匠の蔵~words of meister~の放送

大洞陶房[福岡] 匠:有光武元さん
2004年08月28日(土)オンエア
 ある目的のために作り出されたモノは、その用途で使ってこそ独特の美しさが引き立つ。茶道具しかり、花器しかりである。特に古くから様式美が重んじられてきた日本の道具には、それが顕著に表れる。 北九州市門司区で窯元「大洞陶房」を開く陶芸家の有光武元さんは言う。「そのために作ったモノ。その時のためにってモノが…。そこから、初めて本当の美しさが生まれてくると思う。確かにアレンジの面白さはあるけど、それはあくまでも代用品なんですよ」と。さらに「食器作りを通して、ホッとするような温もりと心地よいやすらぎを与えるものを作りたい」という有光さん。彼が作り出す器は、食べ物や料理を盛り込んでこそ、本来の輝きを放つ。

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