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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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6/21「1番ティグラウンドまで」

1965年のきょう6月21日、全米オープンゴルフ選手権でゲーリー・プレイヤー選手が初優勝。
この瞬間、全米オープン、全英オープン、マスターズ、全米プロの4大タイトルを制覇する史上3人目のキャリア・グランドスラムを達成しました。
彼は努力、勤勉、正直さ、探究心を大切にし、いつも冷静沈着なゴルフをすることでゴルファーたちの尊敬を集め、79歳になったいまも元気に活躍していますが、一度だけゴルフで慌てふためいたことがあります。
それは、遅刻。

ゴルフは時間厳守のスポーツ。1番ティオフの時間を5分過ぎると失格になるのですが、ある大会でゴルフ場に向かうクルマが大渋滞に巻き込まれてしまいます。
「このままでは開始時間に間に合わない・・・」。
焦った彼はクルマを降りて走り出しました。
そこへ通りかかったのが、渋滞をすり抜けてきたバイク。
彼は手を広げてそのバイクを停め、名乗って事情を話し、ゴルフ場まで乗せてくれるよう頼み込んだのです。

こうしてなんとか開始時間に間に合ったゲーリー・プレイヤー。
彼はゴルフの心構えとして数々の名言を残していますが、遅刻を戒める名言として、この日バイクの人にかけた言葉がそのまま伝えられています。
それがこちら。
「私を後ろに乗せて1番ティグラウンドまでノンストップで走ってくれませんか」。