海の中道大橋事故
平成18年8月25日
家族5人が乗った車が、福岡市東区の海の中道大橋を通行中に酒を飲んだ男(当時22歳)が運転する車に追突され、橋から海に転落。
当時1歳から4歳の幼い3人の命が奪われました。加害者は飲酒運転の発覚を恐れて現場から逃走。この事故は飲酒運転の危険性を社会に強く訴え、翌年の道路交通法改正(飲酒運転罰則強化)の大きなきっかけとなりました。
海の中道大橋で幼い3人の命が奪われた飲酒運転事故から20年。 粕屋町で前途ある高校生2人の命が奪われた飲酒運転事故から15年。 悲劇を繰り返さないために、私たちはこの記憶を未来へつなぎます。
平成18年8月25日
家族5人が乗った車が、福岡市東区の海の中道大橋を通行中に酒を飲んだ男(当時22歳)が運転する車に追突され、橋から海に転落。
当時1歳から4歳の幼い3人の命が奪われました。加害者は飲酒運転の発覚を恐れて現場から逃走。この事故は飲酒運転の危険性を社会に強く訴え、翌年の道路交通法改正(飲酒運転罰則強化)の大きなきっかけとなりました。
平成23年2月9日
歩行中の高校生2人が、酒を飲んだ男(当時35歳)が運転する車に跳ねられ、命を奪われました。
海の中道大橋事故に続き発生したこの事故は、飲酒運転の悪質性と危険性を改めて社会に突きつけ、飲酒運転撲滅への動きを加速させる要因となりました。
海の中道大橋事故や粕屋町事故をきっかけに、飲酒運転をなくすための取組は少しずつ積み重ねられてきました。
海の中道大橋で飲酒運転事故が発生。幼い3人の命が奪われました。
道路交通法の改正により、飲酒運転の罰則が強化されました。
粕屋町で飲酒運転事故が発生。前途ある高校生2人の命が奪われました。
全国初・罰則付きの「福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」を制定し、県内での取組を推進しました。
条例を一部改正し、飲酒運転検挙者全員にアルコール依存症の受診等を義務化するなど取組を強化しました。
条例を一部改正し、飲酒運転を見かけた際の通報を義務化するなど取組を更に強化しました。
福岡県の飲酒運転による交通事故の発生件数は、一昨年、6年ぶりに増加に転じ、昨年も同じ96件となりました。
また、飲酒運転の検挙件数は増加しており、特に自転車の「酒気帯び運転」が急激に増加しています。
酒酔い運転
5年以下の拘禁刑または
100万円以下の罰金
酒気帯び運転
3年以下の拘禁刑または
50万円以下の罰金
人を死傷させた場合は、20年以下の拘禁刑が科せられるケースがあります。
※飲酒運転の恐れがある人へ酒類・車両を提供した人や、飲酒運転の車両に同乗した人も罰則の対象となります。
逮捕により実名報道されると、本人だけでなく家族にも大きな影響が及ぶ可能性があります。
懲戒解雇をはじめとした処分につながることがあります。
被害者への多額の損害賠償が発生することがあります。
免許の停止、取消の対象となります。
社会的地位や信用を失い、本人だけでなく周囲の方々にも大きな影響が及ぶ可能性があります。
あの日、私は大切な3人の子たちと離れ離れになりました。「どうして、私は助かったんだろう?」私の心の中は、重苦しい罪悪感で、いっぱいです。
でも、私はこの20年間、自分が「生かされている」ことの意味を、自身に問い続けています。
私たちの「命」というのは、永い間、たくさんの人たちの命が繋がり続けて、現在、ここに存在しています。だから私たちは、たくさんの命のおかげで今、ここに「生かされている」のです。たくさんの人たちの優しさや愛情に「生かされている」。このことを忘れてはいけません。
愛する3人の子たちが、その命をかけて私に残してくれたのは、「生かされている」という、いちばん大切な「命のメッセージ」でした。
私は、被害者として、大切な家族を失った母親として強く訴えかけます。飲酒運転は、お酒を飲んだドライバーが、自ら選んで犯している重大な罪です。こんなことで尊い命が奪われては、絶対にいけない!
私たちは「生かされている」。このいちばん大切なことを忘れたとき、飲酒運転の悲劇は起こってしまう。
飲酒運転のない世の中で幸せに生き続けてほしい。皆さんの人生が安全に守られますように、私はずっと祈り続けています。
大沼 かおりさん
海の中道大橋での飲酒運転事故で犠牲になった幼児3人の母。講演活動を通じて、命の尊さと飲酒運転の撲滅を社会に強く訴えかける。【飲酒運転撲滅啓発冊子「TOMOs」Vol.27より引用】
福岡県では、飲酒運転撲滅県民大会をはじめ、年間を通して飲酒運転撲滅に向けた取組を推進しています。
悲惨な事故を決して忘れることなく飲酒運転撲滅への決意を新たにするため、令和8年度福岡県飲酒運転撲滅県民大会を開催します。
令和7年度福岡県飲酒運転撲滅県民大会の様子
令和8年度福岡県飲酒運転撲滅県民大会では、粕屋町事故の被害者のご友人であるFM福岡の愛智望美さんが司会進行を務めます。
事故を知る立場から、同様の悲劇を繰り返さないための思いを県民へ、そして次の世代へつないでいきます。
飲酒運転の危険性や命の大切さを伝えるため、啓発動画をYouTubeで公開しています。
「あの車(自転車)飲酒運転かも」と思ったときは、迷わず110番通報してください。
仮に、通報した車や自転車などが飲酒運転でなくても構いませんし、断片的な情報でも構いません。また、通報した人の名前などの情報が相手に知られることはありません。皆さんの通報が、飲酒運転による悲惨な交通事故を防ぎます。
飲酒運転撲滅に関する情報、相談窓口、県民大会や関連イベントの情報はこちらからご確認ください。