND MEMBER:Vo,Ba. Curly Giraffe / Gt.名越由貴夫 / Key.堀江博久 / Dr. 恒岡章

大阪:2019年6月12日(水)@心斎橋JANUS
東京:2019年6月13日(木) @渋谷WWW-X


東京、大阪のみとなりますが、バンド編成で行われるライブも楽しみですね。

今回の音解、いかがだったでしょうか。
「なかなか、こんな音楽的な話ができるラジオも少ないんで楽しかったです」と笑ってくれた高桑さんですが、一人のアーティストがなぜそういうサウンドを選択するのか。なぜ日本語で歌うのか、そんなお話を聞ける機会もそうそうなく、貴重な体験だったように思います。

高桑さんは飄々と時に楽しそうに時に考えながら、ご自身の音楽をわかりやすく解説してくれました。

最後に記念撮影をしたんですけど。
やっぱりでっかい...

ありがとうございました。

  

Curly Giraffe Official WEB (外部リンク)

次週、5月18日は雨のパレード をお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はちんです。

今回のゲストは先週に引き続き藤井フミヤさん。 #藤井フミヤ

昨年チェッカーズから35周年、ソロデビューから25周年。昨年発売された3枚組ベストアルバム『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST "25/35"』にからめて、フミヤさんの音楽活動についていろいろと振り返ってもらいました。

今週はさらに、音楽の嗜好の変遷から、数々のヒット曲を送り出してきたフミヤさんにヒット曲とはなにか?そして名曲の裏側について直接ぶつけて語っていただきました。

そんな面倒な質問にも、ゆったり構えて、しっかり考えながら答えてくれるフミヤさん。
成熟した大人のアーティストの音楽に向き合う姿を垣間見ることがことができたかも。

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今日はドライビングミュージックもフミヤさんの楽曲から選んでくれました。

「ゆっくりアクセル踏むくらいの感じで」と選んでくれたのは1997年の『SLOWLY』。
青空の下に伸びる真っ直ぐな道路を走るような気持ちのいいアメリカン・ロックと言った風情の一曲。

「この頃はどちらかというと、夜の歌というよりは昼の歌を作りたかった時期で。子供がちょうどちっちゃかったんで遊びに行くところが夜の街ではなくなり、それまではニューヨーク行こうとかだったのが、プールとか海があるとかそういうところになり(笑)だんだん夜の音楽が薄れてきてね」

フミヤさんと言えばチェッカーズの頃のソウルやドゥーワップ、ブラックミュージックのイメージだったんですが、ソロになっ途端にフォーク・ロックになって。 ああ、もともとそういう音楽が好きだったんだなあと思っていたんですけど。

ぜんっぜん聞いたことなかった(笑) いわゆるアメリカン・ロックって。

あのね僕、若い頃ね、ビジュアルがある程度かっこよくないと好きじゃなかったんですよ。アメリカだったらブロンディとかね。ああいう都会的なスタイリッシュなのは好きだったんですけど、(アメリカン・ロックの)Gパン、Tシャツ、挑発、ヒゲ面みたいな、何のかっこよさもないと思って。だからビジュアルが嫌いだったんですよ(笑)だからほとんど聞いてこなかったんですよ。例えばドゥービーとかイーグルスにしても」

いままで溜め込んでいた個人的な嗜好がソロになって爆発してってわけじゃあないんですね。

「そうなんです。で、チェッカーズの解散が見えてきた後半辺りから急激に聞き始めたんですよ。急激にディストーションの効いたギターを聞き始めて(笑)それでソロになる頃にはすっかりそういう音楽になっていて」

音楽との出会いって不思議ですねえ。
そして、これ以降のソロ活動ではありとあらゆる音楽ジャンルに取り組んで多様な音楽性を取り入れてきましたね。

「もうほんとに。やっぱりポップスシンガーですね

あ、ご自身ではやっぱり自分はポップスシンガーだと。

「そうですね。ロックンロールもロックもパンクも今でいうR&Bもバラードもなんでも歌います」

フミヤさんの音楽を聞いていると揺るぎない部分はもちろん、時代時代の音楽に敏感だなと思うことは多いですね。

「若い頃はね、 意外と敏感でしたけど。今もうなんかほどでもないっていうか、一番新しいとされているブルーノマーズ、あれなんて僕らの頃のころの懐かしいものしか詰まってないんだもん(笑)」

時代のほうが近づいてきちゃったんですね。

「そうそうそうそう(笑)。 だからアレが新しいんだったら新しいもんをもう追っかけなくていいかなっていう。むしろ日本のロックのほうが独特な進化をしていると思いますね。歌詞カードなんかこーんなに長い!リフレインがほとんどないんですよね」

なるほど歌詞。確かにフミヤさんの歌詞の特徴は、深みはあるけどシンプルってイメージですね。真逆。

「そうですね。僕らの年代で言うとやっぱりそうなっちゃいます。なるべく耳に残るようにという。
だいたい洋楽の歌詞なんて同じことしか歌ってないですもんね」

確かに往年のR&Bなんてシモネタと女性のことばっかりだったり。

「そうですね。ジェームス・ブラウンあたりはひどいもんです(笑)」


そんなソロ活動も25周年。
ここでは代表曲中の代表曲を選んでいただいて、数々のヒット曲を持つアーティストとしての藤井フミヤさんの核の部分を紐解いていきたいと思います。

その曲は「Another Orion」。
もはや説明不要の代表曲の一つです。

「そうですね。「TRUE LOVE」と「Another Orion」この2曲は歌わないと怒られるヤツですね

ぶしつけな質問をひとつ。
常に歌ってほしいと言われるような楽曲を持っていると、その楽曲に対してどう思い、どう付き合っているものなのか尋ねてみました。

「『TRUE LOVE』とかは嫌っていうくらい歌ってますね。結婚式出たら歌ってくれと言われますし。またかー、と思った頃もあったんですけど、今はもうあんまり思わないですね。こうなったらとことん歌ってやるっていうか

やっぱりお客さんが望むものは良いものだってことでしょうか。

「うん。代表曲は歌わなきゃいけないっていうか。それを聞きに来てるってところもありますしね」

日本中の人が知っている、そして生涯背負っていかざるを得なくなる、それくらいの特大の代表曲を持っているアーティストさんの気持ちなど分かる人はこの世界にほんの一握り。とても興味があったのですが、フミヤさんのお話を聞いているとそれはもはや本人の手を少し離れて聞く人との間に独立して存在しているような風にも聞こえました。


さて、この楽曲を作曲したのは増本直樹さん。
フミヤさんとは「Another  Orion」以外にも「ALIVE」「風の時代」などなど多数の楽曲を手がけ、名だたるアーティストへの楽曲提供やプロデュース、さらにソロ活動と大活躍の方ですが、元をたどるとフミヤさんとのこの楽曲に劇的な出会いによって始まったのだそうです。

「この曲は増本(増本直樹)ってヤツがつくったんですけど、当時はミュージシャンっていうか。
関西で大震災が起きたじゃないですか。あん時にそこにいて、その頃はそこで電気工みたいなことをやっていて、命が危ういくらいの目に遭っていたんです。その時にいつ死ぬかわからないって思っちゃって、だったらやっぱり好きな音楽をやろうと思って東京に出てきたんです。それで(増本さんは)たまたま知り合いのディレクターにカセット渡したんですよ。それが僕んトコに来て『何この曲』って、『もらった!コレ』って

すーっとお話してくれて、なんとなく受け止めてしまったんですけど、つまりはそれが歴史に残る名曲。藤井フミヤさんとしても増本直樹さんとしてもその後の人生の大きなターニングポイントとなったわけですね。


そしてこの楽曲は藤井フミヤさんの はじめての主演ドラマの主題歌でもありました。
ここで話していただけたのは、あの美しい歌詞の誕生秘話です。

「当時、「硝子のかけらたち」(1996年)ってドラマ役者をやっていたこともあったんですけど。最初のミーティングから参加しましてその時に、秋元康さんが基本の原案を書くことになっていて『船の中で完結する舞台のようなドラマにする』って言ったんですよ。最初は。

そいで『え。全部船?』って。そしたら『そう。そういうのを作りたい』って(笑)え。船から見えるものって何?って思って。星と月しか無いじゃんと思って、じゃあ星だってことで星の曲を書いたんですよ。それで星ってことは星座だなって思って、そん時にウチの今は藤井アナになってますけど(笑)息子の幼稚園がオリオン組とカシオペア組があってオリオン組だったんですよ。そしたらオリオンだろうと思って、ビールのようなタイトルですが『オリオン』ってタイトルを付けたんですね」

なんと「オリオン」は幼稚園のオリオン組からインスパイア。
そんな傍ら、ドラマの方は大変なことに。

「で、肝心のドラマが結局二転三転して船のドラマはムリ!ってことになったんです。結局、松雪泰子さんのいろんな過去が暴かれていくドラマになったんですけど、ドラマは変わっちゃったんですけど曲はもう作っちゃってたんでそのまま。

