匠の蔵~words of meister~の放送

森川豊国堂[大分] 匠:梅村玉三さん
2005年08月06日(土)オンエア
豊後高田の商店街、駅通りと稲荷通りが交わる角の近くに森川豊国堂はある。大正8年の創業から豊後高田の夏の味と言えば、この店のアイスキャンデー(1本100円)。レシピは創業当時から変わらず、夏なると誰もが懐かしい味で涼をとる。  3代目の森川克己さんは「戦争に行く人は出発の前日にアイスキャンデーを食べに来たと初代から聞きました」と語る。戦時中は砂糖などが不足して1〜2年程アイスキャンデーを作れない時期もあったが、その時以外はずっと作り続けている。「昔、アイスキャンデーは夏のごちそうでした。私が小さい頃に覚えた味にこだわりたいですね」と言う。さらに「『暑い日には森川のキャンデーを食べたい』と言われるうちは作り続けますよ」と笑った。  また、森川さんは豊後高田の町を「昭和の町」として盛り上げようと企画したグループの一人でもある。「最初は4人でスタートしました。昭和というキーワードが出たのは、その4人がたまたま昭和生まれだった事。そして畳屋で昭和35年当時の豊後高田の商業地図を見付けたから」と教えてくれた。昭和の町としてのスタートから3年半。町は着々とその色を強め、周りの認知も浸透している。「ここは訪れた人が自分の昭和を思い出して頂く町。その上で我々、地元の人を交友してもらえれば」と語る。

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