大分で初めてカレーメニューを始めるなど、大分の食文化を語る上で欠かせない名店「たかをや」。大正9年創業の大衆食堂を、今もなお受け継ぐ阿部寿克さん・きみ子さん夫妻は、「大衆食堂として毎日食べても飽きのこない料理を提供しています」と語る。そして長年、客に愛され信用される秘訣を教えてくれた。「大衆食堂は、毎日食べても大丈夫なように、健康で安心出来る食材を使わないといけないと思うんです。お腹を満たすだけなら安いモノでも良いけど、やっぱり厳選した良い食材を使えば健康にもなるでしょ。」そして阿部さんは、それを身を持って実践していると言う。「私たち家族が、毎日店のメニューを食べているんです。私達も一年に一回健康をチェックしているんですが、それで健康になってるって事をお客様にアピールしています。ウチのを三度三度食べてて間違い無いって」。自らが健康に過ごせるために…、自らが美味しく食べられるために…、単純だけど阿部さんは、それを身を持って話してくれた。和食、中華、フレンチ、イタリアンなど今は色んなお店があるけど、そこが街の大衆食堂として、今でも愛され続ける理由だった。大分の大衆食堂「たかをや」は、今日も大分の街の人たちの健康を支えている。「ちょっとオーバーで、おこがましいですけど、まあ、一部の人を支えているのかも知れませんね」。
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