「指物とは、木と木を組み合わせて丈夫にすること」と創作家具の作家・矢澤金太郎さん。日本の伝統を受け継ぐ家具は、内部に手が込んでいるが、外見の美しい物は少ない。フランスで修行を積んだ矢澤さんは、内部の細かい作りを日本的な粋と捉えながら、その作りを少し見える部分に出した美しさと丈夫な家具作りにこだわる。矢澤さんが無垢材のみを使用して拭き漆で仕上げるのも、家具の美しさを引き出すため。 矢澤さんは「私の作る作品が私の姿です。私のことを知りたければ、作品を見て欲しい」と語る。自分の生み出した作品と仕事に自信があるからこそ言える台詞。その言葉通り、矢澤が作る椅子やテーブルなどの家具はどれも美しい。
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