2019年4月6日「日本最古のソメイヨシノ」
きょう4月6日は「しろの日」。
兵庫県姫路市が、日本三大名城の一つ姫路城を中心とした市の復興のために制定しました。
姫路城は、鎌倉時代の終わりに築かれ、西国統治の重要拠点として羽柴秀吉などの大名が城を拡張し、現在の形になったのは江戸時代。
五層六階の大天守と三つの小天守があり、その形から白鷺城とも呼ばれ、昭和26年に国宝に、平成5年には奈良の法隆寺とともに日本で初の世界文化遺産に指定されました。
しかし、姫路城にはかつて存亡の危機がありました。
それは明治維新。
幕府が倒れて新政府が発足すると、藩の役所として存在していた城は無用の長物。明治政府は各地の城を取り壊すことにしたのです。
姫路城も一旦民間に払い下げられた後解体されることになりましたが、そこに「姫路城のすばらしさを後世に残すべきだ」と立ち上がった人がいます。
当時、陸軍省の役人だった中村重遠大佐。
彼は全国の城を視察する中で、特に姫路城と名古屋城の文化的価値を認め、ときの陸軍大臣・山縣有朋を通じて政府に粘り強く城の永久保存を訴えたのです。
その結果、姫路城と名古屋城は保存が決まりました。
世界文化遺産となって世界中から観光客が訪れる姫路城。
城内の菱の門近くには中村重遠大佐の顕彰碑が建ち、姫路城の恩人として称えられています。
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