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★九州世界一ラボ・レポート(15)

【観光博士】
『琉球大学 観光社会学研究室』准教授 越智正樹 博士

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多機能携帯電話=スマートフォンのアプリで、琉球王国にまつわる世界遺産群を
紹介するコンテンツを製作した博士!
衛星利用測位システム=GPSの位置情報を活用して、あらかじめ設定された
場所に近づくと、自動で音声案内が流れるっていうものなんだけど、
博士は、スマホ向け観光音声ガイド『Sky Desk Media Trek』を
提供する『富士ゼロックス』から協力依頼を受けて、琉球大学で観光を学ぶ
学生たち25人と一緒に、このアプリ内コンテンツを制作!

日本語の他、英語や中国語にも翻訳されていて、増加する外国人観光客にも、
琉球王国にまつわる世界遺産群の魅力に触れてもらえるキッカケになると
期待されてるんだって^^

このコンテンツは、スマートフォンにインストールするアプリなんだけど、
このアプリ自体は『Sky Desk Media Trek』という名前で
『富士ゼロックス』が2013年に開始した観光音声ガイドサービスなんです!
スマートフォンから自動的に観光ガイドが再生されるんだけど、こういった
サービスだと観光客はマップを見ながら散策する必要がなく、景色を見て歩きながら
自動的に案内してもらえるんです♪
問題になっている「歩きスマホ」も軽減できますね!!


沖縄の世界遺産群は9カ所に分かれていて、それぞれコンテンツを制作しました!
アプリの開発元の『富士ゼロックス』からの依頼で、博士と文化遺産や景観を扱っている
景観学の波多野准教授、また25人の学生でチームを作り、臨むことになったんだって^^
9つの遺産それぞれに対応するということで、学生を9つの班に分け、
各班でリーダーを決めて、それぞれ責任を持って担当してもらったそうだよ♪


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勝連城のリーダーをしていたみやぎさん!
勝連城跡はもともと阿麻和利(あまわり)という城氏が中心として栄えた町のお城。
勝連城跡の歴史はもちろん、てっぺんに行くと初日の出が観れたり、季節によっては電照菊が
綺麗に見えたりするなど地元の人しか知らないような情報などを紹介しています。
ガイドブックには載っていないような情報を盛り込んだんだって☆

世界遺産のようなメジャーな史跡に行けば当然看板やパンフレットなど充実していますが、
そういった情報は、すでにいろんな手段で手に入れることができます。
この観光音声ガイドサービスは、看板にも書いてあることをそのまま音声にするだけだと
沖縄出身の人が考えて行わなくても誰がやっても作れるものになってしまいます。
周辺の住民の方たちがどういう親しみを持ってここと関わってきたのか、地域との
関係についても興味を持っていただくきっかけになればと思ったんだって。


「観光地の真正性」という言葉を博士はよく言っていて、観光地として成り立っている場所が
本物であるのかどうか、観光地の為に作られた場所であればそれは本物ではないという話が
みやぎさんは面白いと思ったんだそう。

時代はずっと変わっていて、そのままというのはあり得ないので、常に時代の変化に合わせ
少しずつ変えながら守っていくというのも大事。では、どういう部分を変えて、
どういう部分は変えてはいけないのかということを観光産業の振興だけを考えるんではなく
地域の方々が大切にしてきたものに焦点を当てて何を守っていくのか、何を本物として
残していくのかを考えています。

世界遺産というのは、世界的な価値、普遍的な価値として認められたもの。
それはそれで重要なんだけど、それと同時に地域の方々にとっての特殊な地域の方々にしか
わからないような文化的な変わり方や生活上の関わり方を世界的な観点から無視していいかというと、
そうではないのでその点のバランスが常に課題になっているんだって...


世界的な価値と地域の方にとっての独特の価値。この2つの一見矛盾するような価値を
どう結び付けていくかを常に考えなければなりません。
こうした様々なものを結び付けて、また新たな価値を生み出していくという可能性が
観光にはあると博士はおっしゃっていました。
様々なものを結び付けて橋渡しをしていって、その結果として社会全体が少しずつ
良い方向に変わっていく原動力になる確かな希望が秘められている実践が
博士にとって『観光の研究』なんだって☆

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今日の研究成果は、
『博士たちの研究は、地元の人達とそこを訪れる人達を結びつける橋』です!

今までと違う沖縄を観光できそう!このアプリを使って観光してみたいなあ♪

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