TOPページへアーカイブへ
提供:創価学会FM福岡(日)16:55-17:00
 FM長崎(日)16:55-17:00
←(1/5「ロケットを愛する町」)
(1/19「フロリダの雪だるま」)→

1/12「ヘンデル伝説」

18世紀にヨーロッパで花開いたバロック音楽。
その中でバッハと並び称される作曲家が、ヘンデルです。

彼はバッハと同じドイツ生まれですが、人生の大半をイギリスで暮らし、オペラやオラトリオなどで多くの名曲を遺しました。
肖像画で見るヘンデルは堂々たる体躯で威厳ある顔立ちをしていますが、そのイメージ通り彼はかなりの巨体で、いつも不機嫌な顔をした頑固な気性の持ち主でした。

しかし彼には悪意や意地悪な心は何もなく、くすりとも笑わず不機嫌そうな顔のまま、天性のウイットとユーモアで周りの人たちを楽しませるのが特徴だったようです。
また、その巨体にふさわしく、大食い・・・大食漢としても知られていました。

ある晩のこと。
作曲の大きな仕事が一段落したので、ヘンデルはロンドンの あるレストランに赴き、そこでたっぷり数人前の料理を注文。
給仕は恭しく大きなテーブルをヘンデルのために設えますが、いつまで経っても一向に料理が運ばれてきません。
待ちくたびれたヘンデルがいらいらして給仕に
「いつになったら料理が出てくるのかね」 と尋ねます。
すると給仕はこう答えました。
「はい、お連れの皆様方をお待ちしております」。
それを聞いたヘンデルは不機嫌な顔のまま、こう叫んだそうです。
「私が皆様方だよ!」