「季節料理　瓢」のご主人、前田博文さんは「僕の場合は器が人間やモデルで、料理が着物なんです。器を見た時に、この人は和風が似合うかな？　ちょっとカジュアルにいこうかな？と考えます。俳優さんはいろんな役柄をこなされますよね。器も同じで、良い器には何を入れても基本的には良くなりますが、その組合せを考えるのは楽しいですね。毎日がライブみたいなものですから」と語る。　器と料理の関係は深い。見事な器は、料理の見た目を引き立てるだけでなく、味までもおいしく感じさせてしまう。陶芸家であり、美食家としても有名な北大路魯山人は「料理が人間で器が着物」と言ったという。料理と器が織り成す、関係を四季折々の料理で感じたい。

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