そしたらある時ディレクターが『フミヤ、オリオン座って冬の星座だぞ』って『一年中無いの?』『無いよ』って(笑)」

ドラマは夏のど真ん中7月の放送でした。

「あ、マズいっ!つって『アナザー』を付けて、それで心の中のオリオンってことで『Another  Orion』になったんですね」

意外すぎる誕生の経緯。「Another  Orion」は始終意外すぎるエピソードばかりですね。

「そうなんです。始まりは一個のカセット。神戸から夢を持ってやってきた(笑)」

でも、そんなエピソードをお聞きすると、この曲のものすごくロマンティックというか希望にあふれる意味ってわかるような気もしますね。


そんなメロディの美しさもそうですが、どの楽曲もフミヤさんの歌詞の魅力も重要です。しかし、こうやってお話を聞くと詞が先ってことはあまりなさそうですね。

詞先ってのはほとんどやったことがないですね。
どっちかっていうと真っ白なキャンバスにさあ書け!って言われるよりデザインのようにある程度形の決まった中に入れてったほうが楽ですね。 でも売野雅勇(日本を代表する作詞家。チェッカーズの楽曲も多数手がけた)さんが言うには、詞先のほうが作詞家の醍醐味がダイナミックなかんじはあるつってましたよ。だからやってみようかなって思うんですけどねえ」

フミヤさんの歌詞は自由で文学的表現が織り込まれていて独特の詞世界があるように思うので、常にメロディに合わせているというのは意外です。

「そうですね。難しいんですよね。
例えば井上陽水さんの詞ってもっと詩的じゃないですか。
だった『窓の外にはリンゴ売り』『リンゴ売りのフリをしているだけなんだろう』ってそんなのポップスではありえないでしょう(笑)。 そこまでは自分の歌詞は飛ばない。もうちょっと大衆的であるかんじですね。

僕は阿久悠さん(同じ国本を代表する作詞家)が好きで。阿久悠さんの墓参りとか行ったことありますよ」

なんとなくわかるような。阿久悠さんもそうですけど大衆に寄り添うっていうのはフミヤさんの音楽全体に共通するような気がします。

「そうですね。だから難しい言葉はあまり使わないです、英語も」

初期の頃は歌詞の中に英語も織り込んでいましたけど、作品を重ねるに連れてだんだん日本語の比重が圧倒的に多くなってますね。

「やっぱ若いとね。使いたがるんですよね(笑)。どんどん 日本語だけで作るってのが多くなってきましたね」

とここまで話してこちらを見てニヤリ。

「でも今作ってるアルバムは真逆で、ものすごく英語使ってますね(笑)」

理解したような気になっても油断してはなりません。

改めてお伺いしたいんですけど、フミヤさんがこの『Another  Orion』って楽曲自体の魅力についてどういうふうに思われてます?

「まずねメロディもそうなんですけどドラマティックな曲ですよね。4分くらいしかないんですけど、泣けるんですよね(笑)たった4分で。4分間でどれくらい人を感動させるかがポップスなんですよ

短い時間に人の心を揺さぶる要素が詰まっているっていう意味では「True Love」もそうですね。
「True Love」に至ってはものすご簡単な単語でできてますね。コードもですけどね(笑)」

フミヤさんが考えるポップス。ここには藤井フミヤさんの音楽の原点があるように思いますね。そして、実は「True Love」はギターの教則本によく掲載される楽曲でもあります。


ここまでいろいろなお話を聞いて、数々のヒット曲を持っているフミヤさんにあえて「ヒット曲とはなにか?」をぶつけてみました。
そうすると腕を組んでうーーーんと考えてくれました。

ヒット曲だけはねー。ホントに読めないです。
え。なんでこの曲が売れてんの?みたいな曲もいっぱいありますね。 狙って作れるものじゃないんで、やっぱりなにかこうピピピピピって波動が合った時にパッと生まれるもんですね」

では、フミヤさんが考える「理想の曲」はどんな曲でしょう。

「自分の曲としては、古くも新しくもない。今ここで「True Love」聞いてもそんなに懐メロ感はないと思うんですね。10年後に出しても音質的にもそんなにないと思うんですね。チェッカーズの『涙のリクエスト』を聞くとすごい懐メロなんですね。あれはそれでその良さがあるんですけど。 でも古くもなく新しくもなくっていうのがスタンダード、それを目指してますけどね」

今回のベストを聞いてもどの曲もその懐メロ感はないですね。

「ソロから後はホントにそんな気がしますね自分でも」


ここまで藤井フミヤさんの音楽の魅力について、本当に丁寧に答えてくれました。
最後にしつこいようですが、フミヤさんにとって『Another  Orion』はどんな曲でしょう。

「ホントに私の代表バラードです」ときっぱり。

そこで改めて聴き直すと、複雑な構成の楽曲でありながら一本まっすぐ芯の通ってシンプルにも聞こえることに驚かされます。

それを聞きつつリラックスした様子で「この曲はピアノ一本でも歌いますし、ギター一本でも歌いますね」と教えてくれました。

どんな楽器でも編成でもその曲の本質をブレること無く、その上でその時々の気分や状況を織り込むことができる。そんなところもまた歌い継がれる曲の条件かもしれませんね。


そんなフミヤさん、デビュー35周年記念の一環として、7月6日からまた新しいチャレンジ、16都市26公演の全国ツアー『十音楽団(とおんがくだん)』がスタートです。


35周年記念公演 藤井フミヤ "十音楽団"

9月7日 (土) 福岡サンパレス
開場:15:15 / 開演:16:00
※他会場や詳細は藤井フミヤ オフィシャルサイト (外部リンク)でご確認ください。


「僕を入れて10人の楽団。10人で音をなんでしょうね、シアターの演劇のような感じで、第一章、第二章、第三章というふうに綴っていく。そういう音の演劇のようなコンサートですね」

こちらも楽しみです。


さて、2週に渡って深く深く藤井フミヤさんの音楽を紐解いてきた今回の音解。いかがだったでしょうか。

しつこいしつこい質問にも嫌な顔もせず、自分の音楽を語ってくれたフミヤさんに恐る恐る感想をお尋ねすると、

「楽しかったですよ。音楽的な話しかしない番組なんで(笑)」

と、返してくれて笑顔です。
ホークスの話題したほうが良かったのかな。ちょっとあとで思いましたけど。

本当に素晴らしいシンガーのお話が聞けて大感激でした。
ありがとうございました。

  

藤井フミヤ オフィシャルサイト (外部リンク)

次週、5月11日は引き続き Curly Giraff をお迎えします。どうぞお楽しみに。



毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はちんです。

今回のゲストは藤井フミヤさん。 #藤井フミヤ

昨年チェッカーズから35周年、ソロデビューから25周年。
熱狂的な人気を誇ったチェッカーズから日本のポップスの歴史に残る名曲の数々を残し続けるソロ活動にユニット。アートや多才な表現活動まで、すべてが第一線で走り続ける藤井フミヤさん。今日はそんなフミヤさんに軸となる音楽活動についてじっくりとお聞きできました。

今日のドライビングミュージックとして選んでくれたのは「ゴールデンウィークみたいなときは軽快な音で走りたいですね」と、シェリル・クロウの『Soak Up the Sun』。

まずは車好きのフミヤさんの音楽との付き合い方から。と思ったら。

「いえ、車にはそんなに興味ないんですよね」
そう言って笑うフミヤさん。
ああやっちまった!そんなふうに今日の楽しい音解がスタートしました。

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(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


「とりあえずいろいろ乗ってみましたけどね(笑) フェラーリのときはさすがに、ここまで乗ったらさすがに車に興味なくなるだろうと思って乗ってみたんですけどね」

「音楽がないと。ドライブのときはね」 と、やはり、車の中では音楽は欠かせないそう。

そういえば、この番組ではアーティストのみなさんサウンドチェックで車の中で聞く方も多いようですが...

「あ、聞きます。結構、今の世の中ってイヤフォンで聞いているか、車の中で聞いているかと思うんですよ。だからアルバムが出来上がると車の中で必ずチェックしてますね」

やはり、お隣さんなど気になりがちな住環境では、気兼ねなくいい音を楽しめるカーオーディオって最適なリスニング環境なんですねえ。

「もういっこよくやるのは、これは仕事なんですけど、コンサートの順番に流す曲を決めて大声で歌うんですよ(笑)。 大声で歌える環境ってなかなかないんですよ。 車の中でリハーサルしてんですよね(笑)」


さて、節目の年の昨年、藤井フミヤさんはソロデビュー後の楽曲の中から、ファンのリクエストをもとに上位100曲をピックアップした、3枚組ベストアルバム『FUMIYA FUJII ANNIVERSARY BEST "25/35"』を、2作品同時リリースしました。つまり合わせて6枚の大ボリューム。

「そうですね。(自分自身は)最初はベストアルバム出るんだ、くらいの感じだったんですが、結局ファンが選ぶので。ファンが棚に入りぱなしだったしだったアルバムを全部取り出してイチから聞いて、それでそのたびに アルバムを開くように自分の思い出を思い出してこうだったとか。 でそこから選んでくれたんですね。そういう行為があったことが良かったですね」

結果的にフミヤさんの中でも自身の作品の棚卸し的なふうになったんですね。

「そうですね。25年分なんですけど。だから本当にコンサート思い出して、とか、CD を買った当時の自分を思い出してとか。これ100曲あるんでなかなか聞けないから、これこそ車でしか聞いてないです僕(笑)」

3枚組アルバムを2作品同時発売ですからね。

東京から熱海くらいまでいけちゃうんですよ。だから車でしかこれはチェックというか聞きませんでしたね(笑)」

投票で選ばれた曲が、ライブで人気の曲が上位だったりと面白いですよね。

「『ALIVE』が1位で。 アルバム曲ですよね。ファンが選ぶとそんなかんじになっちゃうんでしょうね」

この曲が上なんだとか、もっと歌ってあげなきゃいけないなと思った曲なんてありました?

