匠の蔵~words of meister~の放送

おおいた鳥骨鶏 [養鶏農家 大分] 匠:工藤健次さん
2008年07月12日(土)オンエア
大分畜産試験場の改良品種「おおいた鳥骨鶏」を飼育する養鶏農家、工藤健次さん。工藤さんは、平成13年から、この「おおいた鳥骨鶏」の飼育に取り組み、今、その卵のブランド化を目指している。「そもそも鳥骨鶏は産卵率が低く、その希少性が卵の値段に反映されているんですが、このおおいた鳥骨鶏の場合は、産卵率が高いという特徴を持ち、安定供給と低価格化が可能だと期待されているんですよね」。その卵は普通の鶏卵より小ぶりだが栄養が豊富で、一度食べたら病みつきになる味だという。「今は大分空港や、日出町のスーパーなど数ヶ所に置いて貰っていますが、購入される方の殆どはリピーターだと聞いています」。そんな工藤さんは、この「おおいた鳥骨鶏」の飼育は楽しくて仕方がないと笑う。「皮や肉がカラスのように黒い事から呼び名が付いたと言われる鳥骨鶏は、真っ黒な皮膚が純白の毛で覆われているんですよ。その愛らしい姿は、ペットと全く一緒なんですよね。今、ペットブームで皆さん色々飼ってらっしゃいますよね。そういう感覚で取組んだら何の違和感もなく
楽しめますよ。そうすると、本当に人間の親子みたいな関係になるんです」。養鶏の仕事と聞くと、何だか大変そうな気がするが、工藤さんの話しを聞いていると、本当に楽しそうに感じて来る。厳しいながらも農業の楽しさを感じる心があれば、その先には、間違いなく良いモノが生まれる。「私は大阪で21年間、警察官として勤めてきたんですが、子供に田舎の生活をさせたいと思い、妻の実家の農業を手伝うようになったんですよね。そこで感じたのは、農業で生活が出来る環境さえ整えば、農業を志す人も増えるという事です。汗をかいて体がきつい面はありますが、やはり農業は楽しいですよ」。
そんな工藤さんの愛情一杯に育てられた「おおいた鳥骨鶏」の卵は、卵かけご飯でるのが1番。濃厚な黄身の旨味が口一杯に広がる逸品だ。

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