匠の蔵~words of meister~の放送

佐世保独楽本舗[長崎] 匠:山本敏隆さん
2005年04月30日(土)オンエア
 「最初の頃は先代に仕事を教えてもらえませんでしたね。それがなぜかと言うと、疑問に思っていないことを教えられても気づかないし、できないからなんです。そのうち私はわからないなりに先代のやっている姿を見て、何回も刃物を研ぐわけです。同じようにやっても私の刃物は切れません。そこで初めてちょっと貸してみろと言いながら教えてくれる。そうすると私の頭の中にスッと入るわけですよ」と佐世保独楽本舗の山本敏隆さん。 こう優しく言われるとこの事に気がつくのだが、教えられる側になると気づきにくい。受け手に学ぶ準備が整ったのを見計らって伝えられてきた職人の技術。ラッキョのような形をした佐世保独楽は、こうして受け継がれている。

| 前のページ |


| 前のページ |