「ありますよ。おかげで努めて歌うように心がけようと思いました。勉強になりました!(笑)ほとんど世の中知られていないと思いますけど『点線』という曲が7位に入っているんですけど、これなんてもう本当にこれ入る!?みたいな感じですね。 だから歌いましたよこの前(笑)コレ入れなきゃまずいじゃんって言って。嬉しかったのは一番新しいアルバムからも何曲が入ってますね。それも嬉しかったですね」

年代的にもバランスが良くて、ファンの方ってすごいですねえ。

「そうですね。あの曲入れなかったんだってちょっとムッとしたのもありましたけどね(笑)」

ええ!ちなみにここだけの話、入ってほしかった曲って教えてくれたりします?

意外とね。『INSIDE 』(2000)っていうシングルの曲だったんですけど、入ってないんじゃないすかねえ」

確かに藤井フミヤさんのソロ作品だけでもたくさんありますもんね。

だいたい500曲。もう作らなくてもいいんですよ(笑)。まあ、今ニューアルバム作っている最中なんですけどね」


そんな名曲の数々を送り出してきた藤井フミヤさんですが、フミヤさんといえばコンサート。いつも新たな試みで私たちを楽しませてくれます。

そして、デビュー35周年記念の一環として、7月6日からまた新しいチャレンジ、16都市26公演の全国ツアー『十音楽団(とおんがくだん)』がスタートです。


35周年記念公演 藤井フミヤ "十音楽団"

9月7日 (土) 福岡サンパレス
開場:15:15 / 開演:16:00
※他会場や詳細は藤井フミヤ オフィシャルサイト (外部リンク)でご確認ください。


『十音楽団』とは、今回のツアーの為に結成された藤井フミヤさんを含む10人の演奏家たちの名称で、
『フミヤ劇場』とも呼ぶべき、"ひとつの物語"を語るような曲目と演出で構成された公演です。

シアターのような演劇のようなコンサートにしようと思っています、ミュージカルじゃないんですけど。編成も弦が入っていて、ドラムがいなくてパーカッションですね。だから座って始まるとそのままずっと音が流れていくみたいなかんじのステージになると思います」

今回の全国の会場を見ているとサントリーホールなどクラシックでよく使われる会場もありますね。

「そうですね。あまり見たことないようなモダンな音楽劇のようなコンサートというか、 途中でちょっとしたセリフが入ったり詩の朗読が入ったり。 シアターに来て音楽を聞くという、『音の演劇』のようなかんじで想像していただけるといいかなと思いますね」

全く今までとはまた違う新しいライブの形みたいなものを期待した方が良さそうですね。

「そういったものでエンターテイメントになるようなものを作らなきゃいけないと思ってますね今。」

『準備中です』といって笑うフミヤさん。

こうやってステージの話をすると本当に楽しそうな表情がチラチラと覗いてきます。
その上で、藤井フミヤさんにとってライブという表現形態への情熱と、長いキャリアの中で改めて自身の表現へ向き合った結論を聞かせてくれました。

ライブが生業と言うか仕事ですね、どちらかと言うと。ステージの上に立って歌ってなんぼと言うかそれが自分のライフワークですね」

以前別の番組でお話伺ったときに「一旦アーティストは趣味にしてシンガーということでもう一回」と言ったお話をされていました。

「そうですね。自分はシンガーだと思っていますね。ミュージシャンと言うよりはシンガーですね

あまりに多才であるがゆえに、多様な表現の手段を手に入れたフミヤさん。そして35周年を迎えた今、改めてシンガーとして、ステージでの自分を選び取ったフミヤさんのこれからの活動はいやが上にも注目せざるを得ません。

今回の十音楽団でも期待して良さそうですね。

歌だけでも感動させられる自信があるので(笑)更なる演出で余計感動をしてもらおうと思っています。シアターでコンサートを見てるような感覚の、演劇まではいかないんですけれど自分で物語を感じてもらって、またじっくり歌が聞けるようなそういうコンサートにしたいと思っています 」

こちらの不躾な質問にも余裕で即答して、50に対して100で返してくれるようなフミヤさん。
穏やかな中にも、揺るぎない自身とこだわりが感じられてお話を聞いているだけでも本当に楽しい。

実は今回は1回だけのご出演だったのですが、急遽もう一週お付き合いいただくことに。
笑顔で了解していただきました。

まだまだ続く、藤井フミヤの音世界。
さらに紐解いてまいりましょう。

  


藤井フミヤ オフィシャルサイト (外部リンク)

次週、5月4日は引き続き 藤井フミヤさん をお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手は香月千鶴です。

今回のゲストはMONKEY MAJIK。 #monkeymajik

カナダ人兄弟、Maynard、Blaiseと日本人のTAX、DICKの4人組。結成以来、数々のヒットを記録しながらホームタウン仙台を拠点に活躍し続ける、その音楽性も存在感も独自なロックバンドがMONKEY MAJIKです。

今日はBlaiseさんとDICKさんがゲストにやってきてくれました。

優しく穏やかなDICKさんと茶目っ気たっぷりで陽気なBlaiseさん。
そんなMONKEY MAJIKのハッピーな音世界についてたっぷりお話を聞くことができました。

そんなお二人がピックアップしてくれた今日のドライビングミュージックはスティーヴィー・ワンダーの『Superstition』。のっけからテンションアゲアゲです。

 

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(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


DICK「知らない道走ってる時、こういう感じの曲を聞くと盛り上がると思って。行くあてのないドライブって楽しいじゃないですか。普段は仙台に住んでいるんで車は身近なんですけど、自分で移動するときはもちろんそうだし、ちょっと走れば温泉に行けたりもするし」

車の中では歌っちゃう方ですか?

Blaise「俺はすごくダンスする。周りの人が『変な外人だ』ってね(笑) 」
DICK「僕は車の中はほぼほぼ寝てるタイプですね」

そういって軽く踊ってみせるBlaiseさん、笑顔でみやるDICKさん。なんだか楽しくなっちゃいますね。


さて、そんなMONKEY MAJIK、先月6日にリリースされた、初のコラボレーションアルバム『COLLABORATED』が話題です。

『ウマーベラス』でのコラボが話題のサンドウィッチマンを始め、大橋トリオ、岡崎体育、稲垣潤一などなど10 組のアーティストとの一筋縄ではいかないユニークなコラボレーションナンバーが収録されています。

今回は先にコンセプトがあって制作されたものですか?

DICK「二つの軸が実はあるんですけど。『ウマーベラス』でサンドサンドウィッチマンとコラボレーションできた時にお笑いの人となんてなかなかできないじゃないですか普通。で、お笑い芸人ともコラボレーションできたしすげーなつって。そのあと稲垣さんともコラボレーションすることができるってなったあたりで、もう『アルバム一枚まるごと作りたいよね。できるよきっと』というストーリーがあって。

それと同時進行と言うか、MONKEY MAJIK結成20周年なんですよ来年で。それでまあビッグパーティーをやりたいと。それなら友達たくさん呼びたいよね。友達をつくるにはコラボレーションって一番いいよねって」

Blaise「でもホント、ビッグパーティやったらみんな来てくれたらだいぶ最高になるよねって。でもみんな忙しいからスケジューリングが難しそうみたいなかんじで」

今回のコラボレーションのお相手は一人ずつ「ナンパ」していったわけですか?

DICK「簡単に言うとそう(笑)」
Blaise「夏フェスとかいろんなフェスにも出たし、兄さんのMaynardとドラマにも出たし、そこで友だちになって、呑みに行って『Yes』まで呑ませる(笑)で、このプロジェクトが生まれました(笑)」

他にも参加しているアーティストがすごくてTHE CHARM PARKにSIRUP、リミックスにAmPm...新しいアーティストへもアンテナ貼ってますねえ。

DICK「リミックスっていうのはやっぱり自分たちにないものを表現してくれるんでアルバムに入れたいよねって話をしてて。誰にやってもらおうかって中ででAmPmさんにやってほしいねって話になってお願いして」
Blaise「何か面白いチャレンジだったかもしれないですね。 『Tokyo lights』がもともとダンスっぽい曲で、それをリミックスするとどういう曲になるかなって思っていたら、すごい静かでリラックスできるsimplicityなリミックスで」
DICK「うん。すごいかっこよかった」


一曲一曲それぞれどういう曲にしようっていうのはMONKEY MAJIKのほうから投げかていったんでしょうか?

DICK「そのパターンが多いんですけど、完全に逆にやったのは2曲めのUQiYOとコラボした『BLiNK』。彼らとの出会いも衝撃的で、夏フェスで我々が会場入りしたときに彼らがステージで演奏してて『なんかかっこいい音楽やってる人がいるけど誰だろうね』って」

Blaise「そうそうそう。すぐ好きになってバックステージ行ってビール飲みながら 『YES!』って言わせないとって(笑)まあホントに乾杯してなんか楽しいことやりましょうよって」

DICK「彼らの作ってる音楽ってすごく独創的でMONKEY MAJIKではなかなかやれないことやってるから、ちょっと一回あっちに任せてやってみようよって」

Blaise「ホントにいいよね。リアルアーティストとコラボレーションできるのが一番。最高です」


そんな個性的な組み合わせが刺激的なアルバムの中でもとびきりユニークな一曲が岡崎体育さんとコラボした「留学生」。

日本語と英語混在一体となりつつ、英語詞も日本語に聞こえてくるというトリッキーで楽しい仕掛けが満載の一曲です。今日はこの曲についてさらに深くお話を聴いてみました。

この曲面白いですよねえ!

