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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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11/17「アインシュタインのお辞儀」

大正11年のきょう11月17日、一人の世界的VIPが来日しました。
それは相対性理論を提唱したアインシュタイン。

彼は東京駅で身動きもできないほどの群衆に迎えられ、熱狂的な歓迎を受けました。
アインシュタインの日本滞在はなんと43日間。
来日前から日本という国に憧れを抱いていた彼は、東北から九州まで各地を回り、相対性理論の講演をしながら大勢の日本人とふれあい、日本の自然や伝統文化を楽しみました。

日本滞在中のアインシュタインは、町歩きや旅の列車の中でも、相手が挨拶をすると、その人が子供だろうがきちんと脱帽し、日本式に足を揃えて丁寧に礼をしました。
ホテルに出入りする際も、ボーイさんに対し心のこもった顔で帽子をとり、脱いだスリッパを自分で揃え、荷物も自分で担いだそうです。
このような彼の分け隔てなく相手に敬意を払う態度は、彼の人柄そのものだったのです。

ある日、奈良を訪れたアインシュタインが奈良公園で鹿に餌をやろうとしたときのこと。
奈良公園の鹿は人に近づく時に首を縦に振る習性がありますが、これを見た彼は、「日本では鹿さえも礼儀正しくお辞儀をするのか」と感心し、鹿に向かって帽子をとり、丁寧にお辞儀を返したそうです。