匠の蔵~words of meister~の放送

壱岐 イルカパーク [長崎 イルカ] 匠:梅嶋朋世さん
2007年01月20日(土)オンエア
長崎県は壱岐にある「壱岐 イルカパーク」。海と繋がっている入り江を利用し、イルカを飼育しているこの場所は、派手なショーなどを行わず、自然のままのイルカと触れ合える事が出来ると評判のスポットだ。調教師の梅嶋朋世さんは、「なかなか自然のイルカって見ることが出来ないと思うんですけど、自然の形でイルカを飼育しているのは、九州には鹿児島とここだけしかないんですよね。」と言う。そして、ショーを行わないという、その理由を教えてくれた。「ここのイルカは特になんですけど、お婆ちゃんが多いんですよ。年齢層が高いんですよね。イルカの寿命は40年位あるんですけど、水族館などでは、すごく元気な若いイルカしか見ないじゃないですか。やっぱり、いい期間のイルカしか見ていないとイルカってそう言うもんだって思うんですよね」。確かにショーなどで元気なイルカしか見慣れていない私達は、イルカとはそんなもんだと勝手にイメージしているかも知れない。「ここに来て、ボワ〜ンて浮いてるイルカ見て、ここのイルカは元気がない何もせん呼んでも来んとか言われるんですよ。でも、そうじゃなくてイルカも、やっぱり歳を取るし、そういうもんなんだよ〜っていう事を分かってもらいたいですね。作られた感じではない、リアルなイルカの生態みたいなものをですね」。もちろんイルカが歳を取ることは知っているし、いつかは人間のように死を迎える事だって知っている。壱岐の匠とイルカ達は、何事もヴァーチャルな今の世の中にあって、現実を感じる心というものを思い出させてくれた。

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