TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
←(2016年9月11日「旧石器時代の財宝」)
(2016年9月25日「越の国に光り輝く稲穂」)→

2016年9月18日「パスカルの恋」

「人間は考える葦である」という名言で有名なパスカル。
17世紀の偉大な哲学者、思想家ですが、それに留まらず、数学者として、自然物理学者として、また発明家としても数々の偉大な業績を残しています。
"不世出の天才"といわれたパスカルですが、研究に没頭した無理が祟ったのか、30代の若さで亡くなります。

パスカルの死後200年近く経って、フランス王立図書館の書庫からパスカルが書いた未発表の原稿が発見されました。
その題名は『恋愛の情念について』。
恋愛についての論文だったのです。

あのパスカルが恋愛論・・・? 
確かにその内容は恋愛の本質をさまざまな角度から分析して、パスカル独特のスタイルでまとめられたものでした。
ということは、パスカルは恋愛を研究した、つまりパスカル自身がだれかに恋をしたことがあったのか?
数学や物理学に没頭していたパスカルにそのような機会があったのか?
その点について学者たちが研究していますが、謎はまだ解明されていません。

原稿に書かれていたパスカルの恋愛論の一節を紹介します。
「人間は精神が豊かになればなるほどさまざまな美を発見する。
だが、恋をしてはならない。
恋をすると、ひとつの美しさしか見出せなくなる」。