Blaise「We LOVE it! 」

DICK「そうですね。 MaynardとBlaiseがドラマで体育ちゃんと一緒になって、そこでやろうよと盛り上がってやれるってことになったんですね。で体育ちゃんとやるなら体育ちゃんとやるからこそできる面白い曲が絶対あるからやろうよって言ってて、英語と日本語両方聞こえるってヤツをやろうぜ!って」

空耳アワー感がすごいですよね。

DICK「全編ね。いやもう。真面目に説明すると全部空耳に聞こえるようになってるんですよ、言語の壁を越えてっていうか。両方でちゃんと意味の通った歌になるようにって真面目なことをやってるんですけど。でもま、言ったらダジャレの連続みたいな(笑)」
Blaise「いいよねえこの曲。
なんか聞くとMONKEY MAJIKってコメディバンドになりましたねって。やっぱり年取っちゃうとねfunny boneが出てきますね(笑)そういう骨があるのね(転じてユーモアのセンスみたいな意味)」

DICK「コンセプトとして留学生みたいなテーマいいんじゃないかという話にして、そこから両方に聞こえるヤツをめちゃ苦労して主にMaynardが作り始めて」
Blaise「だからよく聞くと深い。留学生の立場で海外でコミュニケーションが取りづらい みたいなね」

「留学生」が「You gotta stay」コレ、ほぼほぼ意味がリンクしてきますよね。

Blaise「面白いよね。『Hey I need you here babe』『部屋20平米』(笑) 」

ちゃんと英語と日本語の空耳がリンクしてるんですよねえ。

DICK「『20平米』って聞き慣れない単位ですけど、Maynardは不動産大好きなんで、平米にすごい馴染みがあったみたいです(笑) 」

ぜひぜひ歌詞カード片手に聞いていただきたいですね!

もちろんそんな歌詞だけでなく、メロディや全体としての楽曲も両者の持ち味が生かされてこだわりが随所に感じられます。

DICK「詞の面白いところは聴いてほしいところですけど。一番最後にぜーんぶのボーカルまで録り終わった段階で、ほぼミックスまで出来てすごく派手な曲になって楽しいんだけど、なーんか足りないよなって一番最後のサビだけに新しいシンセを足したんですよ。最後の盛り上がりでなんか一個ほしいよねって」

そいいう最後の最後まで粘ってこだわりの一押しもあったそう。

とにかくとても楽しく出来上がったその一曲は、その裏には気が遠くなるような細かい作業の積み重ねだったことは想像がつきますね。


そんなアルバムを携えてMONKY MAJIKのみなさんは全国4箇所でのツアーが控えています。

『MONKEY MAJIK ROAD to ?花鳥風月?』仙台を皮切りに東京、福岡、大阪と予定されています。

これまでの活動期間を、花・鳥・風・月と、4つのタームに分けて、その時代にリリースした曲をもとに構成したセットリストを披露するライブです。

DICK「簡単に言うとですね。ものすごく効率が悪いです。4公演すべて一夜限りの内容でやりますので。毎回リハーサルもたくさんやらないといけないですし」
Blaise「大変だよー。でもすごい楽しみにしてますよ。MONKEY MAJIKの歴史ツアーくらいのレベルになりますので全部見に言っちゃうとすごいExperience(体験)になるので、ぜひぜひ時間があれば。幸せになります!」

福岡での公演は『風』。楽しみですね。

MONKEY MAJIK ROAD to ~花鳥風月~ "風" 福岡公演
2019年12月15日(日) 【福岡】福岡国際会議場 メインホール
開場16:00 / 開演17:00


Blaise「あのう2000年から、2020までのMONKEY MAJIKを見せたいのでまだ中身は決まってないんだけど、素晴らしいものになります(笑)。Super cool live!」

今日の音解。いかがだったでしょうか?
お二人のお話を聴いていると、絶妙なコンビネーションはもとより音楽を楽しんでいるハッピーな空気が溢れてきてお話を聴いているだけで楽しくなります。

どのようなスタイルでもMONKEY MAJIKと彼らに引き寄せられるように集まる多くの音楽が長年たくさんの人に愛されてきた理由がすごくわかるような気がしました。

最後に二人からメッセージです。

Blaise「みなさん今まで応援してくれて本当にありがとうございます。この前のファンクラブライブもすっごく盛り上がりました。We love you so much and...また12月に来ますのでぜひぜひチェックしてください。そして私はもうすぐプライベートでまた、今お父さんがカナダから来てますんで、俺の一番好きな日本を見せようと思って福岡にしました(笑)」

DICK「またライブで皆さんに会えるのが楽しみなんですけど、まずは『COLLABORATED』、ホントに自信作なんで色んなアーティストとやってますんでぜひ聴いて楽しんでほしいと思います。よろしくおねがいします!」


 

MONKEY MAJIK OFFICIAL WEBSITE (外部リンク)

次週、4月27日は 藤井フミヤさん をお迎えします。どうぞお楽しみに。

4月13日のゲストは、長澤知之さんでした。

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毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はこはまもとこです。

今回のゲストは福岡出身のシンガーソングライター長澤知之さん。 #長澤知之

2006年に"僕らの輝き"でデビューして13年目。
個性あふれるメロディと歌詞、そして唯一無二の声。それらが渾然一体となって他に比べるものがない独自の音楽を紡ぎ続けて支持を受ける長澤さん。

実はエフエム福岡との縁も深い長澤さんは、あちこちに笑顔を振りまきながらおずおずとスタジオに入ってきました。

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そんな長澤さんがまずドライビングミュージックにチョイスしてくれたのは、DREAMS COME TRUEの『晴れたらいいね』でした。

「曲そのもののウキウキするのもそうなんですけど、歌詞がこう親孝行してるような感じの曲じゃないですか。それでとってもキュンときちゃって。『幼稚園最後の日は爪に赤いインクをこっそり塗った私、叱って泣かせたあなたにも』って歌詞があって、それが小さい娘が大人の女の人になって、それでこういう風にまた一緒にドライブに行こうよ、とか言ってるのがなんかキュンときちゃって」

いままで数知れず耳にしたこの曲が親孝行の曲?そんなふうに聴いていなかった私たちは長澤さんの視点にあらためてハッとさせられます。

「最後に『晴れたらいいね』って3回繰り返すところがホントにかわいくて。 なんかこう顔を覗き込んで『晴れたらいいね』って言ってる様子が伺えるというか。天真爛漫な感じがしますよね」

とニコニコ。
のっけから長澤さんのワールドにグイッと引き込まれたような気分ですね。

そんな長澤知之さん、3月20日にアコースティック・ミニアルバム『ソウルセラー』をリリースしました。

全編を通してミドルからバラードをメインとしたアコースティックサウンドではありますが、その中身は弾き語りはもちろん、打ち込みやバンドサウンドまで長澤さんらしい多彩な音世界が広がっています。

こはまさんも『一曲目『あああ』からもうほんとにビックリ です』と大絶賛。

「すみません。脅かすつもりはなかったんです」

福岡での活動から十数年たって、今でも変わらずこういうフレッシュな歌詞が書けるっていうのがすごくいいなぁって思うんですけど?

「そうですね。エフエム福岡にカゲロウのように出入りしていたその時から(笑)

同じなのは、自分が好きな音楽をやれてたらいいなっていう。ギターを持った時の衝動だったりとかはそのまま来ているところはありますね。それがある種幼稚な部分であったりもするんですけど。ただそれがやっぱり好きで、さっきの『晴れたらいいね』もそうですけど、グッとくる音楽に出会えた時の喜びであったりとか、そういうものを作れたらいいなと思いながらやってますね」

そんな変わらない部分がある一方、今回のアルバムを聴いてみても音の広がり、世界の広がりはやはり経験を重ねて変化、熟成されたようなところもありますよね。

「そうですね。アコースティックミニアルバムとは謳っているんですけど、作っている内にこういう事やりたい、ああいうことやりたいっていうのが貪欲に出てきてしまって。アコースティックってだけじゃなく、やりたいものはじゃあ入れちまおう!そういう風な感じで自分の気持ちに素直になって作っていった感じはしますね」

年齢と経験を重ねることで音作りにも変化はあったそうです。

「昔はそういうアレンジだとかそういうものをぶっきら棒に、あれ入れたいコレ入れたいでガガガガって入れていただけなんですけど。それはその時なりの僕の答えだったんですけど、 今十何年たって、ある程度バランスをとって一番伝わりやすい方向だとか音の配置だと考えるようになりましたね」

このアルバムには4ヶ月連続で配信リリースされた4曲も収められています。アルバムの最後を飾る「金木犀」では世界的なアンビエントアーティストのChihei Hatakeyamaさんを迎えて、アコースティックサウンドに浮遊感が加わり不思議な世界が広がっています。

自分のそばにいる人、身近な人の存在、その存在の大切さをすごく感じるような美しいナンバーです。

「そうですね。金木犀の香りって僕大好きなんですけれども、金木犀が香っている時に思い出す懐かしい風景であったり、そういう言葉にならない気持ちっていうものをどうやったら音像化加できるかなって思いながら作ってたんですね。そういうキュンとなる琴線というものをそのまま音に乗せたらどうなるだろう?っていうことを考えて作っていました」

