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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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5/18「サミット子ども代表」

「環境と開発に関する国際連合会議」いわゆる地球サミットが開かれたのは1992年。
世界172カ国の政府とNGOの代表がブラジルのリオ・デ・ジャネイロに集いましたが、その最終日にスピーチしたのは、なんとカナダから来た12歳の少女セヴァンです。

彼女は9歳のときに訪れたアマゾンで開発のために熱帯雨林の森が破壊されていることにショックを受け、もっと地球の環境のことを知ろうと思い、学校の友だちと勉強会を結成します。
やがて地球サミットが開かれることを知った彼女は、「環境問題は私たち子どもの未来。ならば私たちがサミットに参加すべき」と決意。
自分たちで費用を集め、仲間とともにブラジルへ向かったのです。
しかし、サミットに勝手に参加することはできません。
セヴァンたちは会議場の近くで環境への思いを訴える活動を続けました。

そんな彼女たちのことを知ったのが、ユニセフの代表。
「子どもたちも会議に参加させるべきだ」とサミットの議長に働きかけました。
こうして彼女たちは子ども代表として急きょ会議に招かれたのです。

スピーチのためにセヴァンに与えられたのはわずか6分。
しかしながら、国家間の思惑が絡み合うサミットの場で 「地球環境を守ってください」という12歳の少女の率直で純粋な訴えは各国首脳に感動を呼び起こし、世界中に発信されました。