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「見えなくても戦える」障がいの有無を超えて楽しめるeスポーツ ~視覚障がい者対象の体験イベントを実施~
学校法人阪南大学
この度、視覚障がい者を対象としたeスポーツ体験会を実施する。学生たちはイベントの運営はもちろん機器のセッティングや参加者へのレクチャー役を担う。体験ゲームタイトルは、阪南大学eスポーツ大会でおなじみの『ストリートファイター6』。本タイトルはサウンドアクセシビリティが付帯されており、視覚障がい者の方でも楽しむことが可能。
当日は20名程度のeスポーツ未経験の視覚障がい者の方々が参加予定。本イベントを通じて、視覚障がい者の方々がeスポーツの魅力を経験し、新たな可能性を見出す機会となることに期待する。
■「ストリートファイター6」のサウンドアクセシビリティ機能
本タイトルは1対1の格闘ゲーム。本作のサウンドアクセシビリティ機能によって、視覚情報に頼らずとも、音を頼りに敵の位置を把握することが可能。プレイヤは聴覚を研ぎ澄ませ「心眼」ともいえるプレースタイルで戦う。実際に本タイトルの世界大会においても視覚障がい者の方が参加し、健常者と互角に戦うといった実績もある。
・技の発動条件を把握
攻撃技は相手のいる方向にしか出せない仕様。音を通じてキャラクター同士の位置関係を把握。
・足音や声の方向を聞き取る
ヘッドホンを使用し、足音やキャラクターの声の方向を正確に判断して、敵の位置を特定。
■実施概要
日時:2025年2月9日(日)13:00~15:00
場所:阪南大学本キャンパス(1号館3階 G-Lab)
主催:阪南大学
内容:
・アクセシビリティ研究としてのeSports研究の紹介(講演)
<講演者> 大西淳児氏(筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 教授)
松尾政輝氏(筑波技術大学 保健科学部 情報システム学科 助教/視覚障がい者)
・「Street Fighter 6」サウンドアクセシビリティ機能を使ったeスポーツ体験会
体験会デモプレイヤ:北村直也(ePARA)
先天性全盲であり、筑波技術大学でITを学び、ITエンジニアとしての経験を積む。現在は声優やブラインドeスポーツプレイヤとして活躍中。
■実施経緯と今後の展望
本イベント企画者のひとりである阪南大学 総合情報学部 総合情報学科 末田教授は、視覚障がい者がヨットを操作できる装置の研究を進めており、テクノロジーの活用によるインクルーシブな環境整備の可能性を追求している。その研究を通じて、eスポーツ分野でも同様の理念のもと活動する研究者と出会い、阪南大学のeスポーツ教育における新たなアプローチとして、今回のイベントの実施が決定した。
「インクルーシブ」とは、すべての人が同じように楽しみ、学び、挑戦できる環境をつくることを指す。たとえば、今回のイベントで体験する『ストリートファイター6』には、音や振動を活用してキャラクターの位置を把握できる「サウンドアクセシビリティ機能」が搭載されている。このような機能を活用することで、視覚障がいのある方でもeスポーツを楽しむことができる。インクルーシブな環境をつくることは、誰かを特別扱いするのではなく、誰もが公平に楽しめる選択肢を増やしていくことである。
学生は本イベントで視覚障がい者の方々と直接関わることで、普段の生活では得られない経験を積む機会となる。eスポーツを通じて、多様な人々と共生することの大切さを学び、真のインクルーシブな社会について理解を深める契機となることを期待する。
今後は、eスポーツ教育の推進に加え、インクルーシブな可能性について学ぶ機会をさらに広げ、学生の多様性理解を促進する取り組みを進めていく。
プレスリリースURL
https://kyodonewsprwire.jp/release/202502043751
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