実はこのあとも出てくる「キュン」は今の長澤さんにとって大切なワードのよう。

こはまさんも「キュンとなるっていうのは色んなキュンがあると思うんですよね。いろんな心模様の機微が含まれたキュンが伝わってくるなあと思いますね」とそれを多彩な音で表現することを強調。

「ありがとうございます。そうだと...最高っすね!(笑)」


そんなアルバムをさらに紐解くべく長澤さんご自身に選んでいただいたナンバーは「歌の歌」です。

この曲はアコースティックギターから始まって、まずキラキラしたギターの音が印象的。そこから少しづつ色々な楽器が入ってきて世界が広がっていくようなナンバーです。

「キラキラしてるっていうのは大事にしたいなと思ってまして、先程お話した『キュン』じゃないですけど、そういったものが僕の中ですごく大事で。
音楽をやる時もそうですけれども、生きていて心に栄養を与えられるものって、僕の中では音楽であったり、絵であったり、映画であったりだとか色々しますけど。僕は音楽を作っていく中でちっちゃい頃に聴いた童謡だったり親父が鳴らしてたクラシックだったり、そういうキラキラしたキュンとするポイントのあるものの思い出に育てられ、救われて生きてきたので、自分も音楽で(そういった部分を)伝えたかったところもあります。ラジオで聴いた音楽を自分でカバーして声に出して歌うとき、そういう自分が本当にキラキラしていく感じの曲を『音楽っていいね』っていうつもりで書いたつもりです。あ、つもりって2回言っちゃいましたね(笑)」

一気にそう話して笑顔の長澤さん。
今の長澤知之さんの音楽の核の部分を垣間見せてくれたような気がしました。

こはまさんはやっぱりこの歌でも個性的な言葉の選択がとても気になります。
「私この歌詞の最初の『限りある時間を可愛いものにしよう』っていう『大切にしよう』じゃなくて。この表現がキュンときました。 こういう言葉ってどうやって思いつくんですか? 」

「自分の当時の気持ちになったりだとか、そう感じている言葉を選んでるんですかね。あまり考えずにストレートにいこうと思っていますね」

そして、この曲は進むに連れリズムと楽器が重なっていき合唱のように広がっていきます。印象的なコーラスも低いパートと自分のメロディーに対してのパートをご自身で歌っているんですね。

「そうですね。多重録音でがんばりました(笑)」

そして、大きな一つの和になるような素晴らしい楽曲、長澤さんの魅力が詰まった一曲だと思います。

そんな『ソウルセラー』がリリースされたばかりなのですが、なんとこの秋にはこのアルバムと対を成すように、今度はバンドサウンドのミニアルバムのリリースが決定しています。

「こちらはガツガツやるやつで」

と、嬉しそう。

アコースティックでやる感じとバンドでやる感じっていうのは全然違うものですか?

「そうですね。『ソウルセラー』の場合はアコースティックギターで弾き語が多いんですけれども、バンドサウンドになるとアンサンブルが重要になるんで、よりドラマティックで多彩になりやすいと言うか、他のプレイヤーの方達の個性がガツッと出たりだとか。それをどうやって組み合わせていこうかとかそういうふうに考えていくのでそれはそれで面白いです。

最初はアコースティックギターではじめたんですけど、しばらく経ってすぐバンドサウンドに切り替えてバンドやったり、またアコースティックやったりを繰り返していて。どちらの美しさも大好きなので楽しみですね

終始おだやかに、少し恥ずかしそうに自身の音楽を紐解いてくれた長澤さん。
最後に今回の感想を尋ねてみました。

「あの、とてもあの緊張していました(笑)。 (エフエム福岡は)思い出が多いもんで。『ソウルセラー』のタイトルチューンじゃないですけど、色々ここでお世話になった人だとかいらっしゃるんで失礼がないようにと思っておりました(笑) 」

そういえばスタジオのガラスの向こうのスタッフや関係者もいつもと比べてちょっとニコニコ。アットホームな雰囲気だったかもしれませんね。

最後に長澤さんからひとこと。
「長澤知之です。僕はこういう音楽をやっておりますので、もし聞いてみようかなって思う方がいたら聞いてみてください。よろしくお願いします」

そう言うと少し肩の荷をおろしたようなはにかんだ笑顔を見せる長澤さんでした。

  

長澤知之 Official Web Site (外部リンク)

次週、4月13日は MONKEY MAJIK をお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はちんです。

今回のゲストはジャズピアニスト大西順子さん。 #大西順子

世界を舞台にした数々の活躍とともに日本のジャズのトッププレイヤーとしてシーンを牽引し、一方で何度か表舞台から退きながらそのたびにさらに華々しく復活してきた大西さん。

スタジオに現れた大西さんは、勝手に抱いていたイメージ通りにサバサバしてよく笑い、様々な経験を経て今の充実した活動をとても楽しんでいることが伝わる本当に素敵な方でした。


この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
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そんな大西さんがドライビングミュージックとしてチョイスしてくれたのは、デューク・エリントンの「UMMG」。大西順子さんが常々原点と公言する敬愛するアーティストです。

「私が学生時代、アメリカに渡って初めてデューク・エリントンとか真剣に聞くようになったんですけど、特にこの曲を聴いて完全にノックアウトされたんですね。今だにデューク・エリントンの曲としてはこれが一番好きなんです

そしてこの曲は実際に大西さんのドライビングミュージックでもありました。

「私、この年になってと言うか必要があってほんの4、5年前に車の免許をとったんです。
で、高速を走ってて車の中で、はじめデューク・エリントンのこの曲を大音量でかけたらそれはそれは気持ちよくって(笑)。すごい速いってわけでもないんですけど、この音圧というかどんどん盛り上がっていくさまが、スピードに合わせてホントに気持ちよくなってって最後はバンドが一体になってバァーっとなるあたりが鳥肌モノで、私が個人的に気持ちよかったのでみなさんもどうかなって思って(笑)」

とても楽しそうにお話してくれる大西さん。 
やっぱりデューク・エリントン好きなんだなあ。改めて確認できたようでちょっとうれしくもありましたね。


そんな大西さん、昨年末に新たに結成した3管セクステット(6人編成)によるオリジナルアルバム『JUNKO ONISHI presents THE SEXTET「XII (twelve)」』をリリースしました。

今作では、現在活躍めざましい本邦トップ・プレイヤー達が集い、全楽曲をそれぞれが書き下ろし。スイングからエレクトリック、コンテンポラリーまでこれまでにない「12」のまた新しい音楽が楽しめるアルバムです。

「まず普段活動を一緒にしてくれてますトリオの井上陽介と高橋信之介。そこに最近活躍が素晴らしい若手のトランペットの広瀬未来君そして同じく若手のテナーサックス/フルートの吉本章紘くん。さらに今日本でトロンボーンといえばこの方なんじゃないでしょうかね、私と同世代なんですけど片岡雄三さんとこの三人が入ってセクステットの形で演奏してます」

そして今回、バランスよく全員の作品が揃っているなど新たな魅力が詰まっています。

「なんと言っても全員、演奏が素晴らしいんですけど、曲も書ける、リーダーシップもちゃんと持っているという。そういうバンドですので、普通そういう人たちがあつまると喧嘩しそうなんですけどそうでもなく(笑)。 大変うまいことハーモニーバランスが取れた面々が揃いましたね。音楽的嗜好も全く一緒というわけではないんですけども、お互いをリスペクトできてそしてお互いを理解しようとして、そしてその能力が大変長けているという。そういうメンバーが本当に奇跡的に揃いましたので、全員に1曲以上このバンドのためだけに書いていただきました。

そうすると個性もバラバラなのでしっちゃかめっちゃかの一枚になるかなと思ったら、わりと一枚としてトータルにサウンドしているので(笑)」

すごく統一感のあるアルバムですよね。

「そうなんですよね。そこは作っていてうまいこと行ったなと、ちょっと不思議に思っています(笑)」

今回セクステットにした理由などはあるんですか。

「たまたま前の作品を作ったトリオで色々な活動をし始めまして。その中の仕事でちょっと大きなフェスティバルに出るという時に、トリオだけじゃ寂しいねということで3管ぐらい入れて華々しくやりたいなという時がありまして。その時に頼んだのがたまたまこのメンバーだったんですね。 その時はま、ありもののアート・ブレーキーの曲であるとか、チャールズ・ミンガスであるとか、そういうのをやったんですけど、やってみたら大変良かったんですよ。

それでみんな作曲能力もあるということもわかってましたし、これで一回とにかくスタジオに入って1枚なんか作ってみようかという話になりまして、それを作ったらまあ思ったより面白かったんですよね」

今回全曲オリジナルで、しかもバランスよく全員の曲が並んでいるのも意欲的だなと。

「それはですね。最近カバーという言葉が世の中に広がってまして、元々ジャズっていうのはカバーをすごく積極的にやるジャンルではあったんですね、スタンダードとかね。ちょっとそういう空気に私が個人的に飽きたというか(笑)。それで書いてもらいました」

なるほど。
今回、個人的には大西さんの極上のフェンダーローズ、エレクトリック・ピアノも聞きどころかと思ったんですが、ずいぶん久しぶりではないでしょうか。

「20世紀の終わり頃でしたからねえ(笑)」

今回のメンバーなればこそやってみようか、みたいなところもあるんですか?

