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提供:創価学会
FM福岡(土)14:55-15:00
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8/5 放送分 「ロケット花火の夏」

夏の夜空に大輪の花が咲き乱れる花火大会。福井県高浜町の若狭和田(わかさわだ)海水浴場では一風変わった花火大会が注目を浴びています。
それはプロの花火師による打ち上げ花火ではなく、町の若者たちによって、おもちゃのロケット花火を打ち上げる大会なのです。

始まりは13年前。地元の若者たち数人が、仲間の一人の誕生日の為に、お小遣いを出し合ってロケット花火2000本を買い、海水浴場で盛大に打ち上げて祝いました。それをたまたま見ていた観光客から「毎年やっているの?」と質問され、思わず「毎年お盆にやっています」と答えてしまったそうです。
引っ込みがつかなくなった若者たちは、毎年夏の同じ日に花火を上げることにしましたが、打ち上げる花火の数も、仲間の数も、見に来るお客さんも年毎に増え、いつしか町を代表する大会になっていったのです。
おもちゃのロケット花火とはいえ、それがいっせいにに何千本と発火して打ち上がる光と音はなかなかのものです。
打ち上げるメンバーも地元の若者だけではなく、この大会に共感した人たちが今や全国におよそ350名。毎年1万円の協賛金を出し合って、各地からチームを組んで会場に訪れ、花火の打ち上げに参加するようになりました。
また、花火大会が終わると、海を汚さないように花火カスやゴミを片付けることにしていますが、見にきた大勢のお客さんも自然と手伝うようになりました。
みんなが協力してつくりあげる、この花火大会は、観光客の夏の思い出と多くの人々の出会いと交流の場を提供しているのです。

福井県高浜町・若狭和田海水浴場のロケット花火大会は、今年も8月14日に開催。全国から集まった350名の仲間の手で、合わせて30万本以上の花火が華麗に打ち上げられるそうです。