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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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12/6「全員で縄跳び」

長野県では、子どもたちが楽しみながらスポーツの記録を競う
「ながのスポーツスタジアム」というスポーツ大会を実施しています。
競技は全部で6種類。
その最高記録を教育委員会に提出すると、ホームページに学校とクラス名が掲載されます。

長野市松代(まつしろ)小学校の4年1組は、大きな縄を5分間で
8の字回りに何回跳べたかを競う「クラスで8の字ジャンプ」に挑戦していました。
苦手な人から先に跳んだり、後ろの人が跳ぶタイミングを知らせたり、
みんなでアイデアを出し合いながら、313回の最高記録を達成。

そんな中、いつも記録係を務めていたのが、ゆきたけクン。
彼は病気のため車いすに乗っていたので、ストップウオッチを手にみんなを見守っていたのです。
ある日、一人の児童がみんなに提案しました。「ゆっきーも、8の字ジャンプに入れないかな?」。
でも、車いすのままでは跳ぶことができません。
子どもたちは新しいルールを考え、教育委員会に手紙を書きました。
「車いすの友だちは、宙に浮いた縄をくぐることで1回と数えてもよいことにしてもらえないでしょうか」
手紙を受け取った担当者は、
「車いすのことは、考えていませんでした。こちらの方が、頭が下がる思いです」
とさっそくルール改正を検討。子どもたちの提案どおり、新しいルールが採用されました。

クラス全員が新しいルール採用のニュースに大喜び。
さっそく、ゆきたけクンを交えて練習を開始し、前回以上の335回の最高記録を打ち出したのです。
担任の先生は「クラスの団結力がより強くなった証し」と、さっそく新しい記録を教育委員会に提出しました。
記録よりも、全員そろって跳ぶことのほうがもっと大事・・・。
そんな思いで挑んだ「クラスで8の字ジャンプ」。
4年1組の記録もみんなの笑顔も、キラキラと輝いています。