匠の蔵~words of meister~の放送

島のたまご屋さん [長崎(壱岐) 卵] 匠:山本義一さん
2006年11月18日(土)オンエア
長崎県の壱岐にある養鶏場、「島のたまご屋さん」。主人の山本義一さんは、この土地で、水、エサ、環境などにこだわった卵を生産している。「養鶏場の鶏というのは、人間一人に対して1羽というのが理想的だと言われているんですけど、今、日本の鶏の数は飽和状態なんです。だから私の卵は、こだわって食べる方に配ろうと思ったんです」。そんな山本さんは、流通ルートを通さずに、壱岐のお店や家庭に、直接、卵を販売しているそうだ。そして、その理由は、良い卵の1番大切な条件を忠実に守っているからだった。「卵の命は、エサにもこだわるのも必要なんですけど、それより鮮度なんですよね。生鮮食料品なんで、やっぱり期間が経つだけ弱くなるんですよ。それをやっぱりお客さんに、直接持って行く事によって、輸送期間が少なくなるんで、お客さんに早く渡せるっていうメリットがあるんですよね」。山本さんは、直接持っていく事で、お客さんに卵の説明をするそうだが、そこでこんな話もするそうだ。「卵って新しければ新しい程、ゆで卵にした時、皮が剥けにくいんです。剥いちゃうと、食べらるのが半分になったりするんです。黄身のちょっと周りに少しだけ白身が残るような感じで。だから、結構キレイに剥けるっていうのは、日にちが1週間から10日位、経ってるって事なんですよね」。ブランド卵は、主張する味のモノが多い。でも、「島のたまご屋さん」の卵は、島の家庭から料亭まで…その食卓で愛されるよう、さりげなく主張するように作られている。そして、新鮮で安全。そんな島の卵が、今、壱岐を代表する味となっている。

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