ブランド豚が続々と登場する今の日本。その先駆けともなったのが鹿児島の「黒豚」だ。今や高級な素材となった「黒豚」だが、一時は危機的状況に陥っていたという。　鹿児島純粋黒豚にこだわる専門店「あじもり」のオーナー、佐藤光也さんは言う。「大学の大先輩から黒豚が風前の灯火と教えられまして。私は大学で応援団長をしてまして、今度は黒豚の応援団長をやらんかと。そこで黒豚の店を始めました」。当時は相手にされなかった黒豚を広めるために、試食会や全国のタウン誌でのPRに努めたという。そして、黒豚の味が認められ、黒豚ブームへと繋がった。しつこくなく、甘味のある黒豚の肉を噛み締めながら、佐藤さんの努力に感謝したい。

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