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AEC-Q100準拠の車載向け高精度ヨー軸ジャイロセンサー『XV4311BD』を量産出荷開始
セイコーエプソン株式会社
セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、自動運転(AD)や先進運転支援システム(ADAS)などの車載向け慣性センサーデバイスとして、AEC-Q100準拠の高精度ヨー軸*1ジャイロセンサー『XV4311BD』を開発し、このほど量産出荷を開始しました。本製品をシステムに搭載することで、高精度と低コストを両立した自己位置推定の実現に貢献します。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507182374-O4-Tedq1Tfz】
ジャイロセンサー『XV4311BD』
近年、交通事故減少に向けた取り組みや、渋滞の解消・緩和、高齢者などの移動支援といった社会課題への対応を背景に、自動運転技術の実用化と社会実装が推進されています。自動運転技術を安全かつ安定的に運用するには、外部環境に影響されず、高精度に車両位置を推定する必要があり、搭載されるジャイロセンサーの性能が重要になります。一方、技術の普及に向けては、車両全体のコスト低減も不可欠であり、ジャイロセンサーを含む構成部品にコストと性能のバランスが求められます。
本製品は6軸慣性センサー(6DoF*2)と併用することで、6DoFで得られる車両の角速度*3および加速度のうち、特に位置推定において重要とされるヨー軸角速度を、本製品による精度の高い検出値に置き換えて演算することが可能になります。ヨー軸に限定して高精度センサーを導入することで、必要な精度を確保し、コストを抑えた自己位置推定の実現に貢献します。さらに、本製品と6DoFのそれぞれで得られたヨー軸角速度データを比較することで、故障検知や冗長構成*4も可能となり、システムの安全性向上にも寄与します。
また、本製品は、エプソン独自の水晶ジャイロセンサー素子*5と自社製内蔵IC*6により、高いバイアス安定性*7を達成しました。
本製品は車載用途に対応するため、故障診断機能を備えるとともに、車載電子部品の信頼性規格であるAEC-Q100にも準拠しています。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202507182374-O5-w8zE6Jp6】
6DoFと併用する構成のイメージ
社会が高度化・複雑化する中で、ジャイロセンサーのようなセンシングデバイスには、より高い精度と信頼性が求められています。エプソンは今後も、小型・低消費電力でありながら高精度・低ノイズ・高安定性を兼ね備えたセンシングデバイスの開発と提供により、民生・産業・車載など幅広い領域で、安心・快適な社会づくりに貢献します。
*1 車両の上下方向を軸とする回転軸
*2 6 Degrees of Freedom(6自由度)の略で、一般に3軸角速度と3軸加速度を検出するセンサーを示す
*3 回転運動の速度のことで、単位時間あたりの回転角度を表す
*4 同じ機能を持つ機器を複数用いることで、1つが故障してもシステム全体としては正常な動作を継続できるようにする構成
*5 駆動部と検出部が分離したダブルT型水晶ジャイロセンサー素子
*6 センサー素子に最適化した信号処理を加え、各種機能を搭載したIC
*7 センサー出力オフセット(ゼロ点)の時間・環境変化による安定性を示す
■本製品の特長
・バイアス安定性 0.9°/h
・角度ランダムウォーク 0.065°/√h
・車載電子部品の信頼性規格AEC-Q100に準拠
・故障診断機能つき
■本製品のアプリケーション
自動運転(AD)/先進運転支援システム(ADAS)向け高精度ロケータ、移動体のナビゲーションシステム(GNSS、INS)など
■本製品概仕様
【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M108770/202507182374/_prw_PT1fl_vHojww0Z.png】
※断りなき場合、仕様値はTypical値です。
*8 ジャイロセンサー出力の安定性を示す指標の1つ。出力が平均時間に応じてどの程度ばらつくかを表し、数値が小さいほど高精度
【関連リンク】
製品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。
https://www.epsondevice.com/crystal/ja/products/sensor/
【お客さまのお問い合わせ窓口】
セイコーエプソン株式会社 MD営業部
https://www.epsondevice.com/crystal/ja/contact/
ジャイロセンサー『XV4311BD』
6DoFと併用する構成のイメージ
プレスリリースURL
https://kyodonewsprwire.jp/release/202507182374
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