匠の蔵~words of meister~の放送

向江洋裁教室 [宮崎 洋裁教室] 匠:向江悦子さん
2006年09月23日(土)オンエア
宮崎市で洋裁教室を主宰し、宮崎県内では唯一の「現代の名工」に選ばれるなど、数々の輝かしい経歴を持つ「向江洋裁教室」の向江悦子さん。そんな向江さんの経歴の裏には、当然ながら人並み以上の努力もある。「この仕事は独学で始めたんですが、昔は今のように情報が発達してなかったでしょう。だからデパートでスーツなど洋服を買ってきて、それをバラバラにするんです。そうして型を取って勉強していました。お金もかかるし大変だったけど、そうやって自分でやってみることが、1番の勉強になりましたね」。その向江さんが主催する洋裁教室では、今、数多くの生徒が洋裁の勉強をしている。「生徒には自分に満足しないでって言うんです。そして、私にも満足しないでと。満足するとそこで成長が止まるでしょ」。そんな向江さんの仕事は、洋裁の先生だけという訳ではない。宮崎から斬新なデザインを発信し、全国的なデザイナーとして活躍している向江さんは、昨年、地元志向のデザインにこだわり宮崎の海の波しぶきをイメージした、6万個の真珠をあしらったウエディング・ドレスを制作し、内閣総理大臣賞を受賞した。向江さんがは、地元を愛し、地元にこだわる、その理由を教えてくれた。「私の場合はですね、やっぱり地元なくして自分はないと思ってるんですよね。例えば、異性っていうのは、大体が好きになるじゃないですか。だけど、同性が同性を好むっていうのは、なかなか難しいでしょ。それと一緒で、遠い所にいて何かするのっていうのは、上っ面しか見えないから、やりやすいんですよ。だけど、地元で、地元を愛して、地元の人に好かれて、地元で大きくして貰うっていうのが一つの条件だと思うんです。だから、地元から嫌われるっていう人は、他所に逃げて行ったって、絶対、好まれないと思う。地元で愛されている人は、他所に行っても愛されますよね」。人は、どうしても他所からの評判ばかりを気にしてしまう。しかし、外面ばかりでは、いつかメッキが剥がれてしまう。家族、友達、社内もそう、人は身内から愛されて、足腰というか…土台が出来る。地元という、しっかりとした土台の上に立つ向江さんの作品は、流行に流されることのない、眩しい光を放っていた。

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