2019年12月7日「毎日生まれ変わる」
明日12月8日はジョン・レノンの命日。
彼がこの世を去って39年になりますが、今年も世界中のラジオから彼を偲ぶ『イマジン』が流れることでしょう。
ジョンは晩年、毎年のように家族で日本を訪れて軽井沢でのんびり過ごしていました。
そして熱心に日本語を学んでいたことが伺えます。
彼の遺品の中に日本語練習帳として使ったスケッチブックが残されています。
ページの片側にはローマ字で書いた日本の単語や言い回し。
そしてもう片側にはその言葉から連想されるイメージを描いた手描きのイラストです。
たとえば「難しい」という言葉には、道路で逆立ちして歩く男性のイラスト。
そこに「手で歩くのは難しいです」というローマ字が添えられています。
「生きる」という言葉には、摘み取った花を愛でている男性のイラスト。
「わび」「さび」という言葉もあります。
「わび」には男性が寂しそうな一本道を犬と歩いているイラスト。
「さび」には同じ男性がうなだれて座り、少し離れた木の陰で犬が座っているイラスト。
そして「生まれ変わる」という言葉。
そのイラストにはベッドで眠る男女が描かれ、ローマ字で「毎日生まれ変わります」という言葉が添えられています。
ジョン・レノンは生前、"毎日生まれ変わる..."そんな生き方をしていたのです。
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