匠の蔵~words of meister~の放送

松翁軒[長崎] 匠:西村行廣さん
2004年05月15日(土)オンエア
芥川龍之介が愛し、正岡子規や夏目漱石は作品の中に書き記した長崎名物「カステラ」。カステラは1500年代後半、大航海時代の真只中に長崎港を訪れたポルトガル人から伝えられたとされている。その後、独自の発展を遂げて今の甘く深い味わいへと進化した。 カステラの老舗「松翁軒」は1681年創業。老舗の味を守り続ける西村さんは「カステラというのは非常にシンプル。作る行程はすぐに覚えられます。でも、簡単ゆえに奥深さがあるんですよ」という。日本には四季があるため、同じ作り方をしても気温や湿気などの影響で微妙に味が変化するというのだ。そんな中で「年間を通して安定した品質を保つことが難しいけど、面白い」と西村さんは語る。

| 前のページ |


| 前のページ |