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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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6/2「心のキャッチボール」

高層ビルやタワー、ドーム球場など巨大な建造物の建設工事は、高所での作業や、重くて大きな資材の取り扱いなど、危険がいっぱい。
だからこそ、建設現場の責任者は工事の安全第一に心を砕くことが最大の仕事です。

北九州市の小倉競馬場は、平成11年に全面リニューアル。
その建設工事の現場事務所のロッカーには大量のソフトボールが大切に保管されていました。
なぜ、建設現場にソフトボールがたくさんあるのでしょうか?
ここでは毎朝、すべての建設労作業員を集めて朝礼を行うことから仕事が始まりますが、その朝礼の前に5分間、全員でキャッチボールをしていたのです。

これを発案したのは、現場事務所の所長。
建設現場には危険がつきまといます。
安全第一に作業するにはチームワークが不可欠。
この現場には、会社も違えば作業内容も違う1,000人もの作業員が働いています。
そんな大所帯で現場の一体感を高めていくために、キャッチボールというアイデアを思いついたのでした。

一個一個のボールには作業員一人ひとりの仕事への思いが寄せ書きされています。
それを全員が二人一組になって、素手で投げては受け、受けては投げ返す・・・これこそ「心のキャッチボール」だったのです。