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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2016年8月21日「噴水かプールか」

きょう8月21日は「噴水の日」。明治10年のこの日、東京・上野公園に日本初の西洋式噴水が作られたことに由来する記念日です。
このときの噴水は池の水をポンプを使って高さ1.5メートルまで噴き上げるシンプルなもの。
それから一世紀以上の時を経て、噴水は格段に進歩しました。

茨城県水戸市の水戸芸術館に噴水があります。
水戸という地名に因んで水の要素を芸術的に表現したもので、27トンの岩を6本のワイヤーロープで吊るし、この岩に向かって左右からジェット噴水が吹き出す様は、緊張感ある造形と激しい水流という躍動的な光景を生み出しています。

この噴水は水戸芸術館の屋外装飾、もしくは屋外アート作品になるのですが、数年前から夏になるとこの噴水の下に勝手に入って水遊びする人が出てきました。
そこで水戸芸術館では噴水の中を立ち入り禁止に・・・と思いきや、噴水に入る人たちの衛生を考えて水を塩素消毒するようにしたのです。
すると、水遊びをする人はますます増え、いまではきっちり水着に着替えた子どもたちがわんさか。
ついには夏が近づくと水戸芸術館に「プール開きはいつですか」と問い合わせが寄せられるようになりました。

これは噴水なのかプールなのか―
水戸芸術館では頑に噴水と言い張りますが、水戸の人々は密かに「水戸芸術館噴水市民プール」と呼んでいるそうです。