「んー。私の中では常にそれが眼の前に置かれてあれば弾くんですけど。
でも、98年位に私がライブとかで使いだしたときは、まあ非難轟々だったんですよ。悪魔に魂を売ったぐらいなことを普通に言われてて。

なんですけれど。その後なんか割とすごく普通に弾くようになって。だったらまあ、あってもなくてもいいな。ぐらいの感じだったんですけど、今大体のスタジオにフェンダーなどはあるので今回はちょっと弾いてみたくらいのかんじですね。 あと作曲者の方が せっかくあるので弾いてくれといわれることもあったし」

 今回同時に発売されたアナログ盤では「XII Electric Side」と「XII Acoustic Side」の2枚に別れていたりもしたので、かなり狙ったのかなと思っていました。

「あれも奇跡的なもので(笑)。半分くらいがそういう形だったので、じゃあこれ2枚に分けられるんじゃないかみたいな」

あれれ。こちらが勝手に深読みしてみても、実際ってそういうものだったりするものですね。 失礼しました。とはいえ、そんな新しい試みが大西順子さんの今までのアルバムと比較してもとても新鮮で魅力に大きく寄与しているように思います。

そして、今回色々お話をお聞きする中で一番驚かされたのは、このアルバムに導入されて楽曲制作に活躍したツールが「LINE」だったということでしょうか。マジびっくり、です。

「今回、私達みんな遠くに住んでもいる人もいるし、日々忙しく働いてる人もいるので、そんな密に集まってリハしたりとかできないんですね。ですので全部 LINE とかグループトークだけで会議して

今回のアルバムでは全員で作曲した「みんなの曲」というナンバーもありますね。

「そう。まさにこの曲なんかはすべてLINEのグループの上だけで作った曲なんですが」

えええ!どういう工程で作るんでしょう?

データと、それを言葉で補足しながらやりとりして。 この曲に関してはまずはドラムの高橋信之介が短いドラムのパターンを叩いてそれを録音したのを載せたんですね。 その上にトランペットの広瀬君がその上に最初のメロディーを作って、それに井上陽介がベースラインを作ってそれを写メしたのが送られて(笑)

だからちょっと見てないと、未読が130幾つとかすごい数字がついてたりしてビックリしたりしてなかなか後追えなくなるんですけどね(笑)」

へええ。それで曲ってできちゃうんですねえ。

「そうなんですよ! ダメ元でやってみようくらいのかんじだったんですが、やってみたら意外とカッコいいことになったみたいな」

そう言って笑う大西さん、なんともカッコいいです。


そんなアルバムからさらに大西さんに一曲ピックアップして解説していただきました。

アルバムの中で大西さんが作曲した2曲のうちの1つ「Teenager」です。
ジャズのメインストリームど真ん中でアグレッシブなスタイルをイメージする大西さんからは、ちょっと意外な気もするスムースで聴き心地良いセンチメンタルなナンバーです。

「このプロジェクトやるにあたって、何を書こうかなというところで ちょっとみんなをビックリさせてやろうと思って」と笑う大西さん。

「私というとね、絶対ミンガス、モンク、デューク...ドロドロした、昔のジャズっぽいものをみんな想像するだろうなって。バンドメンバーも多分そういったものが出てくるんじゃないかと。ドロドロの4ビートじゃないかなと思ったと思うんですよ。でも私にもそうじゃない面があるっていう(笑)。ちょっとたまには主張してもいいかなという」

ずいぶんへそ曲がりな理由ですねえ。

「まあまあ、何十年もその路線で来たわけですから(笑)」

そんな音楽にぴったりだと思うんですが「ティーンエイジャー」というタイトルの由来は?

「これはですね。そもそも私がこの曲を書くときに、こういうの書きたいなとか思ったのがスティーリー・ダン。 スティーリー・ダンといえば「Aja」という名盤があってちょっとそこから

え。ティーン「エイジャ」ってことですか?

「(笑)最初は音出しの時にみんなそう言って笑ってたんですけど冗談で。でも意外とコレ良いタイトルだなって思いまして」

実際、曲もスティーリー・ダンやあの頃のジャズの影響濃いポップミュージックっぽいですよね。

「そうですね。私がスティーリー・ダンとか聴いてた頃がティーンエイジャーでしたし。

私の中ではこれ歌入ってないんですけど、ホーンセクションがいわゆるボーカルのメロディーとコーラスとをやってくれてるようなイメージで書いてもらったんですね。 すごく具体的に言えばドナルドフェイゲンが歌ってマイケル・マクドナルドみたいなコーラス入ってるみたいな囁くような感じで管の人たちにも吹いてもらっているので、そういうふうに聴いていただけると嬉しいんですけど。
スティーリー・ダンとか昔のスティービーワンダーとか、あの辺の作品では主旋律とバックコーラスがいつのまにか主旋律になっていくっていうのが、一時はやったんですね。ちょっと所々入れてみたんで、気がついてもらえたら嬉しいかなくらいのかんじですかね」

この曲もそうですが、今回大西さんが作曲したナンバーではフルートが印象的ですね。

「フルート自体、アルバムに入れたのは初めてだったんですけど、私音域も知らずに聴いて勉強させていただきました。フルートって結構破壊力あるんですよね(笑)。 使い方間違えるとすごい破壊力ということをちょっと思いました」


JUNKO ONISHI presents THE SEXTET『XII』発売記念ツアー in 九州         
2019年4月1日1(木) 福岡 Gate's 7

大西順子(pf) / 広瀬未来(tp/flh) / 吉本章紘(ts/fl) / 片岡雄三(tb) / 井上陽介(b) / 高橋信之介(ds)
時間:OPEN 18:30 / START 19:30


「このメンバーまるまるもちろん 来ますよね。 そして私はキーボードもピアノももちろん弾きます。そしてですね。このCDを作った時は1人1曲以上書くという約束だったんですけど新たなルールが設定されてまして、一人3曲以上持ち曲を作るということに。トランペットの広瀬くんはすでにクリアしてるんですよ。他の人達はまだなので」

今回のステージでは新曲も聴けるかも?

「可能性高いですねえ。そしてさっきの『みんなの曲』ですね。ああいう手法でなんか他にもかけるんじゃないかと全員で。あれは英題は『Unity 1』とあえてしたんですが、もしかしたら『Unity 2』とか『Unity 3』とかが出来上がってる可能性もありますね。 なのでCDプラスアルファのものが聞けるんじゃないかと」

大西さんもノルマがあと一曲ありますから、大西さんの新曲も聴けるかもしれませんね。

「そうですそうです(笑)」

気取ったところなんて一つもなく、自分の音楽をざっくばらんにそして楽しそうにお話してくれる大西さん。今回のグループでのまた新しい取り組みを心の底から楽しんでいることがよく伝わる今回の音解でした。

もしかすると、今もどこかでLINEで猛烈にやり取りしながら、また新しいナンバーができあがっているのかと想像すると、自然と笑いも浮かんできたりして、ライブでの披露が本当に楽しみになりますね。ちょっと期待しています。

ありがとうございました。

 

Jazz Pianist - Junko Onishi 大西順子 Official Web Site (外部リンク)

次週、4月13日は 長澤知之 さん をお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はちんです。

今回のゲストは先週に引き続きSEKAI NO OWARIのみなさんです。 #SEKAINOOWARI

Fukaseさん、Saoriさん、Nakajinさん、DJ LOVEさんからなるSEKAI NO OWARI。
先週は2作同時に発売したニューアルバム、「Eye」と「Lip」を中心にいろんな話を聞かせていただきました。

今週はさらにその音世界を紐解いて行きました。
そこで見えてきたのは結成して10年を超えてもなお、実験や遊びを忘れない姿勢と、長年連れ添ってもなおゆるぎないグループの絆でした。


この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


さて、今日はドライビングミュージックもニューアルバム『Lip』から『蜜の月』をチョイス。

今回のアルバムの中でもとりわけヌケが良く叙情的な楽曲。まさにドライブにはピッタリ。

「(Fukaseさん)割とバンドってかんじがしますね。最初に曲と歌詞があって、なんかアレンジはその歌詞だったりとか曲の持ってるメロディーに忠実にアレンジしたと言うか。背伸びもせず、あえてミニマムにもせず、アレンジも言葉だったりするものから引き出された、凄い等身大っぽい曲だなと思います

今までのSEKAI NO OWARIの楽曲には意外と無いタイプというか新鮮な気もします。

「(Saoriさん)そうですねすごく新鮮でした。というのも、そもそもFukase君はこの曲を SEKAI NO OWARI でやろうと思って作っていなくて

「初めて言いましたけど。ま、どこでやるつもりなんだって話なんですけど。セカオワに渡そうと思ってた曲じゃないんですね。実はこれを入れることになったのは予想外だったんです。本当は他の人にに歌ってもらおうと思っていたんです」

とてもいい曲ですよね。

「なんか自分たちのイメージに合わないなって思ったんですけど。でも、イメージってのも何かあれだなと思ったんですよね。自分でイメージ決めるのは良くないことだと思ったので。自分が自分のイメージを作ってたんだなと思ってやっぱSEKAI NO OWARIでやろうと思ったんですよね

