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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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12/7「ラグビー事始め」

明治34年のきょう12月7日。日本で初めてラクビーの試合が行われました。
慶応義塾大学チームと横浜の外国人クラブチームの対戦です。

慶応大学にラグビーを伝えたのは、ラグビーの本場イギリスから赴任したエドワード・クラーク教授。
当時、大学での屋外スポーツは秋冬がオフシーズンで、クラーク教授の目には学生たちが秋の素晴らしい天気を持て余しているように映り、彼らにラグビーを教えれば午後の自由時間にあんなに退屈しなくてすむだろうと考えたのです。
ラグビーを見るのも初めてだった学生たちはクラーク教授の熱血指導で次第に上達し、参加人数も増えていきました。

そして迎えたのが、初の対外試合。
相手は、当時の日本で慶應大学以外に唯一ラグビーをしていた横浜居留地の外国人クラブチームだったのです。
試合の結果は、やはり体格と経験の差が大きく、5対35で学生たちの大敗。
それでも、初めての対外試合で無得点の屈辱を免れて5点を勝ち取ったのです。
その5点とは、ボールを抱えた学生が迫り来る敵のタックルに割れるような大声を出して威嚇し、相手が怯んだ隙にトライ。
それを受けて、学生たちに交じって試合に出場したクラーク教授自らのゴールによる渾身の5点でした。

あれから113年。いまラグビー日本代表の世界ランキングは第9位です。