匠の蔵~words of meister~の放送

西都JAカラーピーマン部会 部会長 [宮崎 カラーピーマン] 匠:堀田厚さん
2007年03月31日(土)オンエア
パプリカより少し小ぶりだが、その艶、色合い共に、パウリカと見紛うような赤、青、黄色のカラーピーマン。普通のピーマンより苦味が少なく甘みが多いこのカラーピーマンは、サラダとして生のまま食べても十分いける。「西都JAカラーピーマン部会」の部会長、堀田厚さんは、多様化した消費者のニーズに合うようにと、仲間と共に、この色鮮やかなカラーピーマンの栽培方法を生み出したそうだが、そんな消費者を考える気持ちは、それだけではない。「このカラーピーマンは、福岡にある生協さん、神戸にある生協さん、そういった人たちと直接、価格設定をして販売をしています。価格面を求めて東京とか大阪とか大都市に転売さるのを防ぐために、普通の市場には出荷しないとゆう事なんです。このカラーピーマンが福岡だったら福岡だけに消費されて、よそには行かない。そうする事によって、私たちの顔の見える販売が可能なんですね」。顔の見える商売という言葉は、今では、よく聞くようになった。それだけ、食の安全に対する関心が高まってきた事の表れだろうが、それを実際に実践するためには、多くの苦労があるはずだ。しかし、そんな苦労は、匠の気持ちの前では小さな事だった。「やはり輸入品には負けたくない。やはり国内産にこだわりという気持ちが強かったんですね。輸入品というのは、誰が作って、どう生産されて、どう来たのか分からないですよね。極端に言えば、このカラーピーマンに名前入りで、販売してもいいと思うんですよね。それだけの顔の見える販売がしたいと。日本の消費者の方には、やはり国産のものを食べて頂きたいというのが、発想の一つでもあります。食品には安心と安全が求められますが、それをクリアしたのが、私たちの作るカラーピーマンなんです」。味や見た目など、食には様々な評価が下されるが、まず安心と安全の土台の上に立っていることが大前提となる。その土台の上にしっかりと立って販売されている匠のカラーピーマンからは、日本の農家の心意気を感じた。

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