匠の蔵~words of meister~の放送

みなみ丸 合歓  [大分 関アジ・関サバ] 匠:南健治さん
2006年02月25日(土)オンエア
自家用漁船「第2みなみ丸」で釣り上げた鮮度抜群な関アジ・関サバが味わえる、「みなみ丸 合歓」。主人が海に出て、女将さんが店を切り盛りするという別府の名店だ。この店では、注文が入ると、主人がカウンター越しの生簀から魚を取り出し、客の目の前で捌くので、たった今まで生きていた新鮮な関アジ・関サバが味わえる。女将の南ひろ子さんは、「基本的に人が好きなんです。だから、こうしてお店をやっていると、色んな人と知り合うことが出来るでしょう。」と屈託無く笑う。「でも語るのが好きな人、黙って食べるのが好きな人っていうように、人それぞれでしょう。だから、その人に合わせた接客をしていますよ。」と、決して押し付けがましい接客はしていない。「でもね、ウチの名物は船長コーナーなんですよ。この場所は、主人が魚を捌く目の前にあるので、水がひっかかる事もあるけど、皆珍しがって座りたがるんですよね。」そして、そんな主人も女将同様、やはり人に対する愛情を持った人物だった。「大分に来たらね、やっぱり関アジ・関サバを食べたいっていうのは、皆ある訳よ。それもね、こっちに来ればナンボでもある訳じゃなくて、食べたいと思ってもね、夜の別府の街で食べる所はあんまり無いのよ。特にウチみたいに生きた奴を食べることは物凄く難しい。だから俺が、こういう店を何故しようかと思ったのは、僕はサバを一杯釣りきるからね。一人でも、その来たお客さんに、本当の本物を食べて帰って貰いたいっていうのがある」。味や店が評判になると、拡大展開しようとするものだが、素材の味を売りにしている料理は、よく考えると、味や量が不安定で当たり前。毎日、釣れた分釣り、それを大事に捌き、客に喜んで貰う…。「みなみ丸 合歓」の主人と女将は、料理に負けず劣らず、こだわりながらも自然体な人だった。魚がいない訳じゃないよ。アジもサバもね、獲れる時は一杯獲れるけん。ところが前の日に獲れても、次の日、そんならおるかっちゅうと、それが分からない。もう全然不安定よ。海は広いからね。それだけ難しいわ〜」。もし、このお店で関アジ・関サバにありつけたなら、その時はじっくりと味わうべし。

| 前のページ |


| 前のページ |