匠の蔵~words of meister~の放送

旅館 あけぼの  [佐賀 旅館] 匠:女将 音成洋子さん
2005年06月18日(土)オンエア
明治22年創業、佐賀の街の真中にある老舗旅館「旅館 あけぼの」。この旅館の女将、音成洋子さんは、最初から女将という職業に就いた訳ではないそうだ。「サラリーマンだった夫と結婚したんですが、夫が家業の旅館を継ぐ事になって、いつの間にか女将という職業に就く事になったんです」。しかし、音成さんは、そんな経験から、女将とは…という概念にとらわれない事で、旅館に新しい風を吹かせている。「やはり老舗って、伝統ばかりにしがみついていたら、絶対に駄目なんです。新しいものに挑戦していって、新しいものをドンドン取り入れていかないと、ただ古びた感じだけになってしまう。古い美しさを出すには、伝統も守りつつ、現代人が心地よいって思うモダンなもの、機能的なモノをいろんな意味で、取り入れていかないといけないんじゃないかな〜って思うんですね」。伝統も大事だけど、お客に楽しんでもらう事が一番と語る音成さん。老舗の看板は、常に新しいことに挑戦するからこそ、お客に飽きられることなく長く愛され続けて守られるのだろう。また、この旅館には、仲代達也さんや杉村春子さん、音羽信子さんなど有名俳優が訪れた事があるそうだ。そして、音成さんは、そんな人達との出会いから教えられた事が沢山あると言う。「旅館も芝居も同じなんです。お客様に1回限りの感動を与えられるかどうかなんだ」と…。

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