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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2017年8月5日「愛がない座席」

飛行機のトリビアをひとつ。
旅客機の座席番号は、前から後ろに1・2・3と数字が、左の窓側から右にA・B・Cとアルファベットが割り当てられています。

500人前後の乗客を運ぶ大型旅客機を見てみましょう。
横幅が広い機内には通路が2本あり、左の窓側からABC、通路を挟んで中央列がDEFGとアルファベット順に進んでいきますが、もう1本の通路を挟んだ右側3席はHIJではなくHJK。HとJの間の「I」が抜けているのです。
その理由はアルファベットの「I」の文字が数字の「1」とまぎらわしいため。
座席番号に「I」を使わない、これは世界の航空会社でほぼ常識となっているのです。

旅行代理店のカウンターに1組のカップルがいます。
結婚を控えた二人は、先日新婚旅行の手配を依頼したのですが、送られてきた飛行機のチケットについてクレームをつけに来たのです。
二人の座席指定は「H」と「J」。「新婚旅行のカップルなのに、どうして席を隣同士にしてないのか!」とお怒りのご様子です。
対応したカウンターのスタッフはチケットを眺めて、にっこりと二人に説明しました。
「ご心配には及びません。お二人の間にアイはありませんから」

その言葉がカップルのお怒りにさらに火をつけてしまったのは言うまでもありません。