そんなお話を聞いていると、今回のアルバムは今までにない曲も多く、それは自分たちでSEKAI NO OWARIを改めて見つめ直した結果でもあるような気がします。結果、アルバムは新鮮でとても風通しのいい作品になりました。

もちろん、完成にいたるまではそれぞれの楽曲にそれぞれの変遷や苦労があったようです。

例えば「Eye」の冒頭を飾る「LOVE SONG」。ある種の怒りと若い世代へのメッセージが割合ストレートに表現されているこの曲も、紆余曲折があったよう。Saoriさんが教えてくれました。

「Fukase君の歌詞を書いてくれて、私が最初のモチーフを持っていってNakajinと一緒に曲を作ってたんですけど、Fukase くんが自分で歌詞を書いたのに『全然気に入らない』って言い出して、 説教くさくなっちゃったから変えるって言って。それであの歌詞も何度も書き換えて、アレンジももうちょっとゆっくりにしてアンダーグラウンドな方向へどんどんどんどん走って行ってたんですけど」

「そうね。なんか途中からすごいゆるーいHip-Hopになったりしたよね(笑)」

「楽曲があがって一番最初が今の状態ですけど、(試行錯誤した上で)やっぱり最初がアレンジと歌詞が一番エネルギーがあったなぁと思ってFukaseくんを説得して、絶対最初のバージョンがいいよって言って。まあ色んなことやったんですけど、結局最初に戻ってくるっていう。バンドはボーカリストが歌うので、歌詞はこっちの方が良いよって意見してそれが通るというのは、なかなか普通のバンドだったり他のグループではあまり聞かない話かなと思うんですよ。なので皆で話し合って良いものは良いって風に皆で言える状況があるのは、すごいいいバンドだなって改めて思いましたね。」

確かに。傍から見るとFukaseさんってことクリエイティブに関しては頑固そうですね。

「Fukaseくんてハタから見るとすごく気難しくて頑固そうで。ね。(Saroriさん)」

「暗い部屋にいそうで。よく言われるんですけど、僕すごいフレキシブルな男なんですよ」

「でも、ホントにそう思います。すごいフレキシブルで。でも絶対通したいことがあるときは、そこにちゃんと理由があって熱があって、それもちゃんと説明してくれて。でもそうじゃない時に例えばメンバーの言うことを聞きたくない!俺が歌うんだから!指図するなみたいなことは絶対ないですね。すごく尊重してくれます。(Saroriさん)」

「それは寂しがり屋から来てるんですね。 論破してしまうことって寂しいなって思ってしまうんです。論破しちゃうと壁ができてしまうじゃないですか、勝った方と負けた方と。より仲よくやることを最前提で動きたいと思うタイプなんで、そうなんですよ。友達失いたくないんですよ(Fukaseさん)」

全員がそれは誤解だとちょっとだけ温度高く説明してくれて、このやりとりには少しグッと来てしまいました。メンバーの結束の高さというか、それはやはり根っこの部分で信頼関係の深さを感じる一瞬でしたね。

Fukaseさんが一言「本当にねやっぱり幼稚園から知ってたりするんで裏の顔とかないわけですよ。裏も表も全部知ってるので(笑)」

いいお話。

さて、この2枚のアルバムからもう一曲ピックアップしていただいて、今度は音についてじっくりとお話伺いました。

選んでくれた1曲は「Eye」のラストを飾る「スターゲイザー」です。

シングル「Rain」のカップリングとしても先に発表されていた楽曲ですが、音楽集団としてのSEKAI NO OWARIの新しい代表曲とも言えるナンバー。耳を澄ますと不思議な音がいっぱい入っています。

まずはFukaseさんが解説してくれました。

「この楽曲はですね。まずベースが2本入っていて、1つはシンセサイザーの303というベースシンセサイザ、もうひとつは普通のベースとはちょっと違うカーボンでできたベースです。これはパワーコードで弾いていて普通単音で弾くんですけど、今回は和音で弾いていて、それにヴィンテージのファズをかませていてかなり低音重視のものになってます」

ドーンドーンという音が印象的ですが、あれ、ベースなんですね。 

「ベースなんです。この曲ギター入ってないんですよ。 ついにギターが全く入ってないので、Nakajinが困るわけなんですけど(笑)ライブではNakajinは打ち込みをやってるんですけど。ギターだと思われるんですけど、これはベースなんですね」

すごく不穏な雰囲気を醸し出すベースの音、とても印象的ですが、もうひとつピアノともうひとつ別のトイピアノみたいな高い音の鍵盤の音も気になります。

「(Saoriさん) あれはピアノの弦をピックで弾いている音なんです」
グランドピアノの蓋をパカっと開いて。 ギターのように弦をピックで直接弾いたってことなんです

へええ。そういうのってスタジオで遊んだり試してみたりしながら思いつくものなんですか?

「それは確かにそうですね」
「Saoriちゃんが急に思い立ってピアノを色んな方法で鳴らしてみたいって。88弦ギターってことですよね(笑)。 ま、ハープ的な感覚ってことですかね。」
「ハープより少し硬いかな」

楽しそうに皆さんが口々にその時のお話をしてくれます。

「間奏のあたりで入っている『カーン』「ストーン」みたいな音もピアノなんですね(Nakajinさん)」

「なんて説明したら良いのかわからないんですけど、『ストーン』っていう。なんかその音はピアノの弦を全部3人がかりで手で押さえて、音が響かないようにして、ペダルを踏んでその状態で鍵盤を弾くという。 鍵盤が弦を叩く音そのもので、それがボディで反響する音なんです(Saoriさん)」

じゃあレコーディング中はメンバー全員でピアノに集まって...

「そうそう。『まだそこ音鳴ってる!』とかいいながら(笑)」
「ギターで言うところのミュート弾きとおなじで、88弦ギターなんでミュートも大変という(笑) 」

なんと!想像するだけでちょっと笑ってしまいそうですね。

そして、この曲ではFukaseさんのボーカルも独特の無機質でサンプリングのような不思議な効果がかかっています。

「ぶつ切りにしていて、トラックが2つあって、交互に録っていくというかんじなので。歌詞を音節ごとに区切って録っていくという。

スターゲイザーという曲は感情を入れてしまうと成立しない曲だと思っていたので。できるだけ淡々と日常をすごしている感じとベースソロの対比があの曲の特徴的なとこだったので、人間味を極限まで減らしたいってかんじでしたね」

「スターゲイザー」のMVでは欅坂46の平手友梨奈さんのダンスも大変な話題になりました。

本人に振り付けをお願いしたんですけど、僕もカメラが回るまで見たことがなかったので、カメラ越しに初めて見たんですね。一発撮りです。メンバーも見た時にすごくいいねって言ってくれて(Fukaseさん)」

「最初に彼女のダンスを見た時にホント涙が出てきました(Saoriさん)」
「いいものができたなぁって、すごく感謝してます」

本当にひとつの曲が出来上がるまでというのは、その裏でそれぞれにドラマがあって、アーティストとそれを取り巻く人々のアイディアと努力が惜しみなく注がれていいることがよくわかります。

そんな渾身のニューアルバムが発売された上での、今回のツアーも期待が高まりますね。

LIVE TOUR 2019 「The Colors」

広島県・広島グリーンアリーナ
2019年5月3日(金・祝) OPEN 17:00 / START 18:00 
2019年5月4日(土・祝)OPEN 16:00 / START 17:00

福岡県・マリンメッセ福岡
2019年6月1日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
2019年6月2日(日)OPEN 16:00 / START 17:00

※詳しくは SEKAI NO OWARI 公式サイトでご確認を


2週に渡ってお届けしたSEKAI NO OWARIの音解。いかがだったでしょうか。
「なかなか話せないことを話せて楽しかった」とメンバーのみなさんの感想です。本当にありがとうございました。

最後にFukaseさんから皆さんにメッセージです。

「ライブは『Colors』ということで今までと違ったライブになると思います。僕たち毎回ライブは毛色が変わってくるんですけど、今回もまたちょっと一味違ったものになると思います。また福岡に戻ってこれることもすごく楽しみにしてます。アルバムはいっぱい聴き込んできてほしいですね。新曲も多分たくさんすることになりますので」

ライブ会場でお会いしましょう。

  

SEKAI NO OWARI 公式サイト

次週、4月6日は 大西順子さん をお迎えします。どうぞお楽しみに。

毎回、素敵なゲストをお迎えして、その音世界を紐解いていくプログラム「SOUND PUREDIO presents 音解(おととき)」 。お相手はこはまもとこです。

今回のゲストはSEKAI NO OWARIのみなさんです。 #SEKAINOOWARI

Fukaseさん、Saoriさん、Nakajinさん、DJ LOVEさんからなるSEKAI NO OWARI。
今年2月に、大ヒットアルバム「Tree」以来実に4年ぶりとなるニューアルバム、しかも「Eye」と「Lip」という2つのアルバムを発表して話題です。

このアルバムのプロモーションでハードな中、疲れも見せずSEKAI NO OWARIの今を伝るべく、貴重なお話もたくさん聞かせてくれました。

まずはドライビングミュージックを1曲選んでもらいました。

興味津々のその曲は、Cupsuleの「Starry sky」です。


この回をradikoタイムフリーでもう一度聴く!→  FM福岡 / FM山口
(radikoタイムフリー、放送後1週間に限り放送エリア内(無料)とプレミアム会員 の方が聞くことができます)


