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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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1/4「40万9974人の宇宙旅行」

地球を出発してから7年、星のかけらを拾うために60億キロの宇宙の旅をして平成22年に帰ってきた「はやぶさ」。
はやぶさは無人の小惑星探査機ですが、じつは88万人の人がこのはやぶさに乗り込んでいました。

ことの始まりは平成10年打ち上げの火星探査機「のぞみ」。
当時の宇宙科学研究所が、「あなたの名前を火星に」というキャンペーンを始めました。これは全国から寄せられたメッセージと署名をのぞみに載せるというものです。

集まった署名は約27万人。
残念ながらのぞみは火星にたどり着くができませんでしたが、キャンペーンはその後も宇宙航空研究開発機構に引き継がれ、はやぶさでは約88万人の署名とメッセージを小惑星イトカワへ送り届けたのです。
その88万人の中にはアポロ11号で月に降り立った宇宙飛行士オルドリンや映画監督スピルバーグ、SF小説家のブラッドベリといった名前もあります。
日本だけではなく、世界中の宇宙ファンがはやぶさを応援していたのです。

そして、去年12月に打ち上げられた「はやぶさ2」がいま、52億キロにも及ぶ宇宙の旅を続けています。
この無人の小惑星探査機に乗り込んでいるのは、40万9974人。
はやぶさ2は40万9974人分の夢や想いを乗せて、めざす小惑星に向かって進んでいるのです。