天草にあるドルフィンワールドで、イルカやアシカのショーを披露する海獣トレーナーの田島瞳さん。兵庫県生まれの彼女が海獣トレーナーになったキッカケは、小学4年生の頃に見たイルカショーのお姉さんへの憧れから。「海獣トレーナーになりたくて大阪の専門学校で水族館の仕事や海洋生物の事、基礎的な獣医学を学びました。そしてここに空きが出そうだということを知り、履歴書を持参して働きたい意志を伝えました」と笑う。その行動力が買われたのか、彼女は無事ドルフィンワールドの海獣トレーナーになった。 　「イルカには言葉が通じないので、最初は何をして欲しいのかわからずに苦労しました。大事な事は普段からイルカをよく観察してコミュニケーションを取ることです」という。さらに「技が出来たら褒めて、エサをあげることを何度も繰り返して覚えさせるんです。時間はかかりますけど、イルカは裏切らないですよ。ショーデビューの時、それまでの練習でできなかったことを全て完璧にやってくれた時は感激しました」と田島さんは振り返る。 　「相手の立場になって物事を考えるようになりましたね。最近リーダーになったので、後輩へのアドバイスも心掛けています」と、イルカをトレーニングすることで田島さん自身にも良い影響があったようだ。「お客さんとイルカの間に立ち、イルカのことをよりわかってもらえる架け橋になりたい」と夢を教えてくれた。

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