佐賀の伝統工芸ですぐに思い浮かぶのは、有田や伊万里などの陶磁器だろう。しかし、ガラス工芸「肥前ビードロ」も100年以上受け継がれている技術。「肥前ビードロ」を作り続けている「副島硝子工業」では、ガラス管の吹き竿を使った「ジャッパン吹き」という製法で、独自の作品を作り出している。 同社のガラス職人、今泉隆さんは「自分で考えたイメージで作ることが大切。展示会は見に行きませんね。そこで面白い形があって同じモノを作っても盗作でしかないから」と、あくまでも自分のオリジナルを追求する。自らが考え出した作品だから、他所で似たモノを見ても何も思わないという。それは自分こそがオリジナルという自負があるからだ。
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