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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2020年2月1日「京都に路面電車が復活する日」

明治28年のきょう2月1日、日本初の路面電車が誕生しました。
それは東京ではなく京都。
京都に琵琶湖疎水を利用した日本初の水力発電所が出来たからです。

路面電車の動力は琵琶湖疎水の水力発電。
開業当初は天候によって水の流れが落ちるとたちまちスピードが落ちたり停まってしまったりします。
「なんや、こんなん歩いた方が早いがな」と乗客が文句を言うと「早いか遅いかは電気に聞いてぇな」とやり返す運転士。なんとものんびりした光景です。

また当時はきちんとした交通ルールがありません。
「先走り」と呼ばれる少年が電車に乗り、人通りが多い街角に差しかかると、昼は旗、夜は提灯を持って電車の10m先を走りながら「電車が来まっせ!危のうおまっせ!」と叫びながら人除けをしていたそうです。
そんな歴史も秘めながら、京都の路面電車は市民や観光客に愛されていきました。

しかし日本が高度経済成長時代を迎え、自動車の数が急増し各地で交通渋滞を引き起こすと、路面電車が邪魔者扱いされ、昭和53年、京都の路面電車は全面廃止されました。

それから42年経った現在。
海外からの観光人気で再び渋滞が深刻となった京都では、自動車の乗り入れを抑制して路面電車を復活させる議論が起こっています。
懐かしい光景が蘇る日がくるかもしれません。