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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2019年10月5日「ビールジョッキは左手で」

いま全国12の都市でラグビーWカップが熱戦中です。
ラグビーは、ボールを持つ相手に激しくタックルして格闘するスポーツですが、試合終了後は「ノーサイド」となってお互いの健闘を讃え合うことを旨とします。

その延長線にある伝統行事が「アフターマッチファンクション」。
試合後に行なわれる両チームの親睦会です。
選手たちがシャワーや着替えを終えスタジアム内のミーティングルームに集合。両チームの選手たちが一堂に会して乾杯し、歓談します。
そこでは、ついさっきまで闘争心むき出しで戦った相手に向かって「きみのタックルは最高に痛かったぞ」などと言いながら試合を振り返ったりして親睦を深めるのです。

このアフターマッチファンクションにはラグビー界独特のルールがあります。
それは、ビールが入ったグラスやジョッキを持つのは左手であることです。
その理由は、相手と握手する右手を空けておくため。
グラスを持った手は濡れていたり冷たかったりします。
そんな手で握手をするのはとても失礼だという考え方なのです。
だから、握手する方の右手でビールを持ってはいけない。
これがラグビー界では世界共通のエチケット。

もし日常の中でビールジョッキを左手で持つ人を見かけたら、それは左利きの人か、そうでなければラガーマンかもしれません。