「僕、NakajinとLOVEさんで決めたんですけど。でもこの曲は結構メンバー四人とも思い出があると思うんです。僕たちがデビュー前に音楽作りながらライブハウスを手作りしてたんですけど。たまに休憩がてら工場地帯の方をドライブしたりっていうことがあったんですけど、そういうところですね。この曲を流しながらみんなでドライブしたなっていう思い出がすごくあるので、すごくお気に入りの曲です」

SEKAI NO OWARIの原点でもある印刷工場だった場所を自分たちで改造して作り上げたライブハウス。そのBGMのひとつがこの曲だったのですね。

常に行動をともにしていたみなさんにとってその時々の思い出の曲はたくさんありそう。

NakajinさんとSaoriさんが口を揃えました。「そうですね、めちゃくちゃあります」「共通の曲はたくさんありますね」。

とりわけ今回のCupsuleはサウンド的にも共通点もありそうです。それについてはFukaseさんが答えてくれました。

「シンセサイザーを僕らも使っているので、 最初聞いたときはすごくいいなと思っていてこの『Sugarless GiRL』ってアルバムをよく聴いていて、なんかすごいなって思ってましたよね」

このアルバム2007年の発売ですからまさに「世界の終わり(当時)」が結成した年でもあり、非常に印象深いですね。

「僕たちバンドだけどドラマーとベーシストがいないバンドなので、打ち込みの音ってどうやったらクオリティ高くできるだろうとか思ってすごい日々研究してたので、こういうのを聞いて、どうやったらここに近づけられるだろうなんて研究を日々やってた思い出がありますね」

ある意味、原点の曲。なのかもしれません。



そんなSEKAI NO OWARIのニューアルバムが「Eye」と「Lip」。
それぞれキャラクターの異なる楽曲が13曲づつ収められた2枚のアルバムが同時発売されました。

4年ぶりなのですが、その間シングルや色々な活動もあり、あまりそんなに間が開いていたようにも感じません。

「割と4年も経ってしまったというしまったって感じですねえ」
「忙しくはしてて、シングルもいくつか出させてもらってましたからね」

その上で、今回久しぶりにアルバムを出して、いきなり2枚同時の発売というあたりは一番聞きたいところですが、ここはFukaseさんがしっかりと説明してくれました。

「本当に4年間シングル曲は出していて、それを集めるだけでひとつのアルバムになっちゃうぐらいは出させていただいてたんですけど。

ただ(それで一枚のアルバムにすると)なんか自分たちの片側しか表現できていない感じがして、それこそアルバムだから作れる楽曲こそが、俺たちが今作ってない楽曲なんじゃないかなと思いまして。「Eye」は新曲がすごく多くて「Lip」はシングル曲が多いんですけども、なんかそういったことはあったかなあって気はします。アルバムだからって言ってできた曲ってのは正直すごい多いと思いますね」

今回のアルバムでは、従来から実はあった多面的な表情をきちんと表現したいという思いが一つのきっかけになっているようです。

「自分たちの中にある、例えば『Rain』って曲を題材にすると、 歌もので綺麗な言葉で綺麗な曲になっているんですけれども、カップリングで『スターゲイザー』という曲がありまして、『Rain』を作った反動のようにできていったと言うか。呼吸をするように酸素を吸って二酸化炭素が出て行くように、『Rain』が自分の中に入ってきて『スターゲイザー』として出てしまうみたいな、そういうシングルだったんですけど、これは同じアルバムに入らないほうがいいなって思ったんですね。

あと『ANTI-HERO』と『サザンカ』(というシングル)もそうですね。これもおんなじアルバムに入っているイメージがどうしてもつかなくって、じゃあ受け皿が2個あった方が健康的なんじゃないかなと。例えばアルバム1枚に、曲を減らして新しい曲を増やして一枚にするって、何かうまくまとめようとしちゃう感じが僕にはして、それがどうしても嫌で。もっと自由に自分たちの表現をしたいって思った時、それには最低2個は受け皿が必要だったということですね

なるほど、納得です。

とはいえそうなると、新曲もたくさんつくることになるわけで楽曲はもちろん、SEKAI NO OWARIのほとんどの楽曲のアレンジを担当しているNakajinさんは大変だったのでは?

するとNakajinさん、即「大変でした!」と笑いながら一言。
「今回、新録の曲を14曲作ったんですけど14曲つくるのかー!って 作業すると途方もない気持ちになっちゃうんで、とりあえず目の前の曲。目の前の曲とやり続けて進んだって感じでした(笑)」

そんな、Nakajinさんが大忙しの時、みなさんはどうされていたんですか?

「(Fukaseさん)でもまあ、みんなそれぞれバタバタしてましたね。僕作詞作曲は多いほうなので、楽曲を作ったり、楽器を色んな所に試奏しに行って。なんていうんでしょう料理でいえば食材を探す作業とかをしてましたね」

「でも、ラブさんはおだやかに」
「ええ、僕はおだやかに」

こういった時のムードメイカーはDJ LOVEさん。LOVEさんは何をしていたんですか?

「そうですねえ。僕は一番忙しかったのはSaoriさんの子供を寝かしつけるのに(笑) 」
「はい、今1歳になって」

Saoriさんも今やお母さんなんですね。
どうやらレコーディング中もお子さんは、メンバーのアイドル的存在として活躍していたようですよ。

「(Fukaseさん)それは僕がお願いしたんです。佳境に入ってくるとピリピリしてくるじゃないですか。時間もないところに、もう舞い降りる天使でしたね。HPがゼロになったところにピューって(笑) 」

5人目のメンバーとして活躍してたみたいです。

「ぜひインタビューにもキてほしかったですね。
寡黙ですしマイク、めっちゃ触ると思います(笑)」

「口にも入れると思います(Saoriさん)」

全員、思わずホッコリ。このお話になるとみなさん急に和みます。
そういうこともあって、レコーディングは穏やかに進められたそうですね。

「そうですね。なんか休憩時間の濃度があまりに濃くて。かわいい。」

さて、話を戻して。
このアルバムは独立した2枚のアルバム、ダークな「Eye」とポップな「Lip」と紹介されることも多いのですが、単純にそうとも言えない相関関係にあるアルバムのようにも思いました。

例えば、両アルバムの4曲目に収められている「夜桜」と「向日葵」は実はメジャーとマイナー調にアレンジされている同じメロディ。そんな仕掛けもあって、同じ根っこの2つの表情くらいのアルバムのようにも思えます。

新曲もたっぷりで新たにこのアルバムのために書き下ろされた曲もあるせいか、肩の力が抜けて非常に風通しのいい2つのアルバムとも言えそうです。

いい感じに肩の力は抜けてると思いますね。緊張感も適度というかピリピリしすぎず、いい感じだったなあとすごく思いますね。曲数いっぱいあって、曲を作るメンバーが3人いてそれぞれ作るわけですけど、それぞれの個性も尊重しあえたというか。個性がすごく出た曲が集まったと思いますね」

こうやってお話を聞き進めると、今回のアルバムが2枚なのは必然だと思います。
新曲もどれも今までのSEKAI NO OWARIでは聞くことの出来ないタイプの楽曲もあったりして、アルバムの新鮮なイメージに大きく寄与しているようにも思います。

「なにしろ結構曲数があるから、こういうのがあってもいいだろう。みたいな振り切るというか、なんか中途半端にすることがもったいないなと思ったんですね。こういう対の2枚があるから、どっちかに行くなら行く、って中途半端にせずに行ききっちゃった方がいいよねっていうのは結構ありましたね」

Fukaseさんの次の言葉が今回のアルバムを象徴的に示しているように思います。

「エンターテイナーになりたいみたいな感じでずーっと来てたんですけど、このアルバムでなんかこうミュージシャンであるってことに戻ってきたのかなあって自分でも思いますね」

そんな久しぶりでもあり、新境地をまた開いたみなさんの今回のライブも期待が高まります。


LIVE TOUR 2019 「The Colors」

広島県・広島グリーンアリーナ 
2019年5月3日(金・祝) OPEN 17:00 / START 18:00 
2019年5月4日(土・祝)OPEN 16:00 / START 17:00

福岡県・マリンメッセ福岡
2019年6月1日(土)OPEN 17:00 / START 18:00
2019年6月2日(日)OPEN 16:00 / START 17:00

※詳しくは SEKAI NO OWARI 公式サイトでご確認を



「今まではストーリー仕立てでステージに大きな木があったりとか、そういう有機的なものを表現することが多かったんですが、今回のツアーはちょっと無機質なものになっていて、冷たい印象を受けるかなと思っています。 もちろん『おおっ』ていうものもあるんですが、それがすごく体温のない。アルバムが逆に体温のあるアルバムが出来たから、ステージは極限まで体温を減らしたものにしようと思っています。その対比にもちろん意味があるんですけど、アルバムに反して体温を抜くというようなライブになりますよ」

全く想像がつかないのですが、今までとは全く違うステージになることは間違いないようです。

そんなあたりで今回は時間切れ。
まだまだ聞かせてほしいことはたくさんありますから、来週も引き続きSEKAI NO OWARIのみなさんをお迎えして、さらにその音世界を深く紐解いてみたいと思います。

どうぞ、お楽しみに。

  

SEKAI NO OWARI オフィシャルサイト (外部リンク)

次週、3月30日は引き続き SEKAI NO OWARI をお迎えします。どうぞお楽しみに。