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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2017年2月5日「足がついて来ない」

日本人女性として初の宇宙飛行士になったのは、向井千秋さん。
1994年にスペースシャトル・コロンビア号、1998年にディスカバリー号に搭乗しています。

宇宙飛行士は操縦担当のパイロットと、船外活動するミッションスペシャリスト、それに科学実験をするペイロードスペシャリストの3部門に分けられますが、医者だった向井さんはペイロードスペシャリストとして参加しています。

このとき行った実験は、無重力の宇宙でメダカにどのような影響があるかというもの。
この研究が、宇宙ステーションや月面基地に人類が移住して生活できる可能性を探ることに繋がるのです。
向井さん自身も宇宙で無重力空間を楽しみ、「宙返り 何度もできる 無重力」という短歌の上の句を詠み、これに続く下の句を地球の人たちに向けて募集して話題となりました。

2週間の無重力ミッションを終えて地球に無事帰還した向井さんは、乗用車に乗って移動。目的地に着いてドアを開け、クルマから降りようとしたときのこと。
頭を先にしてクルマを出た向井さんは、一瞬「あれっ?何か変」と違和感を感じます。足がついて来てないのです。

頭からつんのめってクルマの外に転げ落ちそうになった向井さんは、
「あ、そうだった。ここは地球だ。足は自分で運ばなきゃいけないんだった」
と反省したそうです。