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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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3/3「中高生たちが守るローカル線」

千葉県の房総半島を走る「いすみ鉄道」は、全長27キロで14の駅を結ぶ小さなローカル線。沿線の自治体が運営する第三セクターです。

里山や田園地帯をのんびり走り、沿線の住民や観光客の交通を担っていますが、10年前、経営の悪化から廃止が検討されるようになりました。
いすみ鉄道存続の危機に立ち上がったのは、沿線の高校の生徒会。
鉄道が無くなれば、入学志願者の数も減って、将来はその高校も廃校になるかもしれないのです。

生徒たちが始めたのは、駅や列車の掃除。ホームの花壇作りや待合室のペンキの塗り替えなども買って出ました。
さらに、沿線の4つの中学校の生徒会と連携して「中高生いすみ鉄道プロジェクト会議」を結成。各校の生徒代表と鉄道関係者が定期的に集まって、走る列車の中で鉄道支援の方策を話し合うのです。
この会議からさまざまな活動のアイデアが生まれました。
マンドリン・ギター部や演劇部が列車の中で一般乗客を楽しませ、駅のホームでは吹奏楽部の演奏で乗降客を出迎えます。

このような学校の垣根を超えた中高生たちのユニークな取り組みは、やがて観光客や沿線地域の大人たちの共感を呼びました。
そしてその熱意は町役場を動かし、いすみ鉄道は存続することが決定したのです。

その後、中高生いすみ鉄道プロジェクト会議は解散することなく、いまも活動中。地元の鉄道を盛り立てていこうという中高生たちの思いは、これからも受け継がれていきます。