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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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9/2「宝くじ・感謝の連鎖」

台湾では、町の食堂や居酒屋によく宝くじ売りの人がやって来ては、テーブルを回ってくじを売ります。

ある食堂で若い男性たちが飲み食いしているテーブルに宝くじ売りのおばさんがやって来て、くじを勧めました。
男性の一人が、酒の勢いもあって、その場で当たり外れが分かるスピードくじを1000元分(約3000円分)買います。
でも、そう簡単に当たるはずもありません。
男性は苦笑いしながら、1000元分の外れくじをおばさんに渡しました。

ところが店を出たおばさんは、しばらくして、回収した外れくじの中に、500万元―日本円にして約1500万円が当たっているものを見つけました。
彼女はすぐに店に引き返し、さきほどの男性客のテーブルに行きました。
そして大金が当たっていたことを話したのです。
大喜びした男性はくじを換金した後日、その宝くじ売りのおばさんに40万元(約120万円)を渡しました。
それはもちろん、大金の当たりくじを自分のものにせずに正直に届けてくれたおばさんの誠実さに感謝してのお礼です。

そしておばさんは、もらったその40万元のうち10万元(約30万円)を、いつも宝くじを売らせてもらっているお礼にと、食堂に渡したのです。
さらに、この出来事を知った宝くじの発売元は、おばさんの正直な行いと感謝の心を表彰し、2万元(約6万円)の報奨金を彼女に贈ったそうです。

きょう9月2日は、宝くじの日。感謝という宝が連鎖した台湾でのお話でした。