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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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2/17「アインシュタインとチャップリン」

20世紀を代表する物理学者といえば、だれもがアインシュタインの名を思い浮かべることでしょう。
そして彼が確立した相対性理論もまた世界中に知られています。
ところが、「相対性理論」という言葉は有名でも、この理論をだれもが理解しているわけではなく、また、だれもが分かるように説明するのも容易ではありません。

ちなみにアインシュタイン自身は、この相対性理論のことを物理学者以外の人たちに説明するときには、「美人といっしょにいると1時間いてもわずか1分間のような気がするが、熱いストーブのそばでは、1分間が1時間にも思える。それが相対性理論なのです」と、ごく簡単に言っていました。

そのアインシュタインが、あるとき20世紀を代表する喜劇王・チャップリンに会いました。
チャップリンが映画『街の灯』を作ったとき、そのプレミア上映にアインシュタインを招待したのです。
二人は隣に座って映画を鑑賞。アインシュタインは感動で涙を流し、チャップリンにこう言いました。
「あなたの芸術はじつにすばらしい。なにしろ、まったく言葉を使わずに、世界中の人にあなたは理解されているのですから」

すると、チャップリンはアインシュタインにこう言い返したのです。
「いやいや、博士こそもっとすばらしい。なにしろ世界中のほとんどの人があなたの相対性理論を理解できないのに、あなたは世界一の有名人なのですから」