「私は味を変えようとは思わんのです。その頑固さと言いますか、そういうのがひとつはあって良いと思ってて。お客さんも納得されてますから」と、柳川市で300年以上の歴史を誇るうなぎ料理の「元祖本吉屋」の本吉さん。今では柳川を代表する味となっている「うなぎのせいろ蒸し」。その元祖とも言える「本吉屋」のおいしさには、初代から受け継がれた秘伝のタレと料理技術を頑なに守り通すという秘密があった。 今日、「せいろ蒸し」は柳川の食文化となり、多くの店がその味を競っている。そんな競争の激しい中、受け継いできたモノを何ひとつ変えず次の代へと引き継ぐ本吉さん。本物の味だからこそ、その味は継